[管理番号:754]
性別:女性
年齢:51歳
質問者様の別の質問質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。 |
7月(上旬)日の、嚢胞経過観察から今日まで、不安で一杯の気持ちで数えきれないくらいのサイトを読み尽くし、こちらへたどり着きました。
これまで、年に1度のマンモグラフィーと年2回のエコーを、受けてきました。前回は2月にエコーを受けて異常なし。前々回は、定期健診ではありませんでしたが、経過観察中の右乳房に、腫れと痛みを感じ診察エコーを、受けました。2月頃であったと、思います。その際も異常はありませんでした。
今回の検査で、あらたな腫瘤がみつかり細胞診(判定不能)、生検(adequate.indeterminate、乳管上皮には増生が見られ、充実性胞巣やcribriformpatternを形成。その周囲には粘液が豊富に、みられ.mucocele like lesionが見られ、ねんえきの充満した著明な拡張した乳管が見られ、そこでも上皮の増生が見られます)という結果です。
マンモグラフィーは異常なし、腫瘤の、大きさは、1.1センチくらい。前回の検査でなぜ、見つけてくれなかったのか、定期的に健診を受け安心していた自分を責める気持ちもあり、落ち込みました。しかし、振り返っていてばかりいても現実は変わらないので、病気に対して何の知識もない私が、今からできる最善の選択をしたく先生のご意見を伺いたく相談させていただいています。
本日、生検の結果を聞き、医師からは切開生検をすすめられました。今後、8月(上旬)日にMRI、(上旬)日に切開生検をうけます。
細胞診の結果以降は、出来る限り迅速に進めてもらえるように、お願いしてきまきた。MRIが本当に必要な検査なのかどうかは疑問です。
針生検をすればはっきりすると思っていたので、癌という診断が付かなかった安堵感はなく、落ち込みました。もし今回、良い結果を聞くことが出来たなら、信頼出来る先生のもとで、健診を受けたいと考えていましたが、このような結果では、私自身、どう判断したらよいのか、答えがみつかりません。
お忙しいなか、また私よりももっともっと深刻な相談も、多い中申し訳ありませんが先生のご意見を、先生なら患者さんになにを伝えられるのかを教えていただきたく相談いたしました。思うままに吐き出してしまいましたがよろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
1.1cmのしこり、針生検でindeterminate(MLL)ですね。
これは、結構マンモトーム生検や針生検をやっていると遭遇する診断です。
今回、ST-MMTでのデータをまとめましたので近々「トップページ」に「鑑別困難とADH」という題で掲載します。
ご参考になってください。
☆ページを追加しました。「鑑別困難とADH」
回答
「針生検をすればはっきりすると思っていた」「このような結果では、私自身、どう判断したらよいのか、答えがみつかりません」
⇒白黒はっきりさせるために行った「針生検」で「鑑別困難(indeterminate)」そのお気持ちお察しします。
MLLについて 以前私が学会報告した際にまとめた文章を紹介します。
・多房性の粘液を含む嚢胞の集簇と、その一部が破綻し間質への粘液漏出を示す疾患である。
・高頻度に異型上皮や癌を合併し、それらDCISは低乳頭状や核異型軽度のものが多い。
それでは「高頻度に」とありますが、どの位の頻度で癌が見つかる(外科的生検を行って)のかといいますと、
そもそも『ST-MMTを行うと5.3%で鑑別困難という結果』がでます。
その内、『57%が外科的生検を選択、了承』しました。(残りの人たちは経過観察を選択しています)
●外科的生検を行った結果、その52%に癌が見つかりました。
御心配なく、全ての癌は非浸潤性乳管癌(低悪性度)でした。
★以上より、質問者の外科的生検の選択を支持します。
癌(非浸潤癌)が見つかる確率は52%ですが、全て「極めて早期の大人しい」ものです。
早期発見は最大の武器なのです。
質問者様から 【質問2 粘液癌】
早々に大変わかりやすいご回答をいただき、ありがとうございました。
針生検の結果を聞き、書面を読み返しても、不明な言葉の羅列で不安が、募るばかりでしたが、納得の上、次にすすむことができそうです。
一つ、質問させていただきたいことがあります。
針生検の結果書面にも、粘液という言葉が度々出てきておりますが、粘液癌の可能性もあるということでしょうか?
