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今週のコラム 478回目 luminal Aで抗がん剤を用いてcCRにすること②

limousine

 

那覇空港に現れたレンタカーのお迎えはLINCOLN limousine

 

(全く予想していなかったので)度肝を抜かれるとは、正にこのこと。

 

 

無論初めて乗りました。

車内にはワイングラスがズラッと…

「掴みはOK]って、因みにこれから運転するので車中でワインは飲んでません(当たり前)

 

 

カエル顔!

 

Cayenne

Porscheは初めて乗りましたが、今年の沖縄を大いに盛り上げてくれました(感謝)

 

 

 

沖縄って、やっぱ凄いなぁ(正直な感想)

気温も東京より5℃くらい高くて、サウナスーツの私は汗だくです(沖縄でも何故にサウナスーツ?)

昼間は半袖の少年もいました。

 

 

前回来たのは、コロナ禍だった4年前。

 

 

 

 

 

大晦日、東京へ帰ってみるとやっぱり寒い。

と、いうことでコラムが大層遅くなってしまいました。

 

○ 本文

前回に引き続いてluminal, Oncotype DX, RS=18だから文句なしのluminal A相当と言えます。

rt. Ax node recurrence

PETでは他に肺転移(右肺中葉)、骨転移(右座骨)

治療の順番として

1.右腋窩(鎖骨下)郭清⇒2.照射(右肺及び座骨)⇒3.抗癌剤 ♯抗癌剤既往無でもあり、ここでanthracycline+taxane ⇒4.CDK 4/6 inhibitor + hormone (継続中)

 

 rt. Ax  cCR

 

rt. lung (middle lobe)  cCR

 

 

 

 

 

rt. ischium   cCR

 

こうやって、症例を調べているとluminal Aが抗癌剤が効かない(抗癌剤でcCRとなるとしたら、そりゃ奇跡だ!)というその医師の「思い込み」は目の前の患者さんに対して大変な不利益をもたらしていると言えます。

★特に抗癌剤前治療歴がないluminal Aでは(その分)効きやすいとも言えます。

ここで勘違いして欲しくないのは…

「それじゃー、(AでもBでも)全て術後に抗癌剤しておきゃいいじゃん!」という発想です。

一見、正しいように見えますが、統計を思い浮かべればその誤りに気付きます。

それ(全例、抗癌剤)をした場合…

それにより利益を受ける群A(結果として再発を逃れる人)

それにより不利益を受ける群B(抗癌剤をしなくても再発しなかったのに「無駄に」抗癌剤をされることにより、それによる副作用や経済的負担を「無駄に」しょい込む人)

この数が圧倒的にB>>>Aとなるわけです。

費用対効果や、(無駄な治療による)保険医療財政の逼迫など問題は実に多い。

 

その解決としては(最初の時点=術後の時点で)A+B群からA群をより分けることですが、(現状)それは不可能なのです。