
戴き物です。
「激旨!」
スパイシー(まんまやんか)

かなり(雨降りそうで)ギリギリ感でしたが…
オクラ+ほうれん草たちもスパイスでいい感じに美味しい。
セブンイレブンに「金の食パン」がなくて、こんな薄いものしか…(それが唯一残念)
最近はアルコールにリアルレモンスライス、嵌ってます。
ビール(無糖)にも、グレープフルーツ酎ハイ(無糖)にもウメ酎ハイ(無糖)にもレモンが合います。是非お試しあれ。
○本文
この金曜日も、放射線科N先生とコラボBNCTの第2弾を撮影してきました。(第1弾は公開されました! 第2弾の公開は少々待ちください)
手術どころか乳癌そのものから逃避して、数年後「大変なこと」に。
今までなら「自業自得(言葉はきついですが…)」でかたずけていた問題に江戸川病院にある(というか、江戸川病院にしかない)BNCTで救い上げる
今まで、私自身が蓋をしてしまっていた暗部に光をあてるような、そんなイメージです。
全国でそのような方は相当いる筈なので、その数%だけでも運命を変えたい。
そんな思いが届いてほしい。
と、BNCT(特にprimary tumorへの)に最近は頭と時間を割いていたわけですが、昨朝(6/14土曜日)QAを回答していて、やはり私の本業?は標準治療を究極まで極めることであり、最も重要なのは「早期発見」そのための「組織診の精度」
患者さんが、本来あった筈のチャンスを逃し(というか、チャンスそのものを踏みにじられ)、それが故に「数年後の禍」に曝されるとしたら…
『Q&A 浸潤性乳管癌 硬性型 術前RI検査、MRI検査と予後について 6/13 08:02』より一部抜粋
↓
【これまでの経緯】
- 2021/4/28健康診断エコーにより右乳房に腫瘤発見、乳腺外来を受診 超音波検査にて右乳房Careaに径5.7x3.8mmのやや抜けの悪いcystic lesion(+)conc. Cyst susp.にて穿刺吸引細胞診施行、クラス2,conc. cyst内容物の細胞診診断にて経過観察中。
- 2025/4/28超音波にてsize up(先生からは直径11mm程と聞いています)及びborderのirreguralityができた為、caの可能性あり、穿刺吸引細胞診施行。Class IIIの細胞診断。
- 2025/5/27 針生検 2本採取
なんと、発見から(癌の)診断まで4年かかっている!
でも、4年で「倍(5.7mm⇒11mm)」って大人しいってことじゃない?
確かに、それは幸いだと言える。
でも結局問題なのは、「それが半年だろうが1年だろうが、倍になるまではこの医師は診断しない(できない!)」とも言える。
でも、11mmでみつかったのも結構早いと言えるんじゃない?
十分な早期発見じゃん!
勿論!
君の言いたいことは解る。
だけど、6mmの時点で手術していれば術後無治療で「ほぼ」100%再発はないと断言できるけど(早期とはいえ)11mmとなると術後の補助療法をやった上で「2~3%位かもしれないけど」再発のリスクは存在する。
≒0% vs 2~3%
大した違いじゃないって思うかい?
私は数々の「5mm以下」を診断してきて、やはりその違いについては明確に感じている。
究極に言えば、術後補助療法は一切必要無くそれでいて実際に「根治」と確信している。
パラレルワールド
もしも…このQAの患者さんが、「2021/4/28健康診断エコーにより右乳房に腫瘤発見」された際にこの乳がんプラザをみつけていたら…
(おそらく、凄く怪しいエコー所見ではなかったかもしれませんが)当然、私がCELEROして乳癌の診断がついていたわけです。(それは100%間違いありません。自分で言うのも何ですが…)
5mmの嚢胞みたいな乳癌⇒手術 術後はそれこそ「無治療」で乳癌とは永遠に「おさらば」できた。
それが(現実とは並行に存在するという)パラレルワールドなのです。
『リアル 大門未知子が居た』
つい最近ですが、術後退院時(この方は術翌々日退院でしたが♯1)涙目で私にかけて頂いた言葉です。
♯1 退院日については(それまでの)年齢術式にかかわらず『一律2泊3日(術前日入院、術翌日退院)』だったのを2024/9 病院経営上の要請により(術式により)以下のように改正しました。
(患者さんがご希望であれば)最大入院日数
①(部分切除、全摘にかかわらず)センチネルリンパ節生検 最大5日間(4泊5日)
② 〃 腋窩郭清(腋窩鎖骨下郭清も同様) 最大8日間(7泊8日)
③ 上記以外(郭清のみ、葉状腫瘍、乳管腺葉区域切除など)最大4日間(3泊4日)
★勿論、あくまでも「希望があれば最大」という意味で(今まで通り)術翌日でもOKです
と、横道にそれてしまいましたが…
地元(関西)で「手術はできない」頸部リンパ節に転移があるから根治はできない。
(一生?)抗癌剤
頸部リンパ節と言ったって、後頚部リンパ節(posterior cervical lymph node: PC)だから、鎖骨上リンパ節(suplaclavicular lymph node:SC)の創を後ろへ(実際は外側へ)延長すれば、PCもSCも手術で取れますよ。
