[管理番号:9564]
性別:女性
年齢:48歳
病名:左乳癌
症状:特になし
投稿日:2021年7月12日
いつも参考にさせて頂いております。
病歴
2019年8月 左乳房温存手術
術後病理結果
浸潤性乳管癌 硬性型
ER 80% PgR 60%
核グレード 組織学グレード 共にgrade3
HER2 3+
ki=50%
リンパ節微小転移有 断端close
AC療法 4クール
ドセタキセル+ハーセプチン 4クール
ハーセプチン単独 14クール
上記終了後
放射線 16回+ブースト4回
同時期にタモキシフェン内服開始
現在はタモキシフェン内服のみです。
術後2年の造影CTで下記の指摘がありました。
※ 左肋骨に淡い硬化あり
術前CTでもあるように見えるが、明確ではない。
?照射前からあれば繊維性骨異形成や骨転移、照射後出現ならば骨折後や骨壊死(照射線量による)が鑑別。
経過を見てください。
この結果を受けて、主治医は詳細に調べるならPETをやるかだけど、ここで検査して骨転移だとして治療を始めても、しばらく様子をみて、何か症状が出てやっぱり骨転移だとして治療をはじめても予後は変わらないというデータが出ているからそんなに焦らず、半年後くらいにPETで評価するかどうか。
と。
ということで、次のフォローに関しては保留となっています。
再発転移の治療に関していつ治療を始めてもゴールは変わらないということはよく耳にしていて、私もそうなんだろうと思っていますが、例えば骨転移の場合に関しては、早く始めた方が、ADLが長く良好に保てるといったことはないんでしょうか。
今の気持ちは、内臓に転移した場合、あまり積極的治療は考えたくないと思っています。
でも骨転移はADLを少しでも長く保てるなら積極的に治療をしたいと思っています。
先生は、今回の指摘に関してのフォローについてどうお考えになりますか??
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「先生は、今回の指摘に関してのフォローについてどうお考えになりますか??」
⇒「転移を早く見つけても無意味という議論 readtime biasともいう議論」は、この際放っておいて・
シンプルにこのケースでは「骨転移をCTだけで評価する(判断する)」ことの是非です。
(主治医にとっては「どうでもいいこと」なのかもしれませんが)質問者にとっては「骨転移なのか?どうか?」は気になるわけですよね?(だからQandAの扉を叩いた)
それであれば、「骨シンチ」なり「PET]をするか?(それとも)単純レントゲンで(主治医の見解として、きっちり)「これは転移ではないと思います」と言ってあげるか、どれかはすべきでしょう。