[管理番号:12660]
性別:女性
年齢:49
病名:乳がん
症状:乳房の変形、内出血、痛み
投稿日:2025年04月18日
初めまして。
先月右乳房にしこりを見つけてから、こちらのサイトを度々拝見させて頂いおり、
迷った時のひとつの指針とさせて頂いています。
先月末にしこりに気がつきクリニックを受診、地域の3次救急病院に紹介、今月マンモ・エコー・針生検等検査を終え、今後PET-CT・造影MRI予定です。針生検の結果を以下に記載いたします。
検体は6本、いずれにも腫瘍が含まれています。
化生癌
腫瘍は脂肪織への浸潤を示します。
乳管内癌成分は明らかではありません。
HG:3,NG:3
tubule formation:3, nuclear atypical:3,
mitotic counts:15/10HPF
f,calcification(+), necrosis(+)
ER[0%]
PgR[<1%]
HER2;Score 0
Ki-67LⅠ; 80%
しこりは5cm程度です。リンパ節転移の有無は聞いていませんが、しこりはないです。他臓器への転移の有無についてはこれからですが、主治医は手術適応であった場合、術前化学療法やキイトルーダによる分子標的療法をする前提でお話しされます。
お聞きしたいのは、トリプルネガティブ且つ化生癌に対して、これらの術前補助療法がどれぐらいの効果があるのかということです。
先月末にみつけたしこりは検査時よりも大きくなっていると感じます。痛みもあり、
私としては効果の低い可能性が高い治療、若しくは摘出後の効果判定の為の術前補助療法は希望しません。術式も全摘で良いと思っています。手術を早くしてほしい気持ちです。
キイトルーダに関しては、自己免疫性疾患を発症するリスクが2割~4割と述べられる医師のかたもおられます。軽度なものもあると思いますが、割と重篤で永続的な副作用もあるとのこと。
色々と調べましたが、化生癌での文献が少なくよくわかりませんでした。
つらつらと長文で申し訳ありません。
宜しくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
主治医は手術適応であった場合、術前化学療法やキイトルーダによる分子標的療法をする前提でお話しされます。
⇒トリプルネガティブ=術前抗がん剤という本当に困ったことです。
お聞きしたいのは、トリプルネガティブ且つ化生癌に対して、これらの術前補助療法がどれぐらいの効果があるのかということです。
⇒まさに、質問者同様の危惧を持ちます。
トリプルネガティブは[そもそも雑多な集団」であり「抗がん剤が必ず効く」という保証なんて無論ない上に「化生癌」だとそのリスクが更に大きく感じます。
葉状腫瘍が手術以外の治療が無いように、(無論同列にするつもりはありませんが)
化生癌も同様のリスクがあり、手術不能となるリスクをはらんでいることは意識すべきです。
先月末にみつけたしこりは検査時よりも大きくなっていると感じます。痛みもあり、
私としては効果の低い可能性が高い治療、若しくは摘出後の効果判定の為の術前補助療法は希望しません。術式も全摘で良いと思っています。手術を早くしてほしい気持ちです。
⇒当然、手術先行とすべきです。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/5/12
***
質問者様から 【質問2】
手術の適応について
性別:女性
年齢:49歳
病名:
症状:
投稿日:2025年05月18日
こんにちは。以前トリネガ、化生癌に対する術前化学療法について質問した者です。
あれからMRI.PET-CTをし、幸いにも内胸リンパ節までの転移で、他臓器への転移はありませんでした。
手術先行で主治医にお願いするも何やかやと言われ、せめて1クール後の評価で効いていなければオペをお願いしますと伝えて5月〇日よりddACを開始しました。
ジーラスタを含め地獄の一週間をなんとか乗り越えて、評価の日。最初の数日は腫瘍周囲がやや軟化しており張りも軽減がみられましたが、評価の日の頃には腫瘍は大人の拳大に増大し、皮膚の張った感じも戻っていました。
効果なしの判定でオペをお願いしますと伝えましたが、その大きさでは皮膚移植も含め広範囲の切除が必要で侵襲性が高く、切除面からの播種も考えられる。局所再発の可能性も高い、手術すれば治る病気じゃないなどなどまたあれやこれや言われ結局もう1クール、内容を変更して化学療法をする事になりました。
何を言われても結局自分で最終決断したことです。多くは申しませんが、ただ疲れてしまいました。主治医はもしかしてもう「治療」をする気は無いのかとさえ思えます。
癌と戦う前に何故主治医と戦わなければならないのでしょうか。
先生にお尋ねしたいことは、①以下の現状でも先生ならばやはり手術を優先とされるのか、②手技として難しい手術が見込まれるか、③先生ならば術後補助療法も含めどのような治療を計画されるのか、④インオペとなる境界線はどこなのかです。
勿論、直接診察をした訳でもない患者について、簡単に出来る出来ないを述べることはないと思います。お答え頂ける範囲で結構です、宜しくお願い致します。
現在の状況は、腫瘍径約13×11×5センチ、可動、皮膚直下に硬質の腫瘍が触れ、乳首を中心に赤黒く変色。(母はザクロのようだと表現しました) 腋窩リンパ節は触らなくとも分かるほど腫れています。
5月4日から腫瘍熱があり、毎日38度台の発熱。
関連性は不明ですが、臥床時左背部痛あり。既往に心疾患はありません。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「手術先行にすべき」と回答したのに(主治医に押し切られて)術前抗がん剤をして(確か5cmでリンパ節は腫れて居ない筈が)「腫瘍径約13×11×5センチ、可動、
皮膚直下に硬質の腫瘍が触れ、乳首を中心に赤黒く変色。(母はザクロのようだと表現しました) 腋窩リンパ節は触らなくとも分かるほど腫れています」となったのですね。
現状が手術可能な状況なのか?(担当医のコメントでは現状では手術不能のように思います)
この段階では私には責任をもって回答することができません。
患者さんから手術先行と言われたのに「強引に、術前抗がん剤をゴリ押し」したことに(私も)強く怒りを感じます。
来週日曜日に「術前抗がん剤の影」のような動画配信を行いますが、まさにその配信への想いを強くしました。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/2
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