お忙しいところ申し訳ありませんが、田澤先生のご意見お聞かせ下さい。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
MLLについては、私が多くのステレオガイド下マンモトーム(ST-MMT)をしてきた事から「自然発生的」に興味を持った分野であり、多くの症例を実際に見ています。
今回の質問から、過去の乳癌学会の発表を思い出しました。(2011 日本乳癌学会)
その内容は2005-2011(約6年半)に実際に行ったST-MMT症例791例においてMLLの診断となった52症例(6.6%)を検討したものです。
MLLと一口にいっても、上皮の異型度により「良性」とされるものから「鑑別困難」~「悪性」とされるものまで様々です。
○結果として52症例中、10例が(質問者と同様に)「鑑別困難」とされました。
その10例全例、外科的生検を施行していますが、6例(60%)で癌の診断となっています。
以上の内容は「MLL」として近々 「トップページ」に私の「発表スライド」と共に掲載しますので、少々お待ちください。
☆ページを公開しました。「MLL」
質問者の内容は私に「過去の興味」を思い起こさせました。
ありがとうございます。
回答
「粘液という言葉が度々出てきておりますが、粘液癌の可能性もあるということでしょうか?」
⇒可能性はあります。
ただし、私がMLLで「外科的生検を施行」して乳癌の診断となった症例では圧倒的に「非浸潤性乳管癌」が多いのです。
文献上でも「粘液癌の併存」についての記載が散見されますが、私の経験では圧倒的に「非浸潤性乳管癌(低悪性度)」なのです。
○「粘液」といっても、「粘液癌」を直接示すものではなく、あくまでも『粘液産生を伴う非浸潤癌や浸潤癌への移行過程をあらわしている病変』なのです。
質問者様から 【質問3 病理診断報告書】
たびたび、申し訳ありません。
報告書の、epithelial prolifertionの文字を見落としていました。
大事なことでしょうか。
担当医からは、報告書をみての説明がなく、
診療後看護師さんより、診断書を受け取ったため、理解が不十分で申し訳ありません。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
「epithelial proliferation」とは「上皮増殖」ということです。
上非性の「増殖性病変」である以上、頻繁に用いられる用語です。
「良悪性」とは無関係です。
質問者様から 【質問4 切開生検】
丁寧でわかりやすいご回答をありがとうございます。
切開生検を受けるにあたり、切除部分について、質問させてください。
腫瘤は、1.1㎝?、針生検の際には、1㎝から2㎝くらいかな?とも、聞いています。
周囲に、粘液が多量にあるかため、はつきりとした回答にならないのかもと、思いますが、生検の際には、どのくらいを切除するべきなのでしょうか?
生検の結果、癌が見つかった場合には、手術にすすむことになると思いますが、切除の大きさによって、今後の治療も変わってくるのでしょうか?
現在、都内大学病院にかかっていますが、手術対応と決まってから、病院をうつることは、難しいことなのでしょうか?
検査の結果が出た上で、江戸川病院にセカンドオピニオンをお願いし、手術をお願いするということは、可能なことなのでしょうか?
