[管理番号:6740]
性別:女性
年齢:36歳
病名:乳癌?生検結果待ち
症状:
左胸にしこり(2センチ位)あり、生検結果待ちで結果は二週間後です。
見つかる前から、3ヶ月前くらいから腰の痛み、背中の痛み(左上の特定部分二ヶ所)、脇の下の腫れや痛み、ヒダリ腕のだるさや痛みなどがありました。
腕の裏側や左脇の下は目視では分かりませんが、何となく腫れてる気がします。
調べたら、このような症状はリンパや骨転移の時にでるのでは、既に転移しているのではと心配です。
結果が出てからでないとと言われましたが、待ってる間に悪なくなら何をかできることはないのか、
転移だったら手遅れなのでどうしようもないのか、二週間後ですどう過ごせばいいでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
メール内容を読みました。
典型的なホルモンの刺激症状です。
まずは『今週のコラム 111回目 大事なことは、これら①~④の病気など世の中には無いのです。それは(我々医師には)自明なことなのです。』をご一読ください。
あまりにも、ご自分の症状に「ピタリと一致」することに驚くことでしょう。
「3ヶ月前くらいから腰の痛み」「背中の痛み(左上の特定部分二ヶ所)」
「脇の下の腫れや痛み」「ヒダリ腕のだるさや痛み」
→(上記コラムを読んだ後なら)もうわかりましたね?
典型的なホルモンによる刺激症状です。(そんな変な病気「転移も含めて」はありません)
「調べたら、このような症状はリンパや骨転移の時にでるのでは、既に転移しているのではと心配」
→10000%ありえません。
ご安心を。
「二週間後ですどう過ごせばいいでしょうか。」
→中途半端なネットの情報は遮断することです。
それよりも、無駄なCTや骨シンチ、PETなどは(担当医から勧められても)断るようにしましょう。
乳がんの初期治療の段階で遠隔転移はほぼなく、余計な被ばくとなるだけです。
(今後妊娠出産を希望されているのかは不明ですが、30歳代で無駄な被ばくを受ける必要はありません)
♯大きな病院では「ルーチン検査」として(半ば)強制されることがあるので、気を付けましょう。