OneTeam コメント
江戸川病院乳腺センター長 田澤篤 さん 183件
2024-11-18 09:04:42 掲示板 2024年11月17日~11月23日
昨日からの「連投稿」です。
12171 浸潤性乳管ガン 11/16 13:27を回答していて…
今日?掲載されるであろう質問3にあたります。
『現在の担当医から、このタイプのガンはしこりの大きさが1㎝を超えると転移してる可能性があると言われました。言われた時は動揺してしまい』
⇒「1cmを超えると転移している可能性がある」という発言ですが…
患者さんを無駄に心配させる必要あるのか??
(患者さんを怖がらせて満足を得ている医師←そんな医師は実在しないと思いますが)でなければ、こんなセリフを言う必要ある??
余程の性格的破綻者でない限り、この手の発現はその医師の絶対的な「経験不足」言い換えれば、自分の発言に自信が持てないことからくるのだと思います。
早期乳癌の初期治療の段階でCT撮ろうが、PET撮ろうが遠隔転移の可能性は極めて低いことを実感として自信をもって解っていれば、「早期乳癌なのだから、転移していることはまずありませんよ。安心して治療にすすみましょう」というセリフとなる筈です。
絶対的な「経験不足」これこそ、あらゆる諸悪の根源となっていると痛感しました。
今週末の「動画配信」では、この切り口を考えています。
2024-11-17 12:10:17 掲示板 2024年11月17日~11月23日
Q&A お礼 11/17 11:23 に回答して…
この方のように(初回手術は地元で行い)腋窩再発手術を当院で行う。増えてます。
無論、私が手術すれば(普通に)「鎖骨下まで郭清」するので将来的な「鎖骨下再発のリスク」をゼロにできる。
それだけでしょうか?
それだけでない事実を目の当たりにした症例を紹介します。
腋窩再発と告げられ(地元でそのまま)腋窩郭清
但し、その病理結果で想像以上に転移個数が多かった。
主治医から「レベル2までしか郭清していない」言われ、(こんない転移個数が多いのだから)手をつけていない「レベル3は大丈夫なのか?」と心配となり再(再々?)手術をご希望して受診。
その担当医はエコーも自分でしないようだが、エコーしてみるとレベル3どころかレベル2にもリンパ節がある。
そしてご希望通り「再々手術」
ここで気付いたことは、(レベル2まで郭清したというが)レベル1に残存組織が多すぎる!ということ。
普通に綺麗に郭清した術野ではなく(瘢痕となっているので)リンパ節の残存は不明とは言え「レベル1にもリンパ節のこっているのでは?」と疑われるような状況。
当初は(エコーで明らかに残存している)レベル2と3だけ郭清する手術のつもりでしたが、「これは残存の危険ありだな」と考え、レベル1の瘢痕+リンパ節?のような組織も切除して(術後は)通常の郭清後のように綺麗になった。
♯再々手術の場合には瘢痕が強固に血管に癒着するので神経は「倍」使ったが、(ここでも過去の成功体験のお陰で)粘れば絶対何とかなると気持ちを奮い立たせて成し遂げた。
レベル3も(本人にもお話ししたが)小さいながら硬く触知したので「やっぱり追加手術して良かった!」と思わせるものとなった。
結果として私がレベル1から3まで全て綺麗に郭清した形となった。
なぜ、このように(腋窩再発での)「腋窩郭清」なのに、「レベル1さえも中途半端な郭清となっているのか?」
理由は不明だが、日頃から郭清手技に熟知せず「腋窩リンパ節転移=術前抗がん剤」で腋窩郭清自体をないがしろにしている乳腺外科医が増えていることは無関係ではあるまい。
『腋窩再発の手術を、その医師に任せていいのか?』まずは、そこから真剣に考えてほしいのです。
2024-11-14 07:52:48 掲示板 2024年11月10日~11月16日
連日の書き込みとなります。
Q&A 非浸潤癌の検査結果を受けて (本日掲載予定?)
を回答していて…
担当医によって、なんて無駄に心配させられる患者さんがいるのか?
