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ステージの決定について

[管理番号:9631]
性別:女性
年齢:41歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2021年8月13日

R2.12左胸全摘手術
病理結果にてリンパ転移あり、ルミナールB Her2タイプ
R3.1~3 AC療法 R3.4~6 ドセ&ハーパー

お聞きしたいのはステージの決定方法についてですが、私の病院では
病理結果は紙でもらえないので自分で聞くのみになりますが、病理結果を
聞きにいくと開口一番、「2番目に悪いタイプだったから抗がん剤ね」っていきなり言われてとても驚き、もうパニックになってしまい自分の癌のことなのに詳しく聞くこともできなくなってしまいました。

というのも健診で見つかったので自覚症状なく、しこりもなかったので癌っていうのにも
驚き、また、癌でも早期と思っていたのでまさか悪いタイプとも思わなかったのです。

リンパ転移も事前の検査ではないと言われていたのがあったと言われてショックです。

そして、やっとの思いで聞いたのがステージについてですが、ステージ3と言われ、
もうその後のショックははかりしれません。

自分が事前に勉強不足だったので絶対に聞くべきことを整理していかなかったため、癌の大きさやki値など分かっていません。

チラっと見えた感じではkiは1桁台だったかと思います。

リンパも一つ取ったとかなんとか言われたような気がします。

リンパあまり取らなかったからねとか。

その後抗がん剤が始まり、何とか6月中に終了し、保険請求の為、診断書をお願いし、もらったのを見たら、
病期等のところに「T1N1M0の為、術後抗がん剤」と書いてありました。

T1N1M0だとステージ2aになりませんか?
それから、全摘でも放射線される方が多いのでそれについて聞いたところ、必要ないとの回答でした。

そのケースはしこりが大きいとか再発の人でしょと。

でも自分なりに調べたらリンパ転移4個以上だと対象みたいですね。

私はリンパ転移4個以下なんだろうか? じゃあなおさらステージは3じゃないのでは?ともっと疑念がわいて分からなくなりました。

ステージの決め方は主治医の独断ですか?
病理結果に記載されているわけではないのですか?
来週末に次のハーパーの為に受診する予定なので今さらですが、詳しく説明してもらおうと思っていますが、その前に教えていただけたらと思い質問しました。

とにかくきちんと聞かなかった自分のせいなのですが今からでもきちんと知りたいと思っています。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「T1N1M0だとステージ2aになりませんか?」
⇒その通りです。
 質問者が正しいのです。 主治医のいう事に惑わされないようにしましょう。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

her2陽性
性別:女性
年齢:41歳
病名:乳がん
症状:
投稿日:2021年8月22日

前回管理番号9631にて質問した者です。

主治医から病理結果について聞いてきました。

まず病期については、T2N1M0との事です、
診断書にT1と書いてあったのは間違えたとの事…
浸潤径33ミリ
ki 7%
グレード1
センチネルリンパに一つ13ミリ
でもリンパ郭清はしていない
今回聞きたいのは、リンパにこんなに大きな転移があるのに郭清していないのは大丈夫なのかと言う事と、ステージは上記からⅡbになると思うのですが、予後はどうなのか、her2療法をやる事で再発率を半分に低減との事ですが、例えばⅡbの再発率が20%としたら10%になると言う事ですか?
それから、ホルモン療法について聞くとうちの病院ではher2療法
全部終わってから始めてると聞き、普通はドセが終わった時点で始まると思うのですが、それでも大丈夫なんでしょうか?
主治医からはあなたはステージ3と同じ扱いだ、ハイリスクだと何回も言われ、とてもショックを受けています。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

