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鎖骨上の複数のしこりと局所再発について

[管理番号:11729]
性別:女性
年齢:55才
病名:異時性両側乳がん
症状:
投稿日:2024年04月14日

初めまして。初発の乳癌の放射線終了後頃より、ほぼ毎日、乳がんプラザを訪れては前向きに生きる力をいただいております。
本当に心より感謝申し上げます。

初発から現在迄の経過
【右側】
2019年10月 右 浸潤性小葉癌 C領域 部分切除手術 (E-cadマイナスでしたが総合的に見て小葉癌の判定)
病理結果(正式な書面ではなく、項目の書かれた印刷物に先生が手書きしたもの):
・ステージ 2B
・浸潤部 28㎜x15㎜ 核グレード3
・エストロゲン&プロゲステロン 中~強陽性
・HER2 陰性  Ki-67 約25%
・リンパ節転移 あり(センチネルリンパ節 4㎜(1/1)→その先の2個切除(0/2)それ以上の追加郭清なし)
・脈管侵襲あり ルミナールB
(オンコタイプは、高額の為断念)
2019年11月より 抗がん剤 ACx4回+PXTx12回(AC1回目後に一度生理あり。その後生理なし)
2020年5月より 放射線(リニアック25回+ブースト5回)
2020年7月より ホルモン剤(タモキシフェン)スタート
2021年4月より エストラジオール検査結果確認後、ホルモン剤をレトロゾールに変更。現在も服用中。

【左側】
2023年2月 左 非浸潤性乳管癌 乳頭乳輪温存全摘手術
病理結果(正式な書面で)
・非浸潤部(2か所):
 ①32×15x5㎜ 核グレード2
 断片:陰性であるが、胸筋側断片から筋膜を隔てて0.05㎜のところまで及んでいる
 ②6×2㎜ 核グレード3
・センチネルリンパ節:0/1
(ERとPRの反応が無かった為、おそらくトリネガ?)
2023年3月 遺伝子検査 陰性
 
今月(2024年4月)に入り、何気なく首の右側を触っていたところ、右鎖骨くぼみにコロッとしたbb弾位のしこり、またそれより1センチ位上にも同じようなしこりに触れました。
先日の3か月毎の定期受診日に、担当医にエコーしていただいたところ
「確かにあやしいしこりがあるね。ただ、その下(レベル1~3の事?)には腫れがないのに、いきなりそこに転移するとは考えづらい」と。
もし乳癌の局所再発で無い場合は?と質問すると「悪性リンパ腫とか他の病気も考なくてはいけない」と。
針を刺して検査ができないか聞いてみましたが、「まだ針を刺すには小さすぎるし、
それも一つの手でありますが。。。先ずは、CTを撮り、それから今後の治療方針について考えましょう」と。
すっきりしないまま4/19にCT(頸部と胸部)の予約を入れて帰ってきました。

鎖骨上のしこりということで、気持ちもとても焦っています。。
もしかしたらこれが私のターイニングポイントになるかもしれないと思い、思い切って質問させていただきます。
先走った質問となってしまっていたら大変申し訳ございません。

<質問>
①レベル1~3に腫れが無く、鎖骨のくぼみから上に局所再発することは考えにくいですか?
②この状況で、田澤先生でしたらどの様なプランをご提案下さいますか?
③悪性リンパ腫か否かは、エコーで見ればわかるという先生の回答を拝見しました。
CTの結果を聞けるのが4/(下旬)の予定ですが、それを待たず、田澤先生にエコーで見ていただくこと、そして乳がんの局所再発を疑うのであれば、針を刺して検査していただく事は可能でしょうか? 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

