OneTeam コメント
江戸川病院乳腺センター長 田澤篤 さん 235件
2024-11-04 09:01:25 掲示板 2024年11月3日~11月9日
11878 放射線治療と抗がん剤 10/26 12:36を回答していて…
『あっ! 10/26投稿分を9日間も遅れて回答するなんて!』という批判は真摯に受けつつ。
この方は、今回回答文(明日公開?)で実に「5回目」の質問となります。
1回、1回回答していると、「また同じ質問?」と感じるのですが今回じっくりと「質問1」~(今回の)「質問5」まで読んでいるととても切なくなりました。
状況はいたってシンプル『傍胸骨リンパ節に再発しただけ』なのです。
一体何が(質問者を)絶望させ、繰り返し繰り返し(同じような)質問をさせているのか?
その原因は「絶望感」にあり、その絶望感を生み出した最大の元凶は「(その主治医と)セカンドオピニオン先の(質問者の言葉を借りると)某有名ながん専門病院の医師」にあります!!
質問者の口からは「一生抗がん剤ですか?」という『先が見えない不安』と、その「某有名ながん専門病院の医師」なる者が放ったとされる『根治を目指すのではなく、がんとうまく付き合って行く事を目指しましょう』と「緩和ケアを勧められた」とあります。
更に『きつい抗癌剤で命を落とす可能性があるから、それより楽な治療法を』とも言われています。
それに対し、質問者の(心からの叫び)『私はまだあきらめたくは無いのです』
 ↑
この気持ちに主治医も、その「某有名ながん専門病院の医師」も全く応えれていない。
傍胸骨リンパ節の単独再発。彼らは(もしも自分の家族でも)こんなに簡単に諦めるのか?他人事っていうこと?
それとも、本当に諦めるしかないと思っているのか?
♯教科書的には、そうかもしれないが(根治の可能性について言えば、そのエビデンスは「新しい治療が出現」してから相当な年数が必要となることは想像できると思います)例えば、質問者はluminal typeだけど、CDK4/6 inhibitorの登場が現場を一新させました。
私が日頃から(口酸っぱく?)言っているように、一旦cCRとすれば、それを(発売から漸く6年以上経ちましたが)そのまま維持し続けている患者さんが大勢います。♯これはCDK4/6以前には「なかなか期待できなかった」ことです。
それを(その「某有名ながん専門病院の医師」なる輩の言うように)「どうせ根治はない」として(cCRとなりようがない)彼らの言うところの「優しい治療」をしていたら…
病巣は次第に増悪していくだけで、大きくなった病巣には(「優しい治療が効かなくなったから」として、遅まきながら登場した抗癌剤も(最早)太刀打ちできないことでしょう。
少なくとも「私はまだ諦めたくない」といっている患者さんに対して、本当に「どうせ根治は無い」として片づけてしまうことが正しいのか?(自ずと答えは出ている筈です)
今週のコラムで「診断」について警鐘をならすことも、「手術」について(主治医から「手術不能」と言われ諦めている人たちに)「鎖骨窩再発は手術できる」とお伝えすることも私の責務ですが、今回のように『諦めなくてもいいことを、諦めなくてもいいのです。』とお伝えすることもまた私の責務なのです。
♯責務って多いものですね。
2024-10-29 07:53:33 掲示板 2024年10月27日~11月2日
これは驚いた!
本日回答したQA『肉芽腫生乳腺炎 完治のさせ方』
少し前に「私の治療法が少し?広まっている?」
この活動も捨てたものではないな。(だいたいこんな感じ?)のコメント覚えていますか?
今回は、まるで「この人、別の施設で治療されている風にQしているけど、実は俺の患者さんじゃないのか?」と正直疑ってしまう程の内容でした!
