[管理番号:816]
性別:女性
年齢:37歳
昨年、健康診断の乳腺超音波で乳腺嚢胞と診断されました。
(部位:右乳房、左乳房 数:多数 大きさ:最大12mm)
インターネットで調べたところ嚢胞はよくある症状で問題ないようでしたので
全く気にしていませんでした。
会社では超音波かマンモグラフィのどちらかしか受けられないので
1年後の健康診断で、今度はマンモグラフィの検査を受けました。
検査結果が「乳房腫瘤」で要精密検査となったのですぐに超音波の検査を受けました。
後日郵送された超音波判定では「乳腺嚢胞」と診断されました。
(部位:右乳房、左乳房 数:数個 大きさ:最大15mm)
ただ、備考欄に「悪性を疑う所見ではありませんが、昨年より増えているので
念のため経過観察(3ヶ月後の超音波検査)を行ってください」とありました。
嚢胞が大きくなったり、増えたりする事によって乳がんの疑いが高まることはあるのでしょうか。
3か月後に再度超音波検査を行って変化無しなら心配無用という事なのでしょうか。
また3ヶ月という期間は適切なのでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「嚢胞」と超音波で確認されれば特に問題はありません。
ただ、「嚢胞内腫瘍」には注意が必要です。
回答
「嚢胞が大きくなったり、増えたりする事によって乳がんの疑いが高まることはあるのでしょうか」
⇒ありません。
あくまでも「念のため」でしょう。
「念のため」とは「嚢胞に見えて、実は腫瘍だった(嚢胞内腫瘍)」のような事を防ぐためです。
「3か月後に再度超音波検査を行って変化無しなら心配無用という事なのでしょうか」
⇒3カ月では「変化無いのが当たり前」です。
「3カ月後にみる」意味は、「もう一度、嚢胞内腫瘍ではないか?」再度確認したい。という意思の表れです。
「また3ヶ月という期間は適切なのでしょうか」
⇒適切かと言われれば、不適切となります。
本来「嚢胞と正確に判断できれば」経過観察など一切不要なのです。
但し、健診機関としては「嚢胞内腫瘍の可能性など」誤診のリスクを嫌っているのです。(要精査としない分、念をいれている)