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単孔性分泌の乳管を乳管腺葉区域切除する意義とは

乳管内病変は同一乳管に多発することが多く、(その内)一番大きなものがエコーで検出され、それが(組織診で)乳管内乳頭腫だとしても、同一乳管内に「小さくて、まだエコーで見えない癌」が存在している可能性があります。

なので、もしも単孔性の分泌があるのであれば、(その手懸りを最大限に利用して)「その乳管を中枢(乳頭直下)~末梢まで一網打尽に摘出してしまう」手技が乳管腺葉区域切除なのです。

 

★つまり乳管腺葉区域切除とは「現時点で(顕微鏡レベルでは)癌が存在している乳管を切除、もしくは(現時点では顕微鏡レベルでも癌は存在しなくとも)将来的に癌が発生する可能性の比較的高い乳管を切除」することだとご理解ください。