乳がん|乳がんプラザ

[管理番号:6368]
性別:女性
年齢:47歳
初めて質問させて頂きます。
乳がんが見つかり、3月に乳房部分摘出の手術を済ませました。
浸潤性乳管癌 ルミナ―ルタイプ
しこりの大きさ 1.8cm×1.5cm (T1c)
センチネルリンパ節への微小転移あり(1個) 郭清なし(N1mi)
腋窩リンパ節への転移なし
CEA CAI15-3 (-)
ホルモン効果  陽性
ki‐67     32%
HER2     +2
現在のところ上のように言われています。
術前の組織検査では、リンパ節転移は認められずステージ1とされいて、術後の治療は放射線治療とホルモン治療の予定でした。
手術の際にセンチネルリンパ節に微小転移(1個)が認められたため、
医師から「3か月の放射線治療を受けるかどうか」を決めるよう言われました。
「1個見つかったということで、センチネルリンパ節が正常に機能機能しているといえる。
しかし、その先に転移しているのではないかという不安から、抗がん剤を投与することで数パーセントでも再発率を下げたいとげたいと言われる方もいる。だからと言って確率はゼロになるわけではない。」
頭ではわかっていても、はっきり自分の考えが出せません。
上のような結果から、転移しているかもしていなかも分からない癌細胞のために正常な細胞までを叩いてでも抗がん剤を投与すべきなのか。
抗がん剤を投与することでどのような効果とダメージがあるのか。
副作用に関してでなく、将来的に自分の身に起こるかもしれないダメージがどれほどのものなのか。
考えれば考えるほど答えが出せません。
ちなみに担当医師からは「微小転移がなければ抗ガン剤の話はしなかったのですが。」と言われました。
田澤先生でしたら、私のような患者に抗がん剤は必要だと思われますか。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
まず、『今週のコラム 131回目 「進行しているから」と言う理由で「効かない筈の治療に我慢する」それでいいのですか? (付記)「ホルモン療法と抗癌剤」は全く別の作用であり、「強い、弱い」ではないのです。』をご一読ください。
私が、このメールを読んでいる限り「勘違い」や「誤り」が幾つかあるようです。
1.微小転移は予後に影響しない。
2.「郭清なし」となっているのに「腋窩リンパ節への転移なし」となっていますが、完全に「矛盾」しています。どちらかが誤りなのですが、文章から推測すると「追加郭清していないので、実際のところ腋窩リンパ節に転移がないのかは不明」のようです)
3.HER2 2+となっていますが、この場合には「FISH法で実際にHER2陽性なのか?」確認が必要である。
4.そもそも抗癌剤をするかどうか?は「リンパ節転移の有無=ステージ」とは無関係でサブタイプで決めるべきことである。
「術前の組織検査では、リンパ節転移節転移は認められずステージ1とされいて、術後の治療は放射線治療とホルモン治療の予定」
⇒そもそも、この時点で「誤り」があります。
 「ステージ1だと抗癌剤は不要」というのは「明らかな誤り」であり、あくまでも「抗癌剤が必要なのか、どうか?」は「質問者が抗癌剤が効くタイプなのか?」によるのです。
 ☆それをサブタイプといい、質問者の場合(もしもFISH陰性であれば)「Ki67=32%]が鍵となります。
  Ki67=32%はグレーゾーンなので「OncotypeDXをすべき」なのです。
「センチネルリンパ節に微小転移(1個)が認められたため、医師から「3か月の放射線治療を受けるかどうか」を決めるよう言われました。」
⇒3カ月の放射線など絶対にありえません。(ここは「3カ月の抗癌剤治療」の記載間違いですね。)
 どちらにせよ、「リンパ節転移があったから、抗癌剤を勧める」という考え方は誤りです。
 
「ちなみに担当医師からは「微小転移がなければ抗ガン剤の話はしなかったのですが。」と言われました。」
⇒全く賛成しません。
 本来「リンパ節転移=ステージ」と「抗癌剤の効果があるのか?」は、全く無関係です。
「田澤先生でしたら、私のような患者に抗がん剤は必要だと思われますか。」
⇒私と、其の主治医とでは「そもそも」議論が100%噛み合いません。
 ☆質問者に化学療法が必要なのか?
  その答えは(「リンパ節転移がどうだら」では全くなく)あくまでも、「質問者に抗癌剤が有効なのか、どうなのか?」にあります。
  つまり、質問者は「ホルモン療法が効く=ルミナールタイプ」ですが、ルミナールタイプは「ルミナールA(抗癌剤の上乗せがない=ホルモン療法単独)」と「ルミナールB(抗癌剤が効く=ホルモン療法+抗癌剤)」に分かれるのです。
  Ki67≦20 A
  20<Ki67≦40 グレーゾーン
  40<Ki67 B
  お解りですか?
  質問者は「グレーゾーン」であり「AなのかBなのか不明」です。
  この場合にはOncotypeDXをすべきなのです。
  是非『今週のコラム98~101』を熟読してください。
今週のコラム 98回目 ♯このグレーゾーンを「AとBに分ける」ためにOncotypeDXがあるのです。
今週のコラム 99回目 ★グレードは「参考程度」ということでいいですね?
今週のコラム 100回目! 「若いから」抗ガン剤をしましょう。は過ちなのです。
今週のコラム 101回目 (Ki67が20代はluminal Aの可能性が圧倒的に高く)本当に「Aなのか、Bなのか迷うのは30代以降」と言えるのです。





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