つくづく悲しくなってきました。
Key wordは「杞憂」です。
「空が堕ちてくるはずないな!」って胸を張って空を見上げて欲しいものです。
そもそも非浸潤癌なのに(保険適応外である)HER2を測定すること自体違法! というか、その医師が自腹で払いなさい!
複数針を刺して「非浸潤癌」なのだから、(無論)病変全体では浸潤部分が「数ミリ」は見つかるかもしれませんが、まるで全体が浸潤癌かもしれないような言い方は如何なものか?
『あんたのCNBは、そんなに見事に(浸潤部分が大部分なのに)その隙間の非浸潤癌のみに当たるのか?』
そうだとしたら神がかっているね。
患者さんを無駄に心配させるその態度が気に入らない。
しかも「浸潤癌かもしれないから」術前抗がん剤だと!!!
全くナンセンス。
あー、本当にいやになってしまいます。
2024-11-13 06:54:26 掲示板 2024年11月10日~11月16日
Q&A 右脇の付け根の痛み
を回答していて…
(本日?)掲載されるであろう上記Qをまずは読んでください。
質問者が「真剣に」心配しているのは勿論伝わりますが…
QAベテランの皆さんには(私のAを読むまでもなく)回答が予想されると思います。
何とか、このような「不要な悩み」が無くなるように啓蒙できないものでしょうか?
2024-11-12 07:43:57 掲示板 2024年11月10日~11月16日
昨日、手術日でした。
腋窩「鎖骨下」郭清は私にとって日常ですが、昨日は「鎖骨下郭清」が2件連続してありました。
月曜日は大学から助手が来るので、(実は)彼らに見せるために(金曜日よりも)月曜日により鎖骨下郭清の手術が多く入るように配慮しています。
大学では見たことの無い視野
繰り返しみることで「抵抗感」は少しずつ無くなっているはず。
(術中に)
『鎖骨下静脈から外す場面だけは、かなり慎重になるよ。枝も数本出ているしね。これがすっぽ抜けると大変だからね。』
『胸壁から外すのは、血管も無いのでそれほど慎重にならなくていいんだよ。』
『小胸筋から外す際には(頭側に)鎖骨下静脈が隠れていることを意識してやらないとね。』
みたいに解説しつつ行っています。
そして、採取した「鎖骨下リンパ節」を触らせて、『ほらね。明らかに転移あるだろ? これは手術して取ってあげないとね』
と、「鎖骨下郭清の必要性」と(さりげなく)鎖骨下は手術しない(その)大学病院への批判をひと匙。
1年間、この調子で鎖骨下郭清を見続けていけば、将来きっと(患者さんからお願いされた際に)「やってみるか!」って可能性ありますよね?
大学病院では鎖骨下郭清をしないのに、(何故か)数年前に(何らかの必要に迫られて?)「鎖骨下リンパ節のサンプリング」をしようとして鎖骨下静脈から大出血⇒自分たちで止められず、血管外科医を呼んで漸く事なきを得た?経験があるようだから鎖骨下郭清は(背番号3なみに)永久欠番なんだろうなぁ。
(そういう患者さんは)当院へ転院させてくれたらなんてことない話なんだけど…
♯大学病院のプライド?でそれは決してないでしょう。
2024-11-10 08:53:24 掲示板 2024年11月10日~11月16日
成功体験☆彡
如何に、これが重要であるか!
体感しました。
かつて「鎖骨下再発」で『これは鎖骨下静脈から外せない。撤退しかないのか?』という状況(つまり「撤退」に追い込まれそうになった)で、「両サイド」からジワジワと外していき遂に外せた!と過去の今週のコラムで紹介しました。(その番号を探すのがコラムも400以上ともなると大変なので)もし、解る人がいたら是非教えてください。
今回は(鎖骨下ではなく)腋窩再発
直面したのは、まるで転移して一塊となったリンパ節に「巻き込まれてしまっている」ように思える大変な状況でした。
『これは今まで見た中でも、かなりのものだ!』
(人間の防衛本能から)「出来ない時は仕方がない。リスクを冒すわけにはいかない。」と『撤退』の二文字が頭をぐるぐる回る。
ただ、(遠回りに見えても、そしてそれが最終的に解決に繋がらないかもしれないかもしれないけれど)周りからジワジワ攻めてみよう!