「センチネルリンパに一つ13ミリ
でもリンパ郭清はしていない
今回聞きたいのは、リンパにこんなに大きな転移があるのに郭清していないのは大丈夫なのか」

⇒術前に「どのような取り決めがあったのか?」全く不明ですが、「肉眼的転移(2mm以上)」で郭清省略することは(誤りとはいいませんが)「腋窩再発のリスクが高い」とは思います。
 ★私の印象では、その主治医は(患者さんを無駄に脅すことで)「万が一再発した際に、(自分の診療のせいではなく)癌のせいにしたい」と考えているような印象です。

「と言う事と、ステージは上記からⅡb
になると思うのですが、予後はどうなのか、her2療法をやる事で
再発率を半分に低減との事ですが、例えばⅡbの再発率が20%としたら10%になると言う事ですか?」

⇒そう言う意味です。

「それから、ホルモン療法について聞くとうちの病院ではher2療法
全部終わってから始めてると聞き、普通はドセが終わった時点で
始まると思うのですが、それでも大丈夫なんでしょうか?」

⇒docetaxelが終了し、(その副作用が解消した時点で)ホルモン療法を希望しましょう。

「主治医からはあなたはステージ3と同じ扱いだ、ハイリスクだと何回も言われ、とてもショックを受けています。」
⇒上記★参照

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

腋窩と再発について
性別:女性
年齢:41
病名:乳がん
症状:
投稿日:2021年11月30日

とんでもない主治医のせいで鬱寸前まで追い詰められていた私を見かねて、病院側からの提案で主治医の変更の打診があり院長先生へ変更になりました。

今は何とかハーパーの治療に行っています。

ホルモン療法も始めています。

でもいつでも転院してやる気持ちでいます。
(田舎なので病院の選択肢のないのが辛いところですが。病院選びは大事ですね)
腋窩郭清の件ですが、前主治医にマクロ転移があるのに郭清していないのは大丈夫なのか?とたずねたら、大丈夫に決まってるだろ!って怒られてそれ以上何も聞けなかったです。

よく先生がおっしゃっている術前の取り決めについてですが、特に何の説明もなかったです。

画像上転移がなかったのでセンチネル生検というのをやります、色素を注射して術中に染まったリンパで転移がどうか分かる方法です、しか言われなかったです。

転移あったらどうするとかそんなことは何も言われていません。

自分が勉強不足なこともありますが、何も知らなかったのでその点については質問すらしなかったです。

院長先生にも同じことを言いましたが、何本か取ったうちの1本だから郭清しなかった、ただその先は転移あるのか僕たちには分かりませんからって言われてちょっと怖くなっています。

ガイドラインには術後の薬物療法と放射線をする場合は転移1本までなら省略を弱く推奨とありますが、私は放射線はやっていないので不安になっています。

腋窩の再発は定期的なCTやエコーで見つけられますか?
CT(胸部単純CT)とエコーはどちらがより見つけやすいでしょうか?
万が一、腋窩再発していたら、すぐに遠隔転移になる確率はどのくらいになりますか?
もう一つ質問させてください。

Her2療法は再発率を半分に下げるというのを希望に治療にまい進しているわけですが、再発の目安はステージと言われますが、ステ2の再発率は約2割、これがher2療法で約1割になるからステ1の人と同じかななんてちょっとでも前向きに考えているわけです。

でもルミナール型の方が悪性度が低いという認識なのにHer2型が再発率低くなるというのはおかしくないですか?
もう再発を気にしすぎて何が何だか分からなくなっています。

ぜひ田澤先生の見解をお聞かせください。
お願い致します。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは田澤です。

物事はシンプルに考えましょう。

全身療法(抗HER2療法やホルモン療法)は「全身の」再発予防のために行うものであり、局所(胸壁や腋窩)治療はあくまでも「手術や放射線」です。
全身療法として正しい治療をしているわけですが、「局所療法として腋窩郭清の省略が残念」と(私には)感じます。

★大事なことは腋窩再発を全身療法のせいにはせずに、きちんと「腋窩再発が無いか? 定期的に(主治医に)エコーで確認してもらう」ことです。
 ご参考に。