久しぶり?に結構手ごたえのある手術でしたが、それ故私はこの患者さんに感謝しています。
何故ならこの成功体験の積み重ねこそ、次の患者さんを救うことになるからです。
『リアル大門?』
乳腺外科は手術だけではありません。
やはり患者さんの予後を大きく左右する「診断」 ここにも「神は宿る」のです。
○診断
①拾い上げ
⇒所見として拾い上げる(見逃さない)
ここは非常に重要
ただ、(そもそも)自分でエコーしない乳腺外科医
私が知っている限り「都内の(特に)大病院」は、全て技師エコー。再発しても(結局)主治医が全くエコーしないのには本当に呆れます。
「検診チェック」とか「シコリを自覚」だと、そもそも自分自身で「拾い上げる」という操作が無いので、実際には(術後などで無症状の定期エコーを)医師自身が行うのか?が鍵となります。
術後の定期フォローでの発見
症例1
今週のコラム 496回目より
術後経過観察エコー 4mmで発見
最近の手術の方ですが、(チェックしてみたら、手術病理結果がでていて)何と浸潤径「1.5mm」
術後薬物療法は要りません。根治です。
♯放射線も病変自体が小さいから省略十分ありです。
症例2
この方も対側術後、1年毎通院
6mmですが(70歳以上で)1年間で新たに出現している
IDC
症例3
扁平で一見FA様ですが…
対側術後、1年毎通院
この方も(症例2同様に)70歳以上で新たにFAは無いでしょう。
やはりIDC
②評価
⇒生検すべき対象として評価できるかどうか?
生検されずに、無駄に経過観察されてしまうかどうか?
症例1
この方は「1cmのシコリを自覚」して前医受診
前医では「嚢胞性?」所見として半年で経過をみられるところでしたが、心配して当院を受診。
所見は「非典型的」嚢胞のように液体が貯まっているところもあるが、「やや」不整形に見える「低エコー(つまり液体では無い部分)」が集簇している。
しかも、この部分が「まさに」患者さんが「シコリとして自覚」している部分
これ、当然生検すべきでしょ?
ちなみに…
画像的には「腫瘤非形成性病変」の範疇なのでMMTEで広範囲に…
とも考えましたが、ただ範囲が比較的狭いし「低エコー部分」がはっきりしているのでCELEROで複数個所(病変の全ての領域を網羅)IDCの診断となりました。
症例2
11mm 不整形 勿論IDCですが…
前医での経過 1年半前 7mm⇒1年前6mm⇒そして11mm 診断
前医は過去の画像は添付せず、「癌と診断した画像のみ」提供しているので、1年半前の7mmのエコー像は見ていませんが… (皆さん、…ですよね??)
③確定
⇒実際に生検して100%診断を確定させる
⇒絶対に外さないこと、「それが大事」
負けないこと♫ 投げ出さないこと♫ それが一番大事
診断の③としましたが、この「生検の精度」ここが一番のポイントと言えます。
どんなに(たとえ、それが検診での技師さんでも)せっかく拾い上げた所見を、ここで外してしまうと「全てが台無し」となります。
私はQAをやっているので、(そのような)
前医で良性⇒(患者さん自身が心配し)⇒当院で生検、癌の診断
↑
このような症例を(皆さんが想像するよりも)遥かに多く経験しているので、どうしても「他人の(特に良性という)生検を信用することができない」
皆さん、察してください。
症例1
これは最初のクリニックで細胞診クラス5
で、紹介された地元の大病院でのCNBで良性
⇒(関西からでしたが)当院でCELEROして(当然)IDC
症例2
この方は(他院)術後、定期エコーでlevel Ⅰに5mmの「怪しい形だけど、5mmだから生検できない。経過見るしかない」と言われ
↓
当院受診、無論(私から見れば)何でこれを狙えないのだろうか?(永遠の謎です)と思いながらCELEROでmetastatic nodeの診断
問題は、それだけではなかったのです。
実際には(levelⅠだけではなく)これはlevelⅢですが、これも明らかな転移(こちらはlevelⅠより大きい10mm!)を見逃していたのです!(技師エコーなのか、主治医のエコーなのか不明ですが)
levelⅢまで転移が拡がっている状態で、もしも経過を見ていたら…
この方の人生を変えたのは(当院を受診するという)その一歩でした。
腋窩鎖骨下郭清術施行
levelⅠ+Ⅱ(3/8 max 3mm, extrainvasion+), levelⅢ(1/4)
症例3
これは13mmありますが、前医で良性として「経過観察」とされたが、本人が心配して当院を受診
私はエコー像を見て(文字通り)たまげました!
『これ、どう見ても癌だろ!』何で外すのだろう
生検の精度
その闇はどこまでも深い。
究極の乳腺外科医であるために、まず必要なのは…
リアル大門?
いえいえ、その(手術の)前に大事なことがあるのです。
リアル ゴルゴ13 だったのです…