[管理番号:8914]
性別:女性
年齢:40歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2020年10月4日
2020年9月に左乳房全摘、リンパ郭清を行いました。
術前治療はしていません。
術後、病理結果が出て、オンコタイプdx検査を受けるか迷っています。
ホルモン受容体 陽性
HER2 陰性
リンパ節転移 センチネルの1個(2mm程度)
その他 0/12
腫瘍の大きさ 2cmちょっとの大きさ
Ki67 50%
Ki67が高値で、リンパ節も1個ですが転移があり、オンコタイプdx検査を紹介されました。
このような病理結果で受けることは間違ってはいないでしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「Ki67が高値で、リンパ節も1個ですが転移があり、オンコタイプdx検査を紹介されました。
このような病理結果で受けることは間違ってはいないでしょうか?」
⇒間違っていません。
1.Ki67に関して 『今週のコラム 220回目 30までは(抗がん剤の対象となる可能性が)十分に低く、OncotypeDXの恩恵を受ける中核は「31-45」だと理解できます。』をご参照のこと
2.リンパ節転移1個に関して ⇒無関係 『今週のコラム 188回目 このデータを見ても、まだ「リンパ節転移があると(ルミナールAでも)化学療法が必要だと思いますか??」』をご参照のこと
質問者様から 【質問2 】
リンパ節転移有りの場合のオンコタイプdx検査の結果について
性別:女性
年齢:40歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2020年10月6日
先日はありがとうございました。
オンコタイプdx検査、受けようと思います。
私はルミナルB、リンパ節転移ありとなると思うのですが、
RS≦25は化学療法不要と考える。
リンパ節転移ありはRS<11か<18で化学療法不要と考えるという理解で合っていますでしょうか?
Ki67が45以上でも低リスクになる場合もあるとは分かりましたが、確率は低めなんだと思い、凹みました。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
「リンパ節転移ありはRS<11か<18で化学療法不要と考えるという理解で合っていますでしょうか?」
⇒『今週のコラム143回目 「リンパ節転移無」においては51歳以上ではRS26から、50歳以下ではRS21から化学療法によるbenefitがある』をご参照ください。
結果2「探索的解析」の中で「21からbenefitがある」と解釈できますが、後の解釈でRS21~25までは(化学療法による)「卵巣抑制」が重要と示唆されているため
私の中では
50歳以下では
RS≦20 抗がん剤不要
21~25 TAM+LH-RHagonist
RS≧26 抗がん剤必要
と、なっています。
質問者様から 【質問3 】
リンパ節転移有りオンコタイプdx検査について
性別:女性
年齢:40歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2020年10月15日
「管理番号」:8941 となっていましたが 8914 として扱います。
こんにちは。
回答していただきありがとうございます。
コラム143回、拝見しました。
「リンパ節転移無」においては51歳以上ではRS26から、50歳以下ではRS21から化学療法によるbenefitがある』をご参照ください。
と先生より、お返事をいただきましたが、これは「リンパ節転移有り」にも当てはめても大丈夫なのでしょうか?
オンコタイプdxの結果はまだなのですが、Ki67が50%で、リンパ節転移有りで、あまり良い結果が出にくいという覚悟をしなければ…と思っています。
先生の返事より、リンパ節転移有りも当てはめて大丈夫なら、下記の数値での決まった治療をしたいと思います。
50歳以下では
RS≦20 抗がん剤不要
21~25 TAM+LH-RHagonist
RS≧26 抗がん剤必要
また抗がん剤が必要になった場合はTCで間違いないでしょうか?
まだ結果まで日にちがあるのですが、主治医にはKi67だけを取り上げて、そこだけで気にしないように…みたいなことは言われたように思います。
病理結果を聞くときに緊張しすぎて、何を話したかはっきり覚えてない部分もあるのですが…
Ki67は誤差が出たりすることもあり得るのでしょうか?
それとも、この進歩してきた時代、Ki67はかなり確実な数値が出るようになっているのでしょうか?
少しでも希望を持って結果待ちたいと思い質問させていただきました。
再質問をするページの「管理番号」:8941
再質問をするページの「タイトル」:リンパ節転移有りの場合のオンコタイプdx検査後の治療について
田澤先生から 【回答3】
こんにちは田澤です。
「これは「リンパ節転移有り」にも当てはめても大丈夫なのでしょうか?」
⇒「ほぼ」間違いありません
「また抗がん剤が必要になった場合はTCで間違いないでしょうか?」
⇒その通り
質問者様から 【質問4 】
オンコタイプdx検査結果について
性別:女性
年齢:40歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2020年10月30日
前回は管理番号間違えてしまい申し訳ありませんでした。
オンコタイプdxの結果が出ました。
微小転移およびリンパ節転移陽性(1~3個)
◆再発スコア 26
◆9年遠隔再発率 AIまたはTAM単独 21%
◆RS群における化学療法の上乗せ効果(平均)
RS18-30 化学療法の効果を否定できません
◆定量的単一遺伝子スコア
8.0 ER 陽性 5.4 PR 陰性 9.3 HER2 陰性でした。
RS25までは抗がん剤なしで…と思って結果を聞きに行ったのですがRS26ですごく悩んでしまいました。
検査結果に添付されているグラフ5年再発または死亡率(個々の再発スコア結果における化学療法の上乗せ効果)よりだと、
RS26だと、タモキシフェン+化学療法で上乗せ効果3%程度と考えて間違いないでしょうか?
抗がん剤をしたら、9年遠隔再発率も3%程度下がると考えて間違いないのでしょうか?
9年遠隔再発率が21%で、今40歳なので50歳までに再発する確率が高く思い、不安です。
化学療法をしなかった場合、
9年遠隔再発率、AIまたはTAM単独で21%、これにゾラデックス注射を追加するともう少しは再発率は下がると考えても良いのでしょうか?
田澤先生から 【回答4】
こんにちは。田澤です。
先日も回答したようにRSが26以上なのだから(ギリギリとはいえ)潔く抗がん剤
(TC)すべきと思います。