Site Overlay

ノルバデックスの副作用

[管理番号:940]
性別:女性
年齢:42歳
はじめまして。
いつも参考にさせて頂いています。
ノルバデックスの副作用について質問させて下さい。
7月に温存手術を終え、リンパ転移なし、グレード1、ホルモン受容体100%、
しこりの大きさ6.5㎜でしたので一週間前からノルバデックス20mgを
1日1回服用しています。
我慢できる程度の吐き気がありますが、心配なのは、
打った覚えがないのに青あざができている事です。薬の説明書に重い副作用として
血液異常により青あざができる場合があり、服用をやめ医師に相談とありました。
服用してまだ一週間で、その様な重い副作用が出る事があるのでしょうか?
ノルバデックス服用中は更年期障害のような副作用があると理解していますが、
更年期障害になると痣が出来やすいという事はありますか?
血液異常によるものだとしたら、血液検査をした方が良いのでしょうか?
また、病理の結果から主治医は、ノルバデックス単体の治療で大丈夫でしょう
という事でした。こちらのサイトで拝見しましたが、
35歳以上で抗がん剤の上乗せ効果が少ない低リスクの場合は
LHーRHagonistの上乗せ効果がない…ので、私はノルバデックス単体で
大丈夫という事でしょうか?
お忙しいところ申し訳ありません。よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 pT1b(6.5mm), pN0, luminalA(NG1より推測)
 十分な早期、低リスクです。

回答

「打った覚えがないのに青あざができている事です。薬の説明書に重い副作用として血液異常により青あざができる場合があり、服用をやめ医師に相談とありました。」
⇒血小板減少だと思います。
 
 
タモキシフェンの副作用としての血小板減少の頻度
添付文書の重大な副作用として記載があり、
頻度は0.1%未満です。
また、国内承認時から6年間の市販後調査において
血小板減少は0.04%(2例/4030例)の頻度で報告されてます。
 
対処法
症例報告では、ノルバデックスの投与中止により速やかに回復してます。
回復時期
上記症例報告において、ノルバデックス中止後1~2週間で血小板が増加してます
 
 
「服用してまだ一週間で、その様な重い副作用が出る事があるのでしょうか?」
⇒症例報告では、投与開始2カ月から1年半後に発現してます。
   
 投与後1週間以内での発現の報告は現在のところ、報告はありません。
 
「更年期障害になると痣が出来やすいという事はありますか?」
⇒そんな事はありません。
 タモキシフェンの作用が(結果として)「更年期様症状」を起こしますが、「血小板減少はタモキシフェンによる別の作用」です。
 
「血液異常によるものだとしたら、血液検査をした方が良いのでしょうか?」
⇒是非、採血検査をするべきです。
 血小板減少であれば、「採血でわかります」
 
「35歳以上で抗がん剤の上乗せ効果が少ない低リスクの場合はLHーRHagonistの上乗せ効果がない…ので、私はノルバデックス単体で大丈夫という事でしょうか?」
⇒全くその通りです。
 SOFT試験結果が出ている以上、「誰でもそのようにする」と思います。