田澤先生から 【回答4】
こんにちは。田澤です。
MLLに対しては「質問者は勘違い」されています。
あくまでも「1つの腫瘍」なのです。「周囲に、粘液が多量にあるかため」ではありません。「粘液は腫瘍の中」にあるのです。
回答
「生検の際には、どのくらいを切除するべきなのでしょうか?」
⇒これは、明らかな「腫瘍」があるわけですから、純粋な検査目的(生検)としては「腫瘍だけ、つまり1.1cm 摘出すれば十分」です。
「切除の大きさによって、今後の治療も変わってくるのでしょうか?」
⇒これは「腫瘍からマージンをつける」ことを指していると理解しました。
「癌であってもいいように」摘出するのであれば、「全身麻酔できっちり」行うべきです。
その場合には「追加手術は不要」であり、「原則、術後放射線照射のみ」となるでしょう。
○「もし癌であったとしても、非浸潤癌(低悪性度)」だと思っているので、「薬物療法などの全身療法は不要」と思います。
「都内大学病院にかかっていますが、手術対応と決まってから、病院をうつることは、難しいことなのでしょうか?」
⇒大丈夫です。
更に言えば、「大学病院で様子見ましょう」となったとしても、その方針に不満でも「当院受診大丈夫」です。
○大学病院を非難するわけではないですが、どうしても「来年は自分が担当ではないだろう」的な無責任な診療が多いのが実情です。
大学病院にかかる事自体を非難するつもりはありませんが、大学病院を選択するのであれば「患者さん自身に、自分の身は自分で守る意識」が必要です。
「検査の結果が出た上で、江戸川病院にセカンドオピニオンをお願いし、手術をお願いするということは、可能なことなのでしょうか?」
⇒勿論大丈夫です。
それどころか、切開生検自体も当院で行う方がいいのではと思います。
質問者様から 【質問5 切開生検】
セカンドオピニオンの意味を、正しく理解しておりませんでした。
申し訳ありません。
MLLのレポートを、拝見させていただき、自分の置かれている状況をようやく理解出来たような気がします。不安な気持ちもありますが、相談させていただき、本当に良かったです。
ありがとうございました。
来週、MRIと切開生検を予定しています。結果がどれくらいで出るものかわかりませんが、手術が必要となった場合には、貴院の診察を受けたい気持ちがあります。
これは難しいことでしょうか?
報告書を持参することは、出来ると思います。
よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答5】
「MRIと切開生検を予定しています。結果がどれくらいで出るものかわかりませんが、手術が必要となった場合には、貴院の診察を受けたい気持ちがあります。これは難しいことでしょうか?」
⇒大丈夫です。
質問者様から 【質問6】
先月7日に、お時間を、作っていただき診察していただいたものです。お忙しい中、診察していただき本当にありがとうございました。
もっと、早い時期にお礼をと思いながら、今日にいたってしまいましたことお許しください。
かかりつけの病院にて、切除生検を済ませ本日、結果がでました。
(予約していた生検をキャンセルし、あらためての予約となり、結果までの時間を要してしまいました)
結果が出るまでの不安な時間、田澤先生からいただいた回答を読み返し、他の方のQ&Aを参考に、今後の治療について考えてまいりました。
病理の結果は、田澤先生の見立ての通りです。
わたしが質問させていただいた、識別困難という少ない情報か ら、的確な診断をしていただけたのは、先生のこれまでの豊富な経験以外の何物でもないと思います。
江戸川病院までのアクセスを考えた時、当初は不安もあり、迷いもありましたが、癌という命に関わる病気である以上、どうしても先生に手術をお願いしたいと思います。
今、わかっていることは、拡張した乳管内に癌が認められ、コメドを伴います。ほとんどは、乳管内病変ですが、わずかに微小浸潤を疑う所見が認められる。ということです。非浸潤癌ではなかったということは、とても残念でした。
コメドを伴うとは、どのような可能性があるのでしようか?
標本は、①1.8×1.5×0.7と②1.5×0.7×0.7の、2枚のようですが、②には病変は含まれないと記載があります。
これ以上の詳しい結果が出る までには、もう少し時間がかかるようです。
実際の腫瘤の大きさや癌の悪性度などがわからないのですが、抗がん剤が必要となるようなことは考えなくても大丈夫でしようか?
