[管理番号:12637]
性別:女性
年齢:46
病名:浸潤性乳管癌ステージ2b
HER2陽性
症状:2月くらいから、左乳房の腫れが気になり、3月に他の乳腺クリニックを受診。しこりが2.5cmとの事で針生検。4月3日浸潤性乳管癌と診断。サブタイプはHER2 3+、ki6740%4月4日県立病院で精密検査しこり 3.2cm遠隔転移なし。術前化学療法 AC 4回その後フェスゴ+ドセタキセル4回。4月10日に1回目の化学療法を終える。
投稿日:2025年04月13日
はじめまして。いつもYouTube等を拝見しております。よろしくお願いいたします。
病状
浸潤性乳管癌(HER2陽性)細胞異型は中等度から高度。
ki67 40%
しこり3.2cm
①術前化学療法
AC??4、フェスゴ+ドセタキセル??4
4月(中旬)日にAC1回目を終えました。化学療法中の転移が怖かったため、主治医に手術を先行できないか伺ったところ、しこりが小さくならない時は手術に切り替えますと…
なぜ術前を勧めるか聞いたところ、術前と術後ではあまり変わらないことや、HER2陽性タイプにはフェスゴが良く効くと言われました。
ただ、フェスゴの治療前にACが4クールあり、3週に1回で期間があることから、転移が心配です。
先生ならどのような治療方針になりますか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
なぜ術前を勧めるか聞いたところ、術前と術後ではあまり変わらないことや、HER2陽性タイプにはフェスゴが良く効くと言われました。
⇒回答になっていないように思いますが… 「あまり変わらない」や「フェスゴが良く効く」は術後でもいいということですよね。
そこまでして術前抗がん剤をゴリ押しする理由が解りませんね。
ただ、フェスゴの治療前にACが4クールあり、3週に1回で期間があることから、転移が心配です。
先生ならどのような治療方針になりますか?
⇒無論、手術先行です。
「抗癌剤をしなければ手術できない程進行している場合」や「小さくして温存手術をご希望」で無い限り、術前抗がん剤を勧める理由がありません。
♯術前抗がん剤のリスクとして
1.効かなかった場合に(質問者も心配しているように)その期間に転移してしまうリスク(HER2 typeがanti-HER2 therapyが効きやすいことは事実ですが、奏効率100%などというsuper anti cancer drugなど存在しないのです)
2.センチネルリンパ節生検に誤りをきたす可能性
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/5/5
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