[管理番号:12448]
性別:女性
年齢:37
病名:
症状:
投稿日:2025年01月29日
?? 自身の情報
病名:左乳がん
サブタイプ:トリプルネガティブ
ステージ:ⅡB
核グレード:3
ki67:90%
その他:遺伝性乳がん卵巣がん症候群BRCAⅠ
そのため、両胸同時切除の手術予定、術後の落ち着いた頃に卵巣摘出予定
持病:バセドウ病(メルカゾール、チラージン内服)、ITP(妊娠期のみ 無治療で妊娠後期より現在に至り血小板は正常値)
??ご質問
現在トリプルネガティブ乳がんの術前抗がん剤治療後半に入ったところです。
前半は、EC療法を2週間ごと計4回終了、そして後半は、パクリタキセルのみを2週間ごと計4回の予定で、現在1回目のパクリタキセル投与が終わったところです。
※EC療法を終えて中間検査の結果、超音波エコーで、治療開始前2.5cm→中間検査
1.1cmに縮小
実は、治療薬決定までにいくつか経過があり、下記します。
・治療開始前の治療方針説明の際、上記持病のバセドウ病を理由として、キイトルーダは使用出来ないとの医師の説明があり、キイトルーダなしEC療法で前半の治療を開始しました。
そうしたところ、代謝内分泌の主治医(乳腺科と同病院)より、バセドウ病はずっと落ち着いているため免疫チェックポイントを使うように推奨され、乳腺科の主治医に改めて相談したところ、後半の抗がん剤にキイトルーダを併用することとなり、後半治療開始の目前まで、後半の治療薬はキイトルーダ+パクリタキセル+カルボプラチンを1週間ごと計12回で予定されていました。
・ところが、後半の術前抗がん剤治療開始を目前に、科内で再度カンファレンスが行われ、バセドウ病ゆえキイトルーダの副作用である甲状腺機能悪化の懸念、および、
ITPゆえカルボプラチンの副作用である血小板減少の懸念、以上2点により、後半の術前抗がん剤治療はパクリタキセルのみ投与することが決まり、1回目投与を終えました。
そこで以下をご質問させてくださいませ。
①決定した後半の治療薬について、田澤先生よりご指摘はあられますでしょうか?
また、キイトルーダ、カルボプラチンを不使用の点において、田澤先生でしたら同様のご方針でしょうか?(バセドウ病はこの1年ほど長らく落ち着いており、ITPは1年8ヶ月前の妊娠後期より正常値です。)
②カルボプラチンについては、例えば使用により血小板が著しく減少してしまった場合、ガンマプロブリンを使って対処することは可能でしょうか?
また、ガンマプロブリンの使用が可能な場合、後半の抗がん剤投与に途中からカルボプラチンを追加していただくことは可能なのでしょうか?
③前半のEC療法を終え、中間検査の結果、超音波エコーで、治療開始前2.5cm→中間検査1.1cmに縮小していました。この結果を田澤先生は、効き目として、いかが評価されますでしょうか?
また、パクリタキセルの効き方具合によるとは思いますが、術前完全奏功の希みはまだ残されていますでしょうか?
稚拙なご質問を申し訳ございません。
④キイトルーダやカルボプラチンを併用できないことで、完全奏功となる確率はやはり落ちますでしょうか?
予後の悪さや再発率も、パクリタキセル単体では上がってしまいますでしょうか?
遺伝性乳がん卵巣がん症候群で予防切除はするものの、自身の情報に記載のとおり悪条件が揃っているため、何とか出来ないものかともがいております。
日夜ご多忙の中、沢山のご質問をしてしまい誠に申し訳ございません。
ご回答賜れましたら、大変幸いに存じます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
申し訳ありませんが…
術前抗がん剤を行う理由が(私には)乏しく感じられるため残念ながら回答することは(却って)質問者に不安をもたらすように感じました。
この場合、もしもあるとしたら(術前でしか用いられないpembrolizumabの投与となりますが、それは甲状腺の問題で推奨すべきではないからです。それを用いない抗癌剤であれば「術前にやっても術後にやっても予後は同等」)
理由は不明ながら、その方針で行く以上担当医を信じて行うしかないでしょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/2/21
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