もし乳癌の局所再発で無い場合は?と質問すると「悪性リンパ腫とか他の病気も考なくてはいけない」と。
⇒失礼ですが…

それは(確率的に)100%ありません。 ★残念ながら、そんなこと(悪性リンパ腫の可能性など)をいうようでは「その医師は臨床的に未熟」と言わざるをえません。

4/(中旬)にCT(頸部と胸部)の予約を入れて帰ってきました。
⇒「そもそも」リンパ節はCTで評価すべきものではありません。(超音波以上の情報はありません)
 画像評価としては超音波>>CTとなります。

もしも画像評価を追加するとすればPETとなります。
★PETは「画像評価」でありながら、(glucoseの取り込みという)「機能評価(つまり同じ大きさでも、癌のようなglucoseの活発な取り込みがあるのかどうか?
が解る」も兼ねているので、「大きさ」で区別つかなくても「転移診断」となりえます。

もしかしたらこれが私のターイニングポイントになるかもしれないと思い、思い切って質問させていただきます。
先走った質問となってしまっていたら大変申し訳ございません。

⇒全く「先走って」いません。
 質問者の判断は正しい。
 おそらく(悪性リンパ腫云々などいうような)その医師では診断とならず(細胞診の精度も無論期待できない)無意味な経過観察で、
(もしも転移だった場合には)「大きくさせるだけ(進行させるだけ)」となります。

この時点で私に相談したのは「ホームラン級のファインプレー?」と言えます。

<質問>
①レベル1~3に腫れが無く、鎖骨のくぼみから上に局所再発することは考えにくいですか?

⇒実際にあります。(これは私くらい鎖骨上リンパ節再発を経験している医師は日本には絶対に皆無でしょうが、私の経験の中では決して珍しくはないのです)
★★それと、術後照射が(腋窩鎖骨下までかかっていた)可能性もゼロとは言えません。

②この状況で、田澤先生でしたらどの様なプランをご提案下さいますか?
⇒私自身がエコーすれば、ほぼ転移かどうか超音波で判断できるでしょう。(経験量が違うので)
もしも区別がつきずらい場合には(内頚静脈との位置関係にもよりますが)細胞診するか、上記★のようにPETしてもいいでしょう。

③悪性リンパ腫か否かは、エコーで見ればわかるという先生の回答を拝見しました。
CTの結果を聞けるのが4/(下旬)の予定ですが、それを待たず、田澤先生にエコーで見ていただくこと、そして乳がんの局所再発を疑うのであれば、針を刺して検査していただく事は可能でしょうか?

⇒上記のとおり。
悪性リンパ腫の可能性は完全に無視してください。
そしてCTも全く無意味。

ポイントは2つ
1.その医師が「あやしいしこりがあるね」と言っていること
2.実際に「触知する」こと
⇒触知するということは「硬い」ということであり、「反応性腫大のような柔らかい
リンパ節ではない」ということです。

鎖骨上リンパ節再発の可能性が高いと(上記メール内容からは)判断せざるをえません。

◎画像(超音波)だけで判断できれば細胞診は不要ですが、とにかく私が超音波で見ることが重要です。(鎖骨上リンパ節郭清は当然、その医師はしないだろうから)

YouTubeチャンネル「乳がんプラザ」

「江戸川病院での手術」はこちら。

「江戸川病院・メディカルプラザ市川駅での診断」はこちら。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/4/22
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質問者様から 【結果・経過2】

鎖骨上の複数のしこりと局所再発について
性別:女性
年齢:55
病名:
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
投稿日:2024年4月15日

大変お忙しい田澤先生から、ましてやこんなに早くご返信いただけた事に、まずは深く深く御礼申し上げます。

先生からの回答を拝見し、、、悲しいやら、でも「ホームラン級のファインプレー?」と言っていただけて凄くホットした気持ちとで、ドキドキが暫く止まりませんでした。
一呼吸おいて、返信にあった「江戸川病院・メディカルプラザ市川駅での診断」に送信させていただきました。再発でもし手術可能でしたら是非先生にお願いしたいと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

<Q&A結果>

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【結果】の送信は、【質問】として扱わないので
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/4/22
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