現在の担当医からは、場所から考えると乳房の変形の可能性もあると説明をうけました。それに関しては、ある程度の覚悟は出来ていますが、再発の可能性を考えた時、全摘ということは、考えなくても大丈夫なものなのでしようか?
今回、Q&Aの主旨とは外れてしまいましたが、今後の治療を是非お願いしたいと思い連絡させていただきました。7月の細胞診から結果が出るまでの時間は長く、不安で一杯でした。何もわからないまま、進んでいくことの恐怖は、大変なストレスでしたが、先生に診察していただいたあとは、 心穏やかに過ごせたような気がします。
秘書の小平様にも、別途連絡させていただきます。
どうぞよろしくお願いします。
是非、田澤先生に手術をお願いしたいと思います。
田澤先生から 【回答6】
こんにちは。田澤です。
先日はお疲れ様でした。
摘出生検で「微小浸潤があるか、ないか」程度であれば「全く心配ありません」
初期治療を誤らなければ「根治」の可能性が極めて高い状況です。
回答
「拡張した乳管内に癌が認められ、コメドを伴います。ほとんどは、乳管内病変ですが、わずかに微小浸潤を疑う所見が認められる」
⇒これは微妙な表現です。
「わずかに微小浸潤を疑う所見」という表現は、「あくまでも微小浸潤を疑う」だけで「浸潤を確定」しているわけではないようです。
ただ、「これ以上の詳しい結果が出るまで には、もう少し時間がかかるようです」という表現からは、『追加検査で浸潤の有無が正式に確定する』ようです。
♯最終的に「曖昧なまま」ということはありません。
「コメドを伴うとは、どのような可能性があるのでしようか?」
⇒コメドとは「乳管内の癌細胞が増殖して内部で癌細胞が壊死」を起こしている様子です。
壊死を起こすと、そこに「石灰化を起こす=コメド石灰化」といいます。
コメド(石灰化)を伴うということは、ある程度「増殖能力が高い=核異型度が2もしくは3」であることを表しています。
♯その意味では私が過去にステレオガイド下マンモトームでMLLと診断した乳癌が「低 悪性度の非浸潤癌」であることが多いのとは「若干の乖離」があります。
「実際の腫瘤の大きさや癌の悪性度などがわからないのですが、抗がん剤が必要となるようなことは考えなくても大丈夫でしようか?」
⇒考えなくて大丈夫です。
「微小浸潤があるかどうか」というレベルです。
もしも「微小浸潤があった」としても「浸潤径は1mm未満」であり、『浸潤径5mm以下での抗がん剤適応はありえない』のです。
「再発の可能性を考えた時、全摘ということは、考えなくても大丈夫なものなのでしようか?」
⇒部分切除でいいと思います。
もともとの腫瘍(超音波で 見えた大きさ=11mm)の大きさを考えると、「十分温存できる」と思います。
「秘書の小平様にも、別途連絡させていただきます。どうぞよろしくお願いします。是非、田澤先生に手術をお願いしたいと思います」
⇒了解しました。
心配ありません。
小平秘書に連絡とってください
質問者様から 【質問7 手術】
手術を引き受けてくださるということで、安心いたしました。ありがとうございます。
ようやく診断がつき、今後は治療に向けて頑張ろうと思います。
他の方のQ&Aを見て、生検から手術まで2ヶ月であれば問題ないという、回答を拝見し、すでに細胞診から2ヶ月、生検からは1ヶ月半たちますが、私の場合、問題ないでしょうか?
病理の結果については、今回は切除生検ということで、信頼度は高いと理解して大丈夫でしょうか?
