OneTeam コメント
江戸川病院乳腺センター長 田澤篤 さん 233件
2025-09-23 07:03:27 掲示板 2025年9月21日~9月27日
Q&A 毎年受けていた検診と乳腺外来2箇所で見逃された乳がんについて 9/22 15:38
を回答していて…
つい最近の症例を「まざまざ」と思い起こしました。
患者さん自身が「ここにシコリが…」と言っているのに「エコーで何もない」と相手にされなかったと、つい最近の時間外水曜日受診された患者さん。
触診すると…
確かに(周りより)微妙に硬い。
ただ、「間違いなくシコリです」というほど輪郭がはっきりしていない。
なんとなく、このあたりが硬い。♯硬結という表現の方がふさわしい。
エコーで見ると…
「一見」腫瘍じゃないか…(前医で、エコーで異常なしと言われたという「先入観」は否定できません)
ただ『何か、気になる』『はっきりとした腫瘤と認識はできないけど、あらゆるプローブ角度でみても、やはりこの部分(硬結の部分)が周囲とは違う』『これは癌では?』
そのままMMTEしました。
♯予約外受診では、「癌を疑う所見」でない限り、「後日、生検予約」としていますが、「癌を疑う」場合には原則即日生検としています。(患者さん感情を考慮して)
♯2 「しこりとしての」輪郭がないので、念のため(CELEROではなく)MMTEを選択しました。
結果は「癌(浸潤がん)」
患者さんは(文字通り)「命拾い」しました。
前医で「異常なし」と言われて「あーよかった」となったら…
逆に「何で、しこりがあるのに異常なしなんて、おかしいわよ!」これが今回自らの命を救ったのです。
別の角度から見ると…
これは我々医師にとっての致命傷となりうる案件とも言えます。
裁判でいう「誤診」
検診での「見逃し」のワンランク上の(患者さんが訴えているのに)「それを異常なし」と言い切った。
(あとで進行してから実は癌だったと判明した際の)患者さん感情は計り知れません。
次回の今週のコラムはこれだ!
2025-09-22 07:46:25 掲示板 2025年9月21日~9月27日
昨日、BNCT生ライブ配信に参加いただいた各位
お疲れさまでした。
私(きっと中村先生にも)にとって、質問に回答している中で新たな発見(「気づき」と言い換えてもいいかもしれません)がありとても有意義なものとなりました。
チャットでの「ふーちゃん」さんからの質問で「皮膚」について聞かれた際に、私自身が「その視点」を見落としていたことに大変驚かされました。
つい先日、診察したわけですが「全く」皮膚に変化が無さ過ぎて「変化がないことの優位性」にハットしました。
手術したくない。胸に傷つけたくない方たちにとって過去にひとつの自由診療として「原発巣への放射線治療(これも自由診療だと記憶しています)」
実は、それらの方達を複数人(主として市川で)診察希望されて受診されていたのですが、「大きな瘢痕(最初は腫瘍が残存しているのでは?と疑い受診者全てにMMTEで確認していたくらいです)」があることと、もう一つ「原発巣へ照射したという証拠」ともいえる「皮膚の大きなひきつれ♯1(まるで大やけどの跡とまではいきませんが)」にどうしても目が行っていたのです。
それでも、その治療法を選択された(わざわざ九州まで遠征してです)方達には手術よりも満足いったわけですが、それに比べて今回のBNCTの凄さに改めて気づかされたわけです。
♯1 いわゆる温存術後の放射線照射後の「やや厚くなった」皮膚程度のものではなく、結構目立つのです。
全く表面上はBNCTをやったようには思えない(皮膚変化全くありません)し、エコーでみると腫瘍もずいぶん「小ちゃくなったなぁ」
これが正直な感想です。
皮膚浸潤を伴う(割と)大きめの腫瘍で「この」効果ですから、(イメージとして)15mm以下くらいのものなら、いったいどうなるのか?
とても(個人的にも)興味というか大きな期待をしてしまいました。
↑
せっかくの成果だから、もっと世に知らしめなければ!
