こんにちは。田澤です。
昨日、新聞を読んでいたら「トップガンが復活」という記事がひっそりと載っていました。
トップガンと言えば、映画の「オリジナルサウンドトラック」痺れます。
30年前、高校時代に「体育祭で踊った曲」でした。(他にはフットルースとか…)
「タッタラタッタラ、タラララーラー、タッタラタッタラ、タラララーラー、タッタラタッタラ、タラララーラーラー♪」あの「疾走する様な」イントロ! 気分は一気に青春時代にワープ
ただ体は、正直だから今もし「あの時の踊り」を踊ったら、どこか痛めそう…(アキレス腱をやってしまったら最悪ですね)
それにしてもトムクルーズ! カッコいい。
最近では、Mission impossible 53歳にして、あの感じ。見習いたいものです。
それにしても、あの映画をみるとBMWかっこよくて買い替えたくなります。
さて、今日のお題は「ADH」です。
急に思い立ちました。
それは何故かというと、つい先日の診療のことです。
(他院で針生検をして)「ADH, DCIS疑い」と出たのに、『これ以上の検査はできないので、1年後の経過観察にしましょう』と言われた。
(それでは不安だと訴えても、これ以上検査できないからもう何もできないと言われ)「とても不安」として受診されたのです。
「えっ?」耳を疑いました。
超音波をしてみると、明らかな「腫瘤非形成性病変」です。
(バネ式の)針生検で「確定診断がつかないのは当然」なのです。
病理レポートでみる「ADH以上の病変」が何を意味するか?
「低悪性度の非浸潤癌が(2mm未満で)確実にある」のです。
これを「確定診断せずに1年様子をみる???」
とんでもない診療です。
紹介状では無かったのですが、患者さんに聞いてみると
「○○医科大学付属病院の医師」でした。
(私立の)「○○医科大学」
私が仙台から東京に来て如実に感じるのが「医師の質の差」です。
(入学するのに多額のお金だけが必要となる)私立大学病院が溢れている、ここ東京では「病気の本質を理解していないのでは?」と感じさせる医師が多いのです。(皆がそうだとは言いませんが)
その意味では(お金では入れない国立大学しかない)「仙台の患者さん達は恵まれている」と思います。
そんな仙台時代にも、わざわざ「東京の海沿いにある○研病院」に手術を受けに行く患者さんが(極々稀ですが)いらっしゃいました。
「なんで、わざわざ質が落ちる医療を受けに行くのか?」(ブランドだからでしょう)
その当時の思いを、今でも思い出します。
やはり患者さんの命を預かる職業である以上、医師として「最低限の資質」が必要ではないのか?
いろいろ考えさせられます。
さて、ここからが本題です。
ADH
これは病変範囲が「2mm未満」というだけで『中身は立派な癌(低悪性度非浸潤癌)』です。
ADHとの診断は(外科的生検などをして)
病変全体を評価して(本当に)「病変の範囲が2mm未満」と確認した場合の診断名なのです。
つまり、(バネ式)針生検などでの「ADHの診断」をそのまま経過観察は明らかに「誤った診療」なのです。
○つまり「バネ式針生検でのADHの診断は、あくまでも仮診断」なのです。
以前、他院(関西の大学病院)の針生検で「ADH」とされ、過去に「QandA」から、(その流れで)当院で診療を行い、その結果『当院でのマンモトーム生検で「DCIS(非浸潤癌)」と診断され、当院で治療された』方から「是非、自分の経過をこの場で公開して、皆さんの参考にして欲しい」と貴重な申し出がありました。
次回の「今週のコラム」では、お言葉に甘え(勿論、個人情報に最大限考慮して)経過を紹介したいと思います。
このような中で、「皆さんがADHの理解」を深め、「いい加減な診療で不利益を被らない」ことを切に願います。