Site Overlay

両側術後の放射線治療につきまして

[管理番号:11871]
性別:女性
年齢:51
病名:
症状:
投稿日:2024年06月16日

お世話になっております。こちらのQ&Aを知り、田澤先生のご回答と、質問者の方々にも勇気をもらい、強い意志を持って手術に臨むことができました。ありがとうございました。
Q&Aで同じような症例を探しきれず、質問させていただこうと思いました。どうぞよろしくお願いいたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
経緯:左胸のしこりを自覚し、クリニックを受診。乳がんの診断を受けて、今の病院へ転院しました。MRIの結果から右にも疑いがみられ、針生検を受けましたが、「両性の範囲であるが、細胞の変異がみられる」ことから、左全摘と同時に右の外科的生検となりました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
病理結果(左):浸潤性乳管がん(病変は3つありましたが、最大のもの)
浸潤径:2.1cm(乳管内進展の広さ:2.1cm)
リンパ節転移:0/2個、ステージ:2A(T2N0M0)
ER:陽性>90%、PgR:陽性50-60%、HER2:陰性1+
Ki67:<10%、核グレード:1
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
病理結果(右):非浸潤性乳管がん
浸潤径:0cm(乳管内進展の広さ:0.3cm)
断端陰性
ステージ:0
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
閉経しているため、アロマターゼ阻害薬を服用開始したところです。
右は病理結果から、外科的生検改め、乳房温存手術となったわけですが、術後の放射線療法についてお尋ねします。
①両側乳がん(左は多発性)・母も乳がん(30年以上前のため詳細不明)だったことから、遺伝外来を受診した方がよいでしょうか。遺伝検査を受けた方がよいでしょうか。
②また、①のことから二次がんを心配しております。
③温存手術後は、非浸潤性であっても放射線療法を行うことが勧められていると、ガイドラインにあったのですが、左の全身治療(アロマターゼ阻害薬)をしていても、必要と思われますか。

お忙しいところ、大変恐縮ですがどうぞよろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

①両側乳がん(左は多発性)・母も乳がん(30年以上前のため詳細不明)だったことから、遺伝外来を受診した方がよいでしょうか。遺伝検査を受けた方がよいでしょうか。
⇒両側といっても、右は「たまたまの」しかも「非常に小さな非浸潤癌」なのだから
不要です。

②また、①のことから二次がんを心配しております。
⇒不要(上記)

③温存手術後は、非浸潤性であっても放射線療法を行うことが勧められていると、ガイドラインにあったのですが、左の全身治療(アロマターゼ阻害薬)をしていても、必要と思われますか。
⇒非浸潤癌で全身療法は不要
 放射線治療も不要(但し、その理由は「アロマターゼ阻害剤を使っているから」ではなく、単純に「0.3mm」だからです)

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/6/26
***

質問者様から 【結果・経過2】

両側術後の放射線治療につきまして
性別:女性
年齢:51
病名:非浸潤性乳管がん
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
投稿日:2024年11月23日

お世話になっております。
【投稿日:2024年06月16日 管理番号:11871】で、放射線治療が必要かどうかお尋ねした者です。
その節は、ご多忙の中、丁寧なご回答を頂きまして、本当に感謝しております。

その後のご報告です。

田澤先生からは、両側乳がん(左:多発性の浸潤乳管がんのため、全摘)だが、右は非浸潤、3ミリと小さく、放射線治療は不要とのご回答を頂き、とても安心し、喜んでおりました。

ご回答を頂いた後、主治医、放射線科の医師と話をしたところ、切除(断端陰性)できたが、乳管内に(画像ではみえない)がんの存在も否定できないので、放射線治療を勧めたいと説明を受けました。

田澤先生、主治医、放射線科の先生、どの方も大変誠実で、私の稚拙な質問にも真摯に答えて下さったし、決してご自分(または病院)の都合で勧めているわけではないとわかっていましたので、どうすればよいのか、とても悩みました。

そして、乳がん疑いの外科的生検での切除だったため、マージンを取ったとはいえ、田澤先生の部分切除の方法とは違っていたことから、放射線治療(16回)を行うことに、自分で決めました。

現在、治療後数か月過ぎましたが、皮膚の色も元に戻り、大きな障害は出ていません。(Q&Aの皆さんと同じく)再発、転移という呪縛から逃れられたわけではありませんが、できるだけのことをしたのだと思って、前向きな気持ちで生きていきたいと思っています。

御礼とその後のご報告が遅くなり申し訳ありませんでした。

<Q&A結果>

***
【結果】の送信は、【質問】として扱わないので
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/12/10
(本日から可能です。)
***