そんな思いを強く抱いた昨日の配信となりました。
ご清聴?ありがとうございました。
2025-09-16 07:08:47 掲示板 2025年9月14日~9月20日
9月14日、動画生配信
皆さん、私がふと『実際、鎖骨上郭清で何か気になること(有害事象)ありますか?』と、質問したこと覚えていますか?
何故かというと、「鎖骨上郭清って、ほんと有害事象(合併症も含む)無いよな。」って思っていたからです。
何を言いたいかといえば…
乳癌診療ガイドライン 治療編 p356 FRQ8
『鎖骨上リンパ節再発の外科的切除は勧められるか?』
のステートメントには
〇鎖骨上リンパ節再発の外科的切除は基本的には勧められない。
と結論されており、その理由として
『術後合併症や後遺症などの「害」は腋窩リンパ節郭清以上に軽視できない。』という記載があるからです。
↑
結論。手術したこともない連中が、想像だけで「合併症が多いのだろう」などとはおこがましい!!
腋窩郭清は、(どうしても)深い部位では腕のリンパ流を損傷するリスクは(転移リンパ節の位置、深さにもよりますが)認めるが、(それに比べて)鎖骨上郭清は本当に安全なんです。
鎖骨上郭清の件数が(ほぼ間違いなく)日本一である私がいうのだから、これが真実なのです。
やったこともないことを「想像だけで、害がある」など、なんたるちーや!
2025-09-14 11:54:58 掲示板 2025年9月14日~9月20日
アキラさん、本日の生ライブ配信ありがとうございました。
やはり生の声は、様々な人の心を動かしたのではないか。そう思います。
私自身も「最後の砦」として皆さんの思いをかなえられる存在になれているかな?そうありたい。その思いを強くしました。
手術前は時に「今日、取れるのだろうか?」弱気になることもありますが、そんな私に「できないことはない。だってあの時も取れたのだから…」と私に自信をつけさせてくれたことに改めてお礼を言わせてもらいます。
抗がん剤も残りあとわずか。頑張ってください。
2025-09-09 06:58:58 掲示板 2025年9月7日~9月13日
と、ネット回りが快適となったため「またまた」QAからワープです。
Q&A 要精密検査の結果について 9/8 18:57
→針生検を(しかも、やり直しで)2回も行ったうえで「3か月後経過観察!!!」
何か(全て)が間違っている。
どうしてこんな連中がうようよいるのか??
改めて考えてみました。
いうなれば、これらの人たちは「ぶっつけ本番」だけを行っているから結局うまくならない。
これらの人たちは
①小さいうちは、小さいから当たらないし(そもそも)癌がすごく疑わしいわけじゃー無いから、生検しません
②これは癌疑いまではいかないな。じゃー半年後、もしももっと癌らしく成長していたら生検しましょう。
↑
と、最終的に「大きく、立派な誰がどう見ても癌」となってから針生検をしている。
これでは針生検の実際の件数が少なく、しかも「的が大きなものしか」狙えない。
このような連中にとって、「それほど的が大きくはないけど、癌を疑う」しこりに対しての針生検の経験自体が少なく、つまり「ぶっつけ本番」なのです。
常日頃から癌の可能性が少しでもあれば生検を勧め、どんな小さな対象でも絶対に外さないように集中している私にとっては、「ぶっつけ本番」などどこにもない。
常に、「いつもそこにある対象」にすぎない。
あー、「幅の狭い」医師に診療されて悩みがたえずにQAしてくる質問者たちがなんとも可哀そう。
2025-09-09 06:49:34 掲示板 2025年9月7日~9月13日
パソコンを新規にして(しかも、今まではメーカーで売っている「お仕着せ?」パソコンしか買ったことなかったけど)今回はPCデポでプロが作るパソコンにしたことで「作業効率アップだな(泉谷しげる風に)」
と、長い前置きをしましたが、とにかくパソコンの反応が早いのでとても快適に、だからQAしている最中に掲示板へパッとこのように乗り移れるようになりました。
Q&A トリプルネガティブ、ステージ3の10年再発率について 9/8 18:59
これを回答していて…
無論、本文読んでもらえば私自身の患者さんなのでよく事情は知っているのですが、1年3か月前に9x4mmとエコーできちんと測っている「やや疑わしい」所見があったのにもかかわらず(実際のカテゴリーは4でしょう)何故「1年後経過観察?」 しかも毎年受診していて、その前年には何もないのに! 新規病変がでてもよほど癌ぽくないと要精検にしない?
