Site Overlay

トリプルネガティブ乳がん6ミリの予後治療

[管理番号:11390]
性別:女性
年齢:57
病名:左胸乳管巌トリプルネガティブ
症状:エコーとMRIの計測で6ミリ
投稿日:2023年10月29日

はじめまして。
トリプルネガティブ乳がん(6ミリ)の診断を受け、現在、手術待ちの状況です。
私の場合、左乳房全摘でお願いしてあります。ここで心配なのが、ガンの大きさが1センチ未満のため、術後の抗がん剤治療は対象外であると説明を受けました。
私としましては、きちんと抗がん剤治療を受けなければ、転移や再発のリスクが高くなるのではないかと、心配しています。何かしらの治療は無いのでしょうか。
よろしくお願い致します。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

はじめまして。トリプルネガティブ乳がん(6ミリ)の診断を受け、現在、手術待ちの状況です。私の場合、左乳房全摘でお願いしてあります。ここで心配なのが、ガンの大きさが1センチ未満のため、術後の抗がん剤治療は対象外であると説明を受けました
⇒これは浸潤径1cm以下での(術後抗がん剤による)エビデンスがないことを言っているのでしょう。

これには以下の3点をご参照ください。
1.そもそも画像診断での6mmで判断するのではなく、手術病理での(顕微鏡レベルの)大きさなので確定ではない
2.(1cm以下はエビデンスがないとはいえ)通常、5mm以上だと(患者さん自身が希望すれば)抗癌剤を行う施設が多い。
 ⇒もしも(手術病理が5mm以上1cm以下であり、質問者が抗癌剤を希望しているのに)その病院で拒否された場合にはセカンドオピニオンすればいいでしょう。
(必ず抗癌剤の適応とする病院がある筈です)
3.手術病理でもしも「5mm未満」だったら?
 ⇒その場合には抗癌剤は止めましょう。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/11/7
***

質問者様から 【質問2】

抗がん剤をするかしないかについて
性別:女性
年齢:57
病名:乳がん
症状:術後(左胸全摘)
投稿日:2024年01月16日

お世話になっております。
先日、管理番号11390で御質問をさせて頂きました。
その節は、迅速でご丁寧なお答を頂き、ありがとうございました。
先生におかれましては、お忙しい中とは存じますが、
再度、質問をさせて頂きたく、宜しくお願い致します。
昨年11月中旬に左胸全摘の手術を受けました。
病理検査の結果は、以下の通りです。
pT1bN0M0
非浸潤部を含む7×6ミリ 浸潤部 6×4ミリ 硬癌
ER:0% PGR:40% HER2:2+→FISHで陰性
組織学的波及度:f リンパ管侵襲:Ly0 静脈侵襲:v0
組織学的グレード:Ⅲ
 腺管形成:3点 核異型:2点 核分裂像:3点
Ki67:20%
以上です。
術前検査でも、PGRは15%、HER2は2+でした。
主治医の先生からは、トリプルネガティブに近い癌で、元々、私も抗がん剤希望であった事も有り、更にはグレードが悪いという事で、抗がん剤を勧められました。
3か月のTC療法との事です。
ただ、その後、色々調べていくうちに、トリプルネガティブの場合、抗がん剤の効果がまちまちで、効果が無い場合も多いと聞きました。
副作用もきついので、効かない可能性が高いなら、やらない方が良いのではないかとも思えてしまうのです。
そこで、先生に質問なのですが、
・現状の私の場合、再発率はどの程度になるのでしょうか。
・抗がん剤を受けた場合の再発率は、かなり変わってくるのでしょうか。
・ERが陰性で、PGRだけが陽性なのですが、この場合でもトリプルネガティブの
 扱いになるのでしょうか。
以上、お忙しい中とは存じますが、宜しくお願い致します。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

・現状の私の場合、再発率はどの程度になるのでしょうか。
⇒6mmだから5%以下でしょう。

・抗がん剤を受けた場合の再発率は、かなり変わってくるのでしょうか。
⇒この大きさ(6mm)では、「かなり」変わるとは到底思えません

・ERが陰性で、PGRだけが陽性なのですが、この場合でもトリプルネガティブの
 扱いになるのでしょうか。

⇒PgRが陽性(しかも40%)であれば、本当はERも陽性の可能性がありそうです。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/1/29
***

質問者様から 【質問3】

抗がん剤後のホルモン療法は必要かどうか【初回質問番号11390】
性別:女性
年齢:57
病名:
症状:
投稿日:2024年04月06日

田澤先生には、いつも質問にお答え頂き、大変感謝しております。
今回も、教えて頂きたい事があり、質問をさせて頂きます。

11月中旬に左全摘手術。病理検査の結果は、以下の通りです。(前回も書かせて頂いております。)
pT1bN0M0
非浸潤部を含む7×6ミリ 浸潤部 6×4ミリ 硬癌
ER:0% PGR:40% HER2:2+→FISHで陰性
組織学的波及度:f リンパ管侵襲:Ly0 静脈侵襲:v0
組織学的グレード:Ⅲ
 腺管形成:3点 核異型:2点 核分裂像:3点
Ki67:20%
以上です。

この結果から、主治医からはトリプルネガティブに近い物という事で、TC療法を勧められ、
抗がん剤の副作用への不安から生じていた迷いも有り、PGRのみが陽性でしたが、オンコタイプDXの検査をお願いしました。
結果、RS44ということで、お勧め通りのTC(ドセタキセル+エンドキサン)を4クール。
2月から開始し、先日、すべて終わったところです。
ただ、オンコタイプの結果でも、病理検査の結果と同じく、ERは陰性で、PGRは40%。
PGRのみが陽性となっておりました。(HER2は陰性)

抗がん剤治療の前は、主治医からは特に何も言われてなかったのですが、抗がん剤終了後、
ホルモン治療のための飲み薬はどうしますかとの質問が有りました。(おそらくタモキシフェン?)

そこで質問なのですが、PGRのみが陽性の場合でも、ホルモン療法は行った方が良いのでしょうか?
タモキシフェンの服用は、TCで抜けてしまった髪の毛が生えてきづらいと聞き、
脱毛のショックに加えて、再度のショックを受けています。

お忙しい中とは存じますが、ご回答頂けると幸いでございます。
よろしくお願い致します。

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

そこで質問なのですが、PGRのみが陽性の場合でも、ホルモン療法は行った方が良いのでしょうか?
⇒普通は勧めます。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/4/16
***