このように思えたのも、やはり過去の「成功体験」なのです。
誰しも諦めて「撤退」するであろう事態だったと正直思いましたが、(そして無論)そのために想定外の時間も要しましたが…
やはり、その時間私を支え続けたのは「成功体験」この一見無駄かもしれない作業を続けて行く事で「扉は開かれる筈!」と信じられなければ、とても続けられないような「緊張」の連続。
そして、遂に「その時は来た」のです。
無事に一塊となったリンパ節は腋窩静脈から外れたのです。
成功体験:これこそ自分を信じることを支え続ける最高の宝なのです。
常に「血管を破るかもしれない」、この緊張感に耐え歩み続けることができるのは、まさに私に成功体験を与えてくれた数多くの患者さん達。
その患者さん達は私に感謝してくれているかもしれませんが、実は「それ以上に」私はその患者さん達に感謝しているのです。
2024-11-09 08:04:21 掲示板 2024年11月3日~11月9日
成功体験☆彡
如何に、これが重要であるか!
体感しました。
かつて「鎖骨下再発」で『これは鎖骨下静脈から外せない。撤退しかないのか?』という状況(つまり「撤退」に追い込まれそうになった)で、「両サイド」からジワジワと外していき遂に外せた!と過去の今週のコラムで紹介しました。(その番号を探すのがコラムも400以上ともなると大変なので)もし、解る人がいたら是非教えてください。
今回は(鎖骨下ではなく)腋窩再発
直面したのは、まるで転移して一塊となったリンパ節に「巻き込まれてしまっている」ように思える大変な状況でした。
『これは今まで見た中でも、かなりのものだ!』
(人間の防衛本能から)「出来ない時は仕方がない。リスクを冒すわけにはいかない。」と『撤退』の二文字が頭をぐるぐる回る。
ただ、(遠回りに見えても、そしてそれが最終的に解決に繋がらないかもしれないかもしれないけれど)周りからジワジワ攻めてみよう!
このように思えたのも、やはり過去の「成功体験」なのです。
誰しも諦めて「撤退」するであろう事態だったと正直思いましたが、(そして無論)そのために想定外の時間も要しましたが…
やはり、その時間私を支え続けたのは「成功体験」この一見無駄かもしれない作業を続けて行く事で「扉は開かれる筈!」と信じられなければ、とても続けられないような「緊張」の連続。
そして、遂に「その時は来た」のです。
無事に一塊となったリンパ節は腋窩静脈から外れたのです。
成功体験:これこそ自分を信じることを支え続ける最高の宝なのです。
常に「血管を破るかもしれない」、この緊張感に耐え歩み続けることができるのは、まさに私に成功体験を与えてくれた数多くの患者さん達。
その患者さん達は私に感謝してくれているかもしれませんが、実は「それ以上に」私はその患者さん達に感謝しているのです。
2024-11-04 09:54:19 掲示板 2024年11月3日~11月9日
11/3 ふーちゃんさんへコメント
私の勘違いでなければ…
私がマンモを参考にしてエコーしたように(ふーちゃんさんは)考えている?(もしも違っていたらスミマセン)
実は、このマンモはエコーガイドで生検して確定診断した後に撮影しています。
つまり、マンモで石灰化を確認するまでもなくエコーをよーく見ると「乳管拡張+乳管内病変+(もしかして)石灰化病変?」と思える所見だったのです。
♯マンモは、以下の理由で撮影しました。
1.生検標本の病理医コメントで(エコーで予想した通り)「壊死型石灰化を含む非浸潤癌も見られます」とあったから。但し病理診断は「浸潤癌」でしたが…(病変の主体は非浸潤癌)
2.(病変拡がり目的で撮影した)MRI所見で「枝状(乳管を思わせる)」の所見であったため、拡がり診断として「石灰化の範囲も確認すべき」と思い(MRIの後に)追加しているのです。
↑
上記でバレタ?ように、私は一般的な乳腺外科医とは異なり(そもそも)皆さんにマンモグラフィーを撮影していません。
その理由は
1.エコーで診断ができるものに対してマンモグラフィーは必要ない
2.(メディカルプラザ江戸川にマンモ撮影装置がなく)ワザワザ江戸川病院本院へ撮影しに行ってもらうのが忍びない
2024-11-04 09:01:25 掲示板 2024年11月3日~11月9日
11878 放射線治療と抗がん剤 10/26 12:36を回答していて…
『あっ! 10/26投稿分を9日間も遅れて回答するなんて!』という批判は真摯に受けつつ。
この方は、今回回答文(明日公開?)で実に「5回目」の質問となります。
1回、1回回答していると、「また同じ質問?」と感じるのですが今回じっくりと「質問1」~(今回の)「質問5」まで読んでいるととても切なくなりました。
状況はいたってシンプル『傍胸骨リンパ節に再発しただけ』なのです。
一体何が(質問者を)絶望させ、繰り返し繰り返し(同じような)質問をさせているのか?
