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今週のコラム 538回目 センチネルリンパ節生検陽性→腋窩鎖骨下郭清 そのプロセス 動画配信2026/2/22の解説

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パスタが上手い

そんな土曜日、結構暖かかったですね。

 

 

 

○ 本文

2026/2/22 動画配信

3つのポイントがあります。

 

1.センチネルリンパ節生検が陽性であることについて

 術前エコー(1か月前)

 

このエコー像では「おそらくセンチネルリンパ節生検は陰性だろう」となる。

実際の手術病理では 20/24

♯解釈として、このエコー像と(実際の)手術日は約1か月ある。

じゃー、直前のエコー像はどうだったのか?となるが…

私は術当日朝にエコーしていますが、(プリントはしていませんが)特に変わったことは無かったはずです。

 

2.術前針生検の診断「非浸潤がん」と 手術病理「浸潤がん」の乖離

病理

術前針生検で非浸潤がんだったのが、実際は(手術病理) 30mm overの浸潤がんだった。

実際には…

非浸潤がんを含めた大きさ=浸潤径

♯つまり非浸潤がん「だけ」の部分はなく、「全て」の部分で非浸潤がんだけでなく「浸潤がん」が存在していた

手術病理ではその「非浸潤がんが大部分を占めていた」ので

①「浸潤がんに気づかなかった?」(病理医が)

(もしくは)②非浸潤がんだけの部分(浸潤がんが混じらないような)のみに(針が)たまたま当たった?

手術病理でも「追加免染」で浸潤径が確定したことから考えても、上記①が正解と思われる。

 

画像

 

 このエコー像だと乳頭(画面左上)から乳管内を増殖(画面右方向へ)しているように見える

腫瘤形成していても、乳管内で広がることで浸潤していない場合もある

★ただし、同じ「術前組織診で非浸潤がん」でも (しこりのない)「石灰化のみ」で見つかるケースでは、やはり「手術しても非浸潤がん」というケースが多くなる

 

3.センチネルリンパ節生検からの腋窩郭清からの「鎖骨下郭清」

これは後に図の解説をつけますが(この図の作成に時間がかかり、現在動画配信までに時間がない!)

→付けました(完了:2/22 12:34)

 

 

 

これがセンチネルリンパ節生検です。

腋窩に小切開をおいて乳頭付近にいれた色素で染色されたリンパ節(センチネルリンパ節)を取り出し→迅速病理診断

 

 

 

 

追加腋窩郭清  これは上記「腋窩小切開」を延長(主として頭側方向へ)し、大胸筋と小胸筋を持ち上げて、その裏側のリンパ節(レベル1+2)を郭清するものです。

 

追加郭清操作1.創の延長

 

 

まずは…

腋窩小切開を「頭側」に延長

 

 

 

 

追加郭清操作2.大胸筋膜を全周性に切開し、腋窩静脈沿いに(小胸筋内縁までを)郭清:腋窩郭清

 

 

腋窩郭清は、大胸筋の膜を全周性に切開し、視野を確保

画面右の大胸筋の裏小胸筋があります。

♯ 腋窩郭清はその両方の筋肉を「ただ引っ張り上げて見える範囲の郭清」となります。

 

 

 

通常は上記で終了しますが… (腋窩郭清を追加するだけで+30分必要となります)

 

今回はレベルⅡにも明らかな転移を疑う所見→下記の「鎖骨下郭清」となったのです。

♯センチネルリンパ節生検陽性からの腋窩郭清は時々ありますが、「センチネルリンパ節生検陽性から鎖骨下郭清」まで進むのは、かなり稀となります。

 

追加郭清操作3.鎖骨下郭清

 

これは、大小胸筋間を剥がして(この際に血管処理あり)

小胸筋を手前に引っ張り出す必要あり

この視野を躊躇なく行えるのは「日頃から鎖骨下郭清をやっている」からであり、通常は行われない

この操作自体は(慣れている)私なら15分~20分