こんにちは。田澤です。
3月も終盤、「卒業のシーズン」ですね。
皆さんにとっての「卒業の歌」は何でしょうか?
柏原芳恵の「春なのに」
斉藤由貴の「卒業」
SPEEDの「my graduation」なんて人もいるかもしれません。
だけど、我々「昭和の男子」にとっての卒業は「尾崎豊の卒業」これしかありません。
「行儀よくまじめなんて、できやしなかった。夜の校舎、窓ガラス壊してまわった。逆らい続け、あがき続けた。早く自由になりたかった。」
「自由の先にあるもの」本当の勝負は、「そこにこそある」ことを知らなかった、あの頃を思い出します。
それでは本題に入ります。
「サブタイプの時代、個別化へ」
サブタイプの時代となって、「治療法の選択」は劇的に変わりました。
時代は「極端から極端へ」振り子のように動きます。
今までは「進行していれば、抗ガン剤」、早期ならば「ホルモン療法」だったのが、
急に、「luminal typeもAとBに分けてAはホルモン療法単独、Bはホルモン療法+抗ガン剤」と全てをサブタイプで区切ろうとしました。
大筋は理解できますが、やはり「全てをサブタイプで区切る」ことには無理があります。
統計データで見ると解りますが、
「ルミナールAでも抗がん剤の上乗せ効果が高い」ものもあるし、「ルミナールBでも抗がん剤の上乗せ効果が低い」ものもあるのです。
46歳 luminalA , NG1, pT2=25mm, pN2(4個) 化学療法による上乗せ「10%」
46歳 luminalB, NG3, pT1b=10mm, pN0 〃 「4%」
☆lumianl Bでは抗ガン剤の適応があるとはいえ、十分な早期では「必要がない」ことは統計データが物語っているのです
○やはり、「サブタイプも進行度も必要ですが、全てを理解した上で個別化が必要なのです。
個別化といえば「Oncotype DXもそのひとつ」かもしれませんが、現状では保険適応ではなく、統計データはいまだ重要な位置にあります。