その原因は「絶望感」にあり、その絶望感を生み出した最大の元凶は「(その主治医と)セカンドオピニオン先の(質問者の言葉を借りると)某有名ながん専門病院の医師」にあります!!
質問者の口からは「一生抗がん剤ですか?」という『先が見えない不安』と、その「某有名ながん専門病院の医師」なる者が放ったとされる『根治を目指すのではなく、がんとうまく付き合って行く事を目指しましょう』と「緩和ケアを勧められた」とあります。
更に『きつい抗癌剤で命を落とす可能性があるから、それより楽な治療法を』とも言われています。
それに対し、質問者の(心からの叫び)『私はまだあきらめたくは無いのです』
↑
この気持ちに主治医も、その「某有名ながん専門病院の医師」も全く応えれていない。
傍胸骨リンパ節の単独再発。彼らは(もしも自分の家族でも)こんなに簡単に諦めるのか?他人事っていうこと?
それとも、本当に諦めるしかないと思っているのか?
♯教科書的には、そうかもしれないが(根治の可能性について言えば、そのエビデンスは「新しい治療が出現」してから相当な年数が必要となることは想像できると思います)例えば、質問者はluminal typeだけど、CDK4/6 inhibitorの登場が現場を一新させました。
私が日頃から(口酸っぱく?)言っているように、一旦cCRとすれば、それを(発売から漸く6年以上経ちましたが)そのまま維持し続けている患者さんが大勢います。♯これはCDK4/6以前には「なかなか期待できなかった」ことです。
それを(その「某有名ながん専門病院の医師」なる輩の言うように)「どうせ根治はない」として(cCRとなりようがない)彼らの言うところの「優しい治療」をしていたら…
病巣は次第に増悪していくだけで、大きくなった病巣には(「優しい治療が効かなくなったから」として、遅まきながら登場した抗癌剤も(最早)太刀打ちできないことでしょう。
少なくとも「私はまだ諦めたくない」といっている患者さんに対して、本当に「どうせ根治は無い」として片づけてしまうことが正しいのか?(自ずと答えは出ている筈です)
今週のコラムで「診断」について警鐘をならすことも、「手術」について(主治医から「手術不能」と言われ諦めている人たちに)「鎖骨窩再発は手術できる」とお伝えすることも私の責務ですが、今回のように『諦めなくてもいいことを、諦めなくてもいいのです。』とお伝えすることもまた私の責務なのです。
♯責務って多いものですね。
2024-11-19 07:55:01 掲示板 2024年11月17日~11月23日
「再々」連投です!
本日、掲載予定?のこのQを回答していて…
『Q&A 転院による手術の延期 11/18 20:09』
内容は、QAで確認ください。
私が熱くなっているのは、その「画像診断の酷さ」と「生検精度の(あまりにも)低さ」です。
やはり「質の違い」を発信することで、この質問者のような悲劇(3年放置されていたとはいえ、「1cm以下の超早期乳癌」なので悲劇とは言えないとは思いますが、やはり最終的には再発率は上がってしまうのが癌の宿命なのです)が起こらないようにするためには、(もう謙遜など、どうでもいから)私が診断すること、そして(避けられたはずの再発をしないために)私が手術すること。
究極的には、それしかない。
私の驕りでしょうか?