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オンコタイプDXとマンマプリントを併用する意義について教えてください。

[管理番号:10803]
性別:女性
年齢:46
病名:右乳房下内側部乳がん
症状:
投稿日:2022年12月19日

46歳女性、2022年12月(中旬)日希望して右乳房切除術+センチネルリンパ節生検を受けました。
手術待ちしている間にこのサイトを見つけ、以来勉強しております。
有益な情報提供をありがとうございます。
今回はオンコタイプDXとマンマプリントを併用する意義について教えていただきたく質問いたしました。
まだ術後病理検査結果が出ていないのですが、術前躯幹造影CT/乳房造影MRI検査結果は「有意なリンパ節腫大および明らかな他臓器転移を認めず」であり、術前CNB結果は以下の通りでした。
「乳管がんの乳管内成分と浸潤成分が混在し、浸潤部では中型細胞が管状や索状、胞巣状の集塊を形成し増生。
腺管形成型と硬性型の成分が共存し、前者が優勢。
組織学的グレード分類はGrade I (腺管形成 2+核異型 2+核分裂像 1=score 5)、
ホルモン受容体の免疫染色はER(+)(>95%), PgR(+)(>95%)、Ki-67の陽性率は5-10%程度。
HER2は染まらず(判定スコア0(陰性))」
主治医より術後病理検査結果がこの結果より大きく乖離することがなければルミナルAでホルモン療法のみと説明を受けました
が、多遺伝子アッセイで再発リスクを確認し、リスク高と判明した場合は化学療法を受けたいと考え、主治医に依頼したところ、オンコタイプDXは現在一定の条件に当てはまれば患者の費用負担なしで受けることが可能と聞きました。
元々自費での出費を覚悟していたこともあり、その負担がなくなる可能性があるためマンマプリントも併用するのはどうかと思い当たりました。
理由としましてはマンマプリントでは調べる遺伝子の数がオンコタイプDXよりも多いため、術後全身治療についてより多くのデータを揃えることができるのではないか?と思ったためですが、オンコタイプDXとマンマプリントを併用することの意義について先生のご意見を教えていただけないでしょうか。
主治医からは、現在受診している病院ではエビデンスの多さからガイドラインとして行っているオンコタイプDXのオーダーは問題なく可能だが、マンマプリントは通常出していないため、一例のみで出すことはできない。
ただし他の機関で行っているところがあればそこに依頼して提出することは可能と言われています。
長文となり申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

オンコタイプDXとマンマプリントを併用することの意義について先生のご意見を教えていただけないでしょうか。
⇒意義は不明です。

OncotyepDXだけでいいでしょう。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/12/28
***

質問者様から 【質問2】

術後病理結果の深部断端ついて
性別:女性
年齢:46
病名:右乳房下内側部乳がん
症状:
投稿日:2023年1月4日

46歳女性、2022年12月中旬に希望して右乳房切除術、およびセンチネルリンパ節生検を受けました。
現在オンコタイプDXの結果待ちです。
以前管理番号10803にて質問に回答していただきました。
ありがとうございました。
また後日結果更新するつもりでおります。
今回は、術後病理結果について質問させていただきたいのでよろしくお願いいたしま
す。

術前躯幹造影CT/乳房造影MRI検査結果:有意なリンパ節腫大および明らかな他臓器転移を認めず

術前CNB結果:乳管がんの乳管内成分と浸潤成分が混在し、浸潤部では中型細胞が管状や索状、胞巣状の集塊を形成し増生。

腺管形成型と硬性型の成分が共存し、前者が優勢。
組織学的グレード分類はGrade I (腺管形成 2+核異型 2+核分裂像 1=score 5)、ホルモン受容体の免疫染色はER(+)(>95%), PgR(+)(>95%)、Ki-67の
陽性率は5-10%程度。
HER2は染まらず(判定スコア0(陰性))

術後病理結果(診断):Invasive ductal carcinoma, scirrhous type, grade 1, EIC(-), Ly0, V0, pT1c。
Lymph nodes,
dissection: no evidence of malignancy

術後病理結果(所見):右乳房全切除検体(#x-xx):#x,y,zに索状、管状、篩状の異形細胞の浸潤性増殖がみられる。

(scirrhous type成分 60%, tubule forming type成分 40%)、Grade I (腺管形成 
2+核異型 2+核分裂像 1=score 5) 脂肪織に浸潤を認め、浸潤部の最大径は約1.6 cm、割に対して垂直方向では、腫瘍は3スライスにわたってみられ、広がりの最大径は約1.3-1.5 cm。
浸潤部の近傍に乳管内進展がわずかに見られる。
脈管侵襲は明らかでない。

深部断端とcarcinomaの浸潤巣までの距離は、もっとも近い部分で約4 mm。
その他の断端は保たれている。

センチネルリンパ節4個はすべて約2mm割ですべて標本作成し、いずれにもcarcinomaのmetastasisは認めない。

深部断端の記載についてcarcinomaの浸潤巣までの距離が5 mm未満でも大丈夫なのか
不安になり主治医に尋ねたところ、心配ないと言われました。
こちらのコラム85/86、また全摘の断端陽性について管理番号8601の回答を参照いたしましたが、心配がぬぐい切れず思い切って質問させていただきました。
「深部断端とcarcinomaの浸潤巣までの距離は、もっとも近い部分で約4mm」
に関して主治医の言う通り心配しなくても大丈夫でしょうか?もしも可能でしたら理由も合わせてご教授願えませんでしょうか?長文となりたいへん申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

深部断端とcarcinomaの浸潤巣までの距離は、もっとも近い部分で約4mm」に関して主治医の言う通り心配しなくても大丈夫でしょうか?
⇒深部断端は乳腺を剥がす際に「切り込まない限り」全く問題ありません。(執刀医が大丈夫と言っているのは「切り込んでいない」ということです)

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/1/14
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