皆さん。こんにちは。
突然ですが、「空港での飛行機の離着陸シーン」
あの風景と言うか、サウンド。何か心を揺さぶるものがありますよね。
昨日の「アベレイジ」
飯野平太が羽田で婚約者の里美ちゃんを迎えるシーン(ラジオだけど)
あのサウンドを聞くとキムタクの「GOOD LUCK」を思い出すのは私だけでは無い筈です。
そしてあの、山下達郎の『 RIDE ON TIME 』(心の中で鳴りつづけます)
あれから13年、その頃の私は…
大学病院勤務時代のぬるま湯から、「運命を変えた東北公○病院」との出会いの年でもあったのです。
男なら、一度は憧れるパイロット。
20歳頃までは両目1.5の視力を誇った私も、今では… (もしも私がパイロットだとしたら)もう引退しなくてはならないようです。あの堤真一のように(理由は違うようです)
一方外科医としての私は(視力は衰えつつはありますが…)それに余りある「経験と視野の広さ」を身につけて、ますます上昇気流(駄洒落入ってすみません)に乗ってます。
○嚢胞と嚢胞内腫瘍
「嚢胞が癌化する」そんな情報がネットに流れているとしたら…
私は黙ってはいられません。
因みに私が一番嫌いなのは「今は良性だけど、いずれ悪性になるかもしれないよ」というセリフです。
そんな事をいう乳腺外科医がいるとしたら、それは「現在の診断に自信がないから、(それに)保険をかけている」ということです。
物事はシンプルに考えましょう。
★嚢胞
嚢胞は(正常乳管が拡張して)「袋状に拡張した液体の貯留」にすぎません。
腫瘍でも何でもありません。
あくまでも「正常乳管が拡張しているだけ」です。
嚢胞の原因は「乳癌が詰まる」ことです。
・授乳期のように『内容液が濃いので(中から)詰まる』場合
・乳腺症などで『乳腺症で起こる線維化で(外から)締め付けられて詰まる』場合
★嚢胞内腫瘍
これは嚢胞ではありません。
乳管壁にできた腫瘍(乳管内乳頭腫など)が乳管内腔に増大して、乳管を塞ぐことによって、(嚢胞同様に)乳管が拡張して内容液が貯留するのです。
(嚢胞内腫瘍の形成過程)
②腫瘍が増大
③増大した腫瘍が乳管を閉塞
④乳管が閉塞した事で、(行き場を失った)液体が(ダムのように)貯留することで嚢胞状に拡張する。
青色が「腫瘍内の血流」部分
♯嚢胞内乳頭腫も乳管内乳頭腫も同じものであり、乳管内乳頭腫が乳管を閉塞して「嚢胞状に拡張」して「嚢胞内腫瘍の形態を取った際に」嚢胞内乳頭腫と呼ぶだけの話です。
♯勿論、乳管壁にできる腫瘍は「乳頭腫だけではない」、乳癌もその一つです。
これは、 一見「嚢胞内腫瘍」に見えるが、実は、白い部分は「ミルクが固まっただけの「ミルク嚢胞」
通常の嚢胞内腫瘍の形成とは異なり、
癌が急速に増大して「中心性壊死」により出血がおこり「血液の貯留」が起こっている