お忙しいところ、何度も申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答7】
こんにちは。田澤です。
回答がおくれてしまい。申し訳ありません。
今週中盤からは全体的に3日遅れとなっています。(土日で追いつくを毎週繰り返しています)
回答
「すでに細胞診から2ヶ月、生検からは1ヶ月半たちますが、私の場合、問題ないでしょうか?」
⇒癌という確定診断は「あくまでも切除生検」なので、問題はありません。
「病理の結果については、今回は切除生検ということで、信頼度は高いと理解して大丈夫でしょうか?」
⇒切除生検は「病変全体の評価」であり、これ以上の信頼度はありません。
大丈夫です。
質問者様から 【質問8】
こんにちは、○○です。
先日は、ありがとうございました。
本日より放射線治療が始まります。順調にいけば、年内に治療を終えることが出来そうで、ホッとしています。
おかげさまで、術前と何一つ変わらない毎日を過ごしております。
病気のことも、忘れて過ごす時間が大半なのですが、ふとした瞬間にホルモン治療をしなくて、大丈夫かなぁ~と思うことがあります。
前病院より、病理プレートを取り寄せていただき、微小浸潤についても再度調べていだだきました。微小浸潤を否定するには至らないないが、限りなく非浸潤癌に近いと理解いたしました。
田澤先生にも、ホルモン治療は不要とお っしゃっていただきましたし、こういった不安は時間が解決するものなのだろうと思うのですが、私のような場合、全身治療としてホルモン治療をしてもしなくても、転移の可能性は変わらないという理解で間違えてないでしょうか?
次回検診までに、時間がありましたので、Q&Aを利用させていただきました。
よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答8】
こんにちは。田澤です。
放射線治療が「年内に終了」する予定とのこと、とてもよかったです。
回答
「微小浸潤を否定するには至らないないが、限りなく非浸潤癌に近いと理解いたしました」
⇒良く理解されているとは思いますが、若干「私の見解とは」異なります。
「非浸潤癌に近い」というよりは、実際に「非浸潤癌」であり、ただ単に「標本作製の段階で、ごく一部がそのように見えてしまう」というだけと解釈しています。
つまり「ごくごく僅かに浸潤している」のではなく「浸潤部分はゼロ」であり、「病理標本の見え方」に過ぎないということです。
ただ、「一度そのように作成されてしまう」と、それを「完全否定することは不可能」というのが当院病理医の見解です。
「私のような場合、全身治療としてホルモン治療をしてもしなくても、転移の可能性は変わらないという理解で間違えてないでしょうか?」
⇒その通りです。
「微小浸潤」では無く、あくまでも「非浸潤癌」との見解です。
○再発を考える状況ではありませんので、「余計な心配」をされないことを願います。
質問者様から 【質問9】
9月11日、手術していただきました○○です。
先月、対側左胸のしこりを、嚢胞と診断していただき、水を抜いていただきました。
その後、しこりもなくなりすっきりと過ごせていたのですが、ホルモンの刺激症状なのでしょうか、左胸に痛みと腫れぼったさを感じ、診察していただいた場所と同じような場所に、治療前と同じような大きさのしこりが一つまた出来てしまいました。
しこり自体にも痛みがらあるような気がします。
生理は、昨年12月が最後で現在までありません。
現在、痛みは、少しづつおさまりつつあります。
診察していただいてから、短期間で、このようにしっかりとふれるしこりになっていることから、悪いものというよりは、また水がたまってしまったと考えて良いのでしょうか??