何とかならない??
2025-09-08 05:28:57 掲示板 2025年9月7日~9月13日
掲示板投稿読んで…
(数年前に91歳で断った医者が)それより「数年、歳を重ねた」患者さんの手術にgo signを出すこともなく
→この記載の仕方が誤解を生んだ?
数年前、診断時は91歳でしたがすでに100歳にもうすぐ王手!の更にご立派な年齢になられています。
患者様の名誉の為?ここまで来たら長生きこそ正義ですから。
2025-09-05 08:43:23 掲示板 2025年8月31日~9月6日
大変、失礼しました。
この記載をした張本人です。
言い訳にもなりませんが…(私という人間が小さいことを実感してます)
同じ質問(少なくとも回答している張本人である私にとっては同じように思える)を繰り返し回答しているうちに、このQAという場に質問をしている人は過去のQAを見て学んでほしい(もしくは)学ぶべきだというような「大変、おこがましい」発想からの表現でした。スミマセン。
反省しています。
ただ、一般の女性の方にも副乳の存在くらいは学校(保健体育?)で教えてほしいと(日常診療しながら)思ってしまいます。
2025-08-12 06:58:09 掲示板 2025年8月10日~8月16日
耳タコだとは思いますが…
近日、掲載予定のQA『乳房腫瘤摘出術の結果について』
投稿日:2025年08月06日
(以下、抜粋)
乳腺ドッグのエコーで3.8センチの非腫瘤生病変、要精密検査
↓
乳腺外来受診し、MRIをとることになる
★ ハー、またMRI !!
↓
MRIの結果、悪性の可能性もある
★ 全く無意味、MRIの意味が解らない。エコーで判断しろよ!
↓
マンモトームをうける
↓
マンモトームの結果、良性の乳腺症(腺症・閉塞性腺症・乳管嚢胞)だったのですが、
先生から「マンモトームで取りきれてない部分に悪性のものが隠れている可能性があること」「今後悪性に変わる可能性がゼロではないこと」
★ もう見ていられませんね。
MMTEやるのなら、こんな「言い訳」せずに100%確定診断となるような手技に昇華させないと、全くイライラさせられる。
結局、(せっかく,それで100%安心できるはずのMMTEを痛い思いと高額を支払って行って)却って不安が解消されずにQAに至る
何と、馬鹿馬鹿しいことか!!
質問者は(MMTEされてまで悩まされるくらいならば)最初の段階(無論MRIも不要)で私がMMTEすれば「全て、スッキリ」治まったのに!!
朝っぱらから、このような医療が行われていることに腹がたってしまい愚痴をこぼしてしまいました。
2025-09-25 07:47:50 掲示板 2025年9月21日~9月27日
Q&A ステージ4と診断されたことについて 9/24 08:06
を回答していて…
運命は変えられる。
もしくは「今、そこにある危機」
成功体験を数多く重ねている私から見れば「肝転移1cm」これで、まるで(全てを諦めたかのような)その「hormone therapy」一択の提案(だったのでしょう)
(このままの治療で)ゆっくりでも進行してしまうと、(その時に後悔しても)もう「戻るには遅すぎる」それが進行性、それが癌なのです。
間違いに気づいたら「やり直せばいい」それを待ってくれないのが癌なのです。
せっかく、これだけKey drugが揃ってきたのに(その登場より10年も前の)エビデンスにしがみついては患者さんが可哀そう。
そう思いませんか?