(以下)
—–Original Message—–
肉芽腫生乳腺炎 完治のさせ方
性別:女性
年齢:45
病名:肉芽腫性乳腺炎
症状:
投稿日:2024年10月28日
2023年2月左乳房痛、ハリとしこりが一気に出現。しこりの大きさは13センチ程度。
2023年3月には関節痛も発生し、都内の中核病院にて肉芽腫生乳腺炎の診断をうける。
2023年3月末よりプレドニゾロン30mgからスタートして、2024年10月上旬までの1年7ヶ月かけて少しずつ減薬していきました。
現在は、薬を完全にストップして約1ヶ月経ちます。
今でもまだ1-2センチ程度のしこりやハリ感が残っています。主治医からは、薬をやめてそのまましこりがなくなる人もいるし、もししこりがこなまま残った場合はマンモトームで削ると言われており、次の診察は2025年年明けを予定しています。
薬をやめてから、重痛い感じやしこりがやや固くなったような感覚の時があり、このまましこりが残るのではと感じています。
質問ですが、残ったしこりはどのようにしたらいいのかという事です。
主治医からは、マンモトームでは、全て綺麗に削るのは難しいと言われています。多少でもしこりが残った場合、乳がん検診で要精密検査が毎年出てくるのも困るし、万が一しこりの近くに乳癌が出来た場合、異変に気付きにくいのではと心配しています。
マンモトームで削る以外で、この病気を完治させる方法は他にありそうでしょうか。
2024-10-17 07:57:32 掲示板 2024年10月13日~10月19日
再発原発リンパ癌の手術を回答していて
この質問者の記載に「CR状態にもっていきたい」とあったことに嬉しくなりました。
私が「負けざる者たち」にこめた思い、配信で何度も口にした「まずはCRこそ重要」という考え方が少なからず広まっていることが嬉しいのです。
殆どの医師は「遠隔転移=治らない」を前提とした「ダラダラとした治療」となる。それでいいのか?患者さんが自ら立ち上がるべき時なのです。
成功体験を持った私が、発信し続ける事。それが大事
2024-10-16 07:51:14 掲示板 2024年10月13日~10月19日
Q&A トリプルネガティブ 術前化学療法の効果について 10/15 09:45 を回答して…
昨日、次回(10/20)生ライブ配信の内容を「診断にすべきか?」みたいにご意見を募集しておきながら今朝このQの回答から、この「鎖骨下郭清はできない」案件を通して、手術不能と言われている方達に希望を示す事こそ急務!(と、熱いpassionを感じました)
この方も(お決まりの)術前抗がん剤のゴリ押し
♯担当医は(鎖骨下郭清はできないと明言しているのは、潔しとしても)現状の「腋窩郭清さえも負担(自信がない、もしくは大変?)」なので、とにかく「抗癌剤で手術負担を小さくしなくては!」という思惑のもと抗癌剤をやっているように(私には)透けて見えます。
ここで(術前抗がん剤の効果がどうあれ)中途半端な手術(抗癌剤前の時点で鎖骨下リンパ節まで転移があるのだから、術前抗がん剤は、本来鎖骨下リンパ節まできちんと郭清すべき)を行ってしまうと、(管理番号12103 リンパ節再発のように)鎖骨下再発するリスクを大変危惧します。
もしもそうなると、12103の質問者のように(本来は鎖骨下郭清できなかった担当医の手術が原因なのに、)『鎖骨窩再発は手術できないので遠隔転移と同じだ。余命3年だ』などと、言われてしまうのでは…
QAはあくまでも質問コーナーだから、質問に対する回答しかできませんが、答えはシンプルに「当院で手術すれば、全て解決」と言いたくてなりません。(回答でも、半分言ってる?)
どの程度遠方なのか無論不明ですが、照射も抗癌剤も(もしも地元希望なら)病院間で探せます。
今回の回答の冒頭には「何故、鎖骨下郭清ができない医師ばかりなのか?」について「手術とは、本来このようにして習得されていくものだが、この部位については第2ステップが難しい」などの説明もしています。
まさにこの通り!
