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右胸の違和感・痛み・鎖骨付近の腫れ

[管理番号:6356]
性別:女性
年齢:29歳
こんにちは。
どうぞよろしくお願いいたします。
2016年7月 長男出産
長男に病気があるため、搾乳をしていた。
2016年9月ごろ~ 右胸の痛みが出現
発熱や張りはなく、断続的にズキズキと痛む
翌10月 搾乳終了
ひどい痛みはなくなったが、右胸・右脇の違和感、張り、たまにくる痛みは継続
2017年3月上旬 A乳腺クリニックにてマンモ・エコー・触診→異常なし
マンモは技師さん、エコーは先生が実施
2017年3月下旬 2人目の妊娠発覚右胸・右脇の違和感、痛みは継続。
右胸の方が張りやすく、大きさも明らかに大きい。
右胸の脇に近いところ(乳房の外側上部)が、左よりもしこりのようにゴリゴリしている。
2017年7月 B乳腺クリニックにてエコー・触診→授乳に向けて準備が進んでいる乳腺
エコーは先生が実施
2017年10月 右胸の脇近くのゴリゴリがよりくっきりしてきたような感じがしたため、再びB乳腺クリニックにてエコー・触診→7月と同様の所見今はマンモができないため、卒乳後に念のためまた見てみましょうとのこと。
2017年10月末 次男出産
母乳があまり好きではないのか、母乳は出るがあまり飲みたがらない。
母乳の吐き戻しも多い。
右胸の張りが顕著。
だからといって、右胸の方が母乳量が多いわけでもない。
大きさは明らかに右のほうが大きい。
血性分泌はなし。
2018年3月 授乳による張りも落ち着いてきたが、右胸・右脇の違和感、
ゴリゴリは消えず、家から近いC乳腺クリニックにてエコー・触診→悪性所見なし。
脇に近い部分が気になると先生に伝え、技師さんがエコー。
脇に近い部分の他、右乳房内側下部のエコーが長い。
結果、悪性所見なし。
古い母乳がたまっているので、つらければ母乳を止める薬を処方するが、とのこと。
そこまでの痛みではないので薬はもらわず。
エコーの長い部分があったがときくと、大きさを計っていたからとのこと。
2018年4月 次男が母乳を飲むことはなくなり、まだ絞れば多少出る程度に。
右の首筋が痛くなり、鏡を見たところ、右鎖骨の1cm程上に細長い膨らみ?しこり?を発見。
右鎖骨付近の痛みもあり。
耳鼻科にてエコーしたところ、本来筋肉の下にある動脈が、筋肉の上に出てきているとのこと。
それが触れているだけ、と。
妊娠の影響で出たのでは?と言われた。
また、鎖骨付近を触っているうちに、右鎖骨下指2~3本分下の第二肋骨?あたりにでっぱり?しこり?を発見。
肋骨そのものがとびだしているような感じもするが、肋骨の上にぽこっと何かがのっかっているような部分もあり。
その部分のかたさは、肋骨と同じくらいの硬さ。
鎖骨のすぐ下~乳房~脇にかけて全体的に少しむくんでいるような感覚。
だんだんとそのでっぱりは大きくなっている感じがある。
最初は鏡で正面から見ても分からない程度だったが、この1週間ほどでよく見るとわかるくらいにでっぱりが大きくなっている。
圧痛はないが、腕を動かしたりすると今まであった右胸・右脇の違和感ととともに鎖骨から肋骨付近にも違和感・多少の痛みがでる。
以上がこれまでの経過です。
質問をよろしくお願いいたします。
① まめにエコーを受けているのにも関わらず、(しかも3カ所で)、妊娠・授乳期だからと癌の所見を見落とす可能性はあるのでしょうか?
② 鎖骨の下の膨らみ?しこり?について、早急に乳腺外科を受診した方がよいでしょうか?
鎖骨上の動脈のとびだしも踏まえてとても不安です。
③ 最後にエコーを受け悪性所見なしで、2ヶ月後に胸のリンパ節に転移しているような癌が発生するものでしょうか。
④もし乳がんでなかったとして、今後半年おきにエコーをしていただけば、仮に乳がんが発生しても充分に早期発見は可能なのでしょうか。
ここ1年半以上、毎日右胸・右脇の痛みや違和感がとれることはなく、
いつ乳がんを宣告されるのかと不安な毎日を過ごしています。
それに加え、鎖骨付近にも気になるものがどんどんできてしまい、とても不安です。
長文申し訳ございません。
どうぞよろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
質問者には、是非是非是非! 『今週のコラム 111回目 大事なことは、これら①~④の病気など世の中には無いのです。それは(我々医師には)自明なことなのです。』 読んでください。(これを読むと質問者が全てにピタリと当て嵌まることに驚く事でしょう)
☆「今週のコラム111回目をお読みください」で、このQに対する回答は済んでしまいます。
「右胸の痛みが出現発熱や張りはなく、断続的にズキズキと痛む」
「右胸・右脇の違和感、張り、たまにくる痛みは継続」
「右胸・右脇の違和感、痛みは継続」
「右鎖骨の1cm程上に細長い膨らみ?しこり?を発見。右鎖骨付近の痛み」
「鎖骨付近を触っているうちに、右鎖骨下指2~3本分下の第二肋骨?あたりにでっぱり?しこり?」
「鎖骨のすぐ下~乳房~脇にかけて全体的に少しむくんでいる」
「右胸・右脇の違和感ととともに鎖骨から肋骨付近にも違和感・多少の痛み」

⇒上記「①~④」の症状に「ピタリ」と一致しますね??
 疑問の余地なく、たんなる「ホルモンによる刺激症状」です。
 ご安心を。
「右胸の方が張りやすく、大きさも明らかに大きい。」
「大きさは明らかに右のほうが大きい。」
「肋骨そのものがとびだしている」

⇒左右差を気にする必要は全くありません。
 ご安心を。
「右胸の脇に近いところ しこりのようにゴリゴリ」
「右胸の脇近くのゴリゴリがよりくっきりしてきた」

⇒副乳です。
 妊娠出産授乳に伴って(乳線と同様に)「発達するのは、むしろ当然」です。
 ご安心を。
「① まめにエコーを受けているのにも関わらず、(しかも3カ所で)、妊娠・授乳期だからと癌の所見を見落とす可能性はあるのでしょうか?」
⇒ありません。
 上記の通り、「単なるホルモンの刺激症状」です。
「② 鎖骨の下の膨らみ?しこり?について、早急に乳腺外科を受診した方がよいでしょうか?」
⇒全く無用です。
「③ 最後にエコーを受け悪性所見なしで、2ヶ月後に胸のリンパ節に転移しているような癌が発生するものでしょうか。」
⇒絶対にありません。
 ご安心を。
「④もし乳がんでなかったとして、今後半年おきにエコーをしていただけば、仮に乳がんが発生しても充分に早期発見は可能なのでしょうか。」
⇒癌ではありません。
 ご安心を。
「ここ1年半以上、毎日右胸・右脇の痛みや違和感がとれることはなく、いつ乳がんを宣告されるのかと不安な毎日を過ごしています。」
⇒とんでもない誤解に、気づいていただけましたか?????
 誰がどう考えても、(妊娠、出産、授乳等に伴う)「ホルモンの不安定から来る刺激症状」です。
 こんな症状を乳癌と結び付けて心配することは、今すぐ止めましょう。