[管理番号:8457]
性別:女性
年齢:33歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:乳房痛
投稿日:2020年4月15日
今年1月に右乳房浸潤性乳管癌1.8cmの告知→2月にセンチネルリンパ生検と温存手術→3月の病理診断後、ホルモンタイプ弱陽性 HER2陽性 核グレード3 0/2リンパ節転移なし、腫瘍
2.5cm、ステージ2A。
大きくくり抜いた腫瘍の断片の端に2ミリの断片陽性あり。
このまま化学療法と放射線治療による温存か、または全摘か決めかね、4月の上旬に主治医には何でないと思うと言われましたが、自身の希望でPET検査をした所、温存手術をした右乳房に1cm位の癌があると言う結果でした。
主治医は1月に全身のMRI、CT、エコー検査をした時にはなかった癌で、手術から2ヶ月という短期間に出来た成長のとても早い癌、リスクが高い、リンパ転移はPET検査では手術後の影響で少し反応しているだけかと思うが転移か分からない、成長のとても早いリスクの高い癌だから、リンパ郭清をするとの事を予防や予後の為に、希望ならと進められました。
早急な全摘手術と手術後2週間で抗がん剤を始める予定です。
が、、1月に全身検査、2月に手術しているから今回手術前に検査はしないとの事でした。
自身としてはリンパは残したいのですが、見落としたのでは?と思う位に早い局所再発にリンパ郭清しない場合の予後が不安です。
①リンパ転移の確証は何か他の検査で分かりますか?
②全摘手術時にセンチネルリンパ生検をもう一度受ける事はできますか?
③リンパを残した場合、リンパに転移などリスクが高い場合は
放射線治療をすることはできるのでしょうか?
乱文乱雑で申し訳ありません、ご回答どうぞよろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
手術直後に同側に「新たな癌?」となると…
術前にPETしていれば「(そもそも)術前に認識されるべきだった」=「(実際には、もともとあるものであり)急速に増大しているわけではない」という可能性もありますが、ここは主治医を信頼して最善の対処をすべきでしょう。
★また、リンパ節転移に関しては(エコーで疑わしいが、術後の反応性かもしれない。確証が持てないであれば)細胞診すべきです。
「①リンパ転移の確証は何か他の検査で分かりますか?」
⇒他の方法というか(主役と脇役を履き違えていますよ)
PETは(そもそも)補助診断であり、(エコーでリンパ節転移を疑うのであれば)「細胞診」が本筋です。
「②全摘手術時にセンチネルリンパ生検をもう一度受ける事はできますか?」
⇒(リンパ管の)ルートがもうないので、センチネルリンパ節生検はできません。
「③リンパを残した場合、リンパに転移などリスクが高い場合は放射線治療をすることはできるのでしょうか?」
⇒腋窩への予防照射は勧めません。(浮腫のリスクを高めるだけです)