指導医にとって(助手に、その手技をさせている時に)危ない!と、容易に助手を制止することができればいいのだけど視野が狭くて「危ない!」と思ったときには「もう遅い…」となりえるので怖くて、助手にさせられないのです。(失敗したのは助手でも、全責任は指導医になるので)
これら全体を10月13日のコラムから拡げて「手術3」として生ライブ配信かな?
今はそんな風に思ってます。
2024-10-15 16:59:03 掲示板 2024年10月13日~10月19日
13日は「生ライブ配信」参加された皆様(掲示板投稿者が中心と思いますので)ご参加、ありがとうございました。
来る20日の「生ライブ配信」は(普通に考えると? と、いうか私の負担を考えると?)今週のコラム467回目の内容となります。
ただ、本日回答した(そして本日掲載されるであろう)QA管理番号12089 解答2が私を刺激しています。
その質問文の中の
『私の場合、6月から9月の間に悪性の所見へと変化していることになるのですが』
    ↑
これです。
一般常識からして「3か月で所見の変化」は考えにくく、やはり初診時の所見が「そもそも癌を疑うべきだった」ものと思うからです。
QAを10年やってきて「いろいろ」思うところがありますが、やはり根本というか「基本の基」は「診断」です。
最初の「診断」が、どれくらいの悲劇を引き起こしているのか?(もしくは、「その際には解らなくても」その遅れが5年後6年後の再発に繋がっていたのではないか?←無論これは証明できませんが…)
この診断には
1.画像診断の「甘さ」
2.画像診断で(ある程度)解っているのに無駄に経過観察を選択する「弱さ?」
3.手技的な「未熟さ」
  ↑
これだかの問題があります。
何が言いたいかと言えば…
歳とると、やたら前置きが長くなりがち?で申し訳ありません…
来る20日には「診断関連とすべきか?」みたいな思いとなっているのです。
そこで、(久しぶりに)皆さんの意見をうかがいたい!
どう思いますか?
2024-10-07 09:00:26 掲示板 2024年10月6日~10月12日
読んでもらえば解ります。
主治医は、再発が脇の下だけなら腋窩郭清すれば局所でよかったけどレベル3だと手術でとりのぞくことができないので、遠隔転移のようなものです。
あなたの状況は初発でいうとステージ3cなので厳しいものとかんがえておいてください、
自分の経験的に余命は3年くらいです。
みたいなことを言われました。
余命という言葉まででてきて、あまりにもショックだった
医師の技量によって患者さんの運命がねじ曲がるとしたら…
それは決してあっては行けないことだと思います。
ただ、それが現実にあるのです。
もし、これが当院であったら…
シンプルに… 
『手術しましょう。(その上で必要な全身療法があれば、それを加えたうえで)その後に画像検査をしてCRをまずは狙いましょう』となった筈です。
この患者さんの運命が捻じ曲げられることなく、当院へ辿りつくことを切に願います。
2024-10-07 07:51:27 掲示板 2024年10月6日~10月12日
Q&A 12042 肉芽腫性乳腺炎 質問2 より
これを読んでもらえば焦点は『質問者は実際、癌なのか?肉芽腫性乳腺炎なのか?』です。
   ↑
これについては、(回答にもコメントしているように)私自身が診察(場合によってはマンモトーム)しないことには解決しないと思います。
(それは、この際おいておくとして)
この掲示板で言いたかったのは、『最近、何故か?肉芽腫性乳腺炎の(乳腺外科医の)認知度が上がった?』という事実です。
このQAを遡ってもらうとお解りのように、かつては肉芽腫性乳腺炎という診断もつかず、「炎症なのに切開しても膿も出ない」だの「無駄な抗生剤漬け」にされたりもう悲惨な状況でした。それが明らかに変わってきたのです!
このQも地元の乳腺外科医が「肉芽腫性乳腺炎」と診断し(誤診の可能性も完全には否定できませんが…)プレドニン30mgで治療開始しているのです!
これには(質問の主旨とはずれてはいますが)実は大変な驚きです。
このQAが、彼らの肉芽腫性乳腺炎の認知度を上げているのでは?と本気で思ってしまいます。
皆さん、どう思いますか?