悪いものでは、ないだろうと思いながらも主張してくるしこりは、とても気になります。
次回の診察までは、まだ日があるのでその前に一度診察していただこうと考えておりますが、
しばらく様子をみていても大丈夫かと気になり質問させていただきました。
よろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答9】
こんにちは。田澤です。
「ホルモンの刺激症状なのでしょうか、左胸に痛みと腫れぼったさを感じ、診察していただいた場所と同じような場所に、治療前と同じような大きさのしこりが一つまた出来てしまいました。」
「しこり自体にも痛みがらある」
⇒これは「典型的な、乳腺症に伴う急性の嚢胞」です。
「生理は、昨年12月が最後で現在までありません。」という「更年期の卵巣が不安定な時期」に「ホルモンの刺激で乳管が急性閉塞して有痛性の嚢胞を形成」するのです。
「現在、痛みは、少しづつおさまりつつあります。」
⇒卵巣が不安定なのです。
「診察していただいてから、短期間で、このようにしっかりとふれるしこりになっていることから、悪いものというよりは、また水がたまってしまったと考えて良いのでしょうか??」
⇒その通りです。
様子をみていると「自然消腿」します。
経過を見ましょう。
「悪いものでは、ないだろうと思いながらも主張してくるしこりは、とても気になります。」
「次回の診察までは、まだ日があるのでその前に一度診察していただこうと考えておりますが、しばらく様子をみていても大丈夫かと気になり質問」
⇒(暫く様子をみて、消失しないようなら)
受診すると安心かもしれません。
受診する際には、是非「市川」にしてください。
江戸川は「月曜日外来を手術枠にした」影響で、大変混雑しているのです。
「メディカルプラザ市川駅」の受診案内はこちら
質問者様から 【質問10】
おはようございます。
○月○日、診察していただきました○○です。
先日は、予約日を間違えてしまい大変ご迷惑をおかけしました。
術後1年の検診ということで、若干緊張しておりましたところ、健側の嚢胞内腫瘍の指摘に、動揺してしまい、予約表の確認が充分でなかったこと、本当に申し訳ありませんでした。
帰宅後、Q&Aにて嚢胞内腫瘍について少し勉強しました。
初期の269「のうほう内乳頭腫で手術」の
回答を拝見させていただきました。
初めて耳にする病名と腫瘍という響きに先々の事を考え過ぎていましたので、少し安心しました。
自分の状況について、何を確認したらいいのかもわからず、帰宅してしまったので、教えていただきたいことがあります。
よろしくお願い致します。
嚢胞内腫瘍が、癌である可能性は、全体の割合としては、それほど多いものではないようですが、私の年齢と前回の検診から半年で出来たことを考えると、癌である可能性の方が高いですか?
診察の際、大きさが8ミリと伺いましたが、嚢胞の大きさでしょうか?
その中に、あやしげな腫瘍があるということですか?
エコーにうつっている腫瘍は、嚢胞内にとどまっていて、万が一、癌であった場合にも、浸潤癌を心配する必要はありませんか?
乳がんとは、関係ないことだとは思いますが、コレステロールが高く、
食事と運動療法をしてきましたが、現在の数値から、投薬治療をはじめた方がいいということで、ジェネリックのアトルバスタチンの服用をはじめました。
閉経前より、かなり高い値だったのですが、コレステロー
ルの上昇にもホルモンが関係していると聞き、少し驚きました。
乳がん術後の経過観察中に、この薬を飲むことは、問題ありませんか?
担当の医師にも、病気の事は伝えてあるので、大丈夫だとは思ったのでが…教えて下さい。
よろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答10】
こんにちは。田澤です。
「私の年齢と前回の検診から半年で出来たことを考えると、癌である可能性の方が高いですか?」
⇒良性所見でした。
癌の確率は10%以下です。 乳頭腫(良性)の可能性が一番高いとはおもいます。
♯ただ、乳頭腫も大きくなったりして気になるものではあるので(嚢胞内腫瘍の安全な確定診断と言う意味での)摘出です。
「診察の際、大きさが8ミリと伺いましたが、嚢胞の大きさでしょうか?」
⇒その通りです。
「その中に、あやしげな腫瘍があるということですか?」
⇒怪しげではありませんが…
腫瘍のように画像上は見えます。(乳頭腫を疑う所見です)
「エコーにうつっている腫瘍は、嚢胞内にとどまっていて、万が一、癌であった場合にも、浸潤癌を心配する必要はありませんか?」
⇒それは100%ありません。
「乳がん術後の経過観察中に、この薬を飲むことは、問題ありませんか?」
⇒大丈夫です。