[管理番号:11704]
性別:女性
年齢:47
病名:滲出性乳管癌
症状:腕のだるさ、手のしびれ?、脇の下の痛み。鎖骨下の痛み。乳房痛
投稿日:2024年03月31日
先日、滲出性乳管癌と診断をうけ、転院先での受診待ちです。健康診断のマンモグラフィで石灰化がみつかりました。毎年エコーを受けているが、今年は5年ぶりくらいのマンモグラフィでした。要精密検査の結果で乳腺クリニック受診。画像で、微細石灰化が3粒ほどならび、担当医は、要精密検査になるか微妙なラインとのこと。その後エコーしたところ、同じ位置と思われる場所に8ミリのしこりがあり、しこりの画像的にはカテゴリー3。マンモトーム生検を行い、乳癌と告知を受けました。
サブタイプはホルモン受容体陽性、HER2陰性、ki67は中間とのこと。
要精密検査になってから、告知まで40日、癌側のチクチクした痛み、鈍痛、鎖骨下の痛み、脇の下の痛みなどがあります。癌側でない方にもありますが、圧倒的に癌側の方が痛みがあります。
脇の下にはしこりはないと思いますが、左右差なのか、癌側(利き腕)のほうがぽっちゃり?むくんでいる感じがあり、痛み、腕のだるさやたまに手のしびれもあります。
転院先での受診まで心配です。日々緊張して過ごしているせいか、背中から肩の痛みも酷く、更年期症状もあるので、そのせいかなともおもっておりますが、リンパ節の転移が心配です。また、初期の乳がんであるかどうかが心配です。
先生のご意見を聞かせていただけませんでしょうか?
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
要精密検査になってから、告知まで40日、癌側のチクチクした痛み、鈍痛、鎖骨下の痛み、脇の下の痛みなどがあります。癌側でない方にもありますが、圧倒的に癌側の方が痛みがあります。
脇の下にはしこりはないと思いますが、左右差なのか、癌側(利き腕)のほうがぽっちゃり?むくんでいる感じがあり、痛み、腕のだるさやたまに手のしびれもあります。
転院先での受診まで心配です。日々緊張して過ごしているせいか、背中から肩の痛みも酷く、更年期症状もあるので、そのせいかなともおもっております
⇒勿論、全て「極めて典型的な」ホルモンが不安定(年齢的、ストレスも加わり)の症状であり、転移とは100%無関係です。
ご安心を。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/4/11
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質問者様から 【質問2】
ki67 について
性別:女性
年齢:47
病名:浸潤性乳管がん
症状:
投稿日:2024年04月12日
田澤先生こんにちは。
先日、リンパの転移の件で質問させていただいたものです。何度もホルモンの影響とコラム等で仰っていたのに、同じ質問になってしまい、すませんでした。術前検査が終了した上で再度質問させてください。
今までの経緯
健康診断のマンモグラフィで石灰化がみつかる。精密検査のエコーで、同じ位置(右胸内側上部)と思われる場所に8ミリのしこりがあり。マンモトーム生検を行い、乳癌と告知を受けました。
サブタイプはホルモン受容体陽性、HER2:+1、ki67は10~30。
MRI、CTなどの検査において転移は見受けられず。腫瘍のサイズ8ミリから1ミリ。リンパ節転移も今のところなし。
何点か質問があります。①まずki67についてです。転移前のクリニックでマンモトーム、病理検査は、日本で一番信頼がおける機関に出したとのこと。現在の主治医も、権威の先生が結果を出しているのでまず間違いがなく、術後もあまり変わらないだろうとのこと。病理検査を行う所で結果に差が出るものなのか、術後もあまり変わらないだろうというのは、そのまま鵜呑みにしてもよいかどうか。
ki67が10~30と記載があり、幅がありました。主治医にはルミナールA、部分切除+放射線と言われました。オンコタイプを希望した所、私の場合はオンコタイプにだしても治療方針は変わらなそうと言われました。抗がん剤は必用ないでしょうか?田澤先生はどう思われますか?また、ki67/10~30という数字は、高いように思い、気になっています。ルミナールAだろうと主治医と言っている根拠がわからなく不安に思っております。
もし化学療法追加した場合の上乗せ効果はどのくらいになるのでしょうか?
②センチパネル生検は病理検査で後日確認し、少しの転移は放射線で。多かったら再手術と言われました。よく、術中に検査し、転移の有無の確認、その場で郭清などの話を聞きますが、後日でないとわからないと言うのはありえるのでしょうか??
③エコーにて、リンパが大きいと言われました。痛みもあります。右(癌側)のほうが大きいが、左も大きく、反応性のものだろうとのこと。ワクチン等も最近はしておらず、原因がわかりません。放っておいてよいものでしょうか?
以上よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
①まずki67についてです。転移前のクリニックでマンモトーム、病理検査は、日本で一番信頼がおける機関に出したとのこと。現在の主治医も、権威の先生が結果を出しているのでまず間違いがなく、術後もあまり変わらないだろうとのこと。病理検査を行う所で結果に差が出るものなのか、術後もあまり変わらないだろうというのは、そのまま鵜呑みにしてもよいかどうか。
ki67が10~30と記載があり、幅がありました。主治医にはルミナールA、部分切除+放射線と言われました。オンコタイプを希望した所、私の場合はオンコタイプにだしても治療方針は変わらなそうと言われました。抗がん剤は必用ないでしょうか?田澤先生はどう思われますか?また、ki67/10~30という数字は、高いように思い、気になっています。ルミナールAだろうと主治医と言っている根拠がわからなく不安に思っております。
⇒その主治医のコメントは忘れましょう。
Ki67は当然術前後で「ピッタリ同じ」などありえませんし、(そもそもOncotypeDXが保険収載された今では)その存在意義自体が限定的であり気にすること自体やめましょう。
★術後、(抗癌剤をするか?迷うなら)OncotyepDXをするのが「唯一の」解です。
もし化学療法追加した場合の上乗せ効果はどのくらいになるのでしょうか?
⇒勿論「それが知りたければ」術後にOncotyepDXをしましょう。(そこに解があるのに、私が占う理由は全くありません)
②センチパネル生検は病理検査で後日確認し、少しの転移は放射線で。多かったら再手術と言われました。よく、術中に検査し、転移の有無の確認、その場で郭清などの話を聞きますが、後日でないとわからないと言うのはありえるのでしょうか??
⇒それはおそらくシンプルに「その病院内に(迅速病理診断に対応できる)病理医が不在」だから、それ(迅速病理診断)ができないということだと思います。(一度、病理医がその病院内に常勤しているのか?その主治医に確認してみましょう)
③エコーにて、リンパが大きいと言われました。痛みもあります。右(癌側)のほうが大きいが、左も大きく、反応性のものだろうとのこと。ワクチン等も最近はしておらず、原因がわかりません。放っておいてよいものでしょうか?
⇒無論放っておくし、いずれセンチネルリンパ節生検で確認するのだから「気にすること自体、ナンセンス」ですよ。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/