2024-10-03 07:50:08 掲示板 2024年9月29日~10月5日
ある患者さん
術前抗がん剤後に(抗癌剤前には鎖骨下リンパ節転移も疑わ提タにもかかわらず)手術の際には「腋窩郭清まで」
術後補助化学療法及び放射線照射を行うも、
術後(比較的)早期に「鎖骨下リンパ節再発」
PETで他に転移は無いのに、『鎖骨下リンパ節は危ない場所なので手術はできない。(そもそも)あなたは早期再発だから、遠隔転移同様に考えステージⅣ相当だから薬物療法するしかありません。』
  ↓
「手術は本当にできないのか?」と思い(通常なら)ここで当院に行きつくわけですが、
(地元で一番大きな病院では手術できないか?と)ある大学病院を受診。
そこで、「たまたま」私が仙台時代に手術手伝い出来ていた(その当時は若かった医師)が担当医となるというドラマのような展開!
当院では(カンファレンスもしましたが)手術はできません。ただ手術できる医師を知ってます。
     ↓
ついに私のところに辿りつきました。
問題点
1.そもそも(術前化学療法前に)鎖骨下リンパ節転移の所見があったのだから、手術時に「腋窩鎖骨下郭清」していれば今回のような再発はなかった。
⇒鎖骨下郭清が(そもそも)できない医師なのでしょうが、それがこの患者さんの運命を捻じ曲げていると言えるのでは?
2.初回手術で鎖骨下郭清ができない医師に「鎖骨窩再発」の手術が出来る筈がない
それは理解できますが、(手術できないことを、あろうことか)ステージⅣと同じだなどと言っている。
  ↑
どれだけ患者さんを苦しめることになるのか想像できないのか?
問題提起です。
2024-10-01 16:56:07 掲示板 2024年9月29日~10月5日
3ヶ月で乳がんの疑いのある変化 [管理番号:12089]を今朝、回答していて…
毎回、毎回で皆さん「耳タコ」で申し訳ありませんが…
♯私の「叫び」は是非QA本文でお読み取りください。
別の切り口で言えば…
「半年後経過観察でOK]と言っておきながら(患者さん自身が)3か月でシコリ増大に気付いた
   ↑
これは、その医師にとって何ら「屈辱」とならない?
もしくは、その患者さんに対して幾らかでも「申し訳ない」と思わない?
まずは「そこから」始めなきゃ!
FMラジオで車買取の「そこから」を(あの)本田圭佑がCMしてます。
2024-11-04 09:54:19 掲示板 2024年11月3日~11月9日
11/3 ふーちゃんさんへコメント
私の勘違いでなければ…
私がマンモを参考にしてエコーしたように(ふーちゃんさんは)考えている?(もしも違っていたらスミマセン)
実は、このマンモはエコーガイドで生検して確定診断した後に撮影しています。
つまり、マンモで石灰化を確認するまでもなくエコーをよーく見ると「乳管拡張+乳管内病変+(もしかして)石灰化病変?」と思える所見だったのです。
♯マンモは、以下の理由で撮影しました。
1.生検標本の病理医コメントで(エコーで予想した通り)「壊死型石灰化を含む非浸潤癌も見られます」とあったから。但し病理診断は「浸潤癌」でしたが…(病変の主体は非浸潤癌)
2.(病変拡がり目的で撮影した)MRI所見で「枝状(乳管を思わせる)」の所見であったため、拡がり診断として「石灰化の範囲も確認すべき」と思い(MRIの後に)追加しているのです。
↑
上記でバレタ?ように、私は一般的な乳腺外科医とは異なり(そもそも)皆さんにマンモグラフィーを撮影していません。
その理由は
1.エコーで診断ができるものに対してマンモグラフィーは必要ない
2.(メディカルプラザ江戸川にマンモ撮影装置がなく)ワザワザ江戸川病院本院へ撮影しに行ってもらうのが忍びない