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非浸潤ガンの術後のホルモン療法について

[管理番号:5964]
性別:女性
年齢:44歳
田澤先生、はじめまして。
12月の手術で、乳頭残さず右胸全摘術&センチネルリンパ生検をし、
リンパ節転移なし、術後の病理結果で「非浸潤ガン」の確定診断となりました。
サブタイプはルミナルA(ER95%、PgR95%)、断端陰性です。
術後に、主治医から対側(左胸)予防のため「ホルモン療法」(タモキシフェン)を考えてみてはどうかと言われました。
しかし私は、10年前から子宮内膜症の疾患があり、チョコレート嚢胞を(右卵巣に1.7cmくらい)持っています。
現在は経過観察中で、長い期間この状態をキープし、悪化していない状態です。
タモキシフェンは子宮内膜症を悪化させる副作用があると聞きました。
そのため、ホルモン療法をやるのが不安です。
私自身は、非浸潤ガンで全摘したので根治と思っています。
左(対側)については、半年ごとにエコーとマンモグラフィーで検査をするなどして、経過観察で良いのではと考えています。
しかし、主治医は、私に子宮内膜症の疾患があることを把握しながらも、ホルモン療法を勧めてきました。
田澤先生のお考えを聞かせていただければ幸いです。
ホルモン療法を含めて、薬物療法は不要と考えてよろしいでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「しかし、主治医は、私に子宮内膜症の疾患があることを把握しながらも、ホルモン療法を勧めてきました。」
「対側(左胸)予防のため「ホルモン療法」(タモキシフェン)を考えてみてはどうか」

⇒勧められません。
 (子宮内膜症に加えて)子宮体癌のリスクを考えれば、「対側予防のため」などという理由で「勧める」のは誤りです。
「私自身は、非浸潤ガンで全摘したので根治」
⇒その通りです。
「ホルモン療法を含めて、薬物療法は不要と考えてよろしいでしょうか?」
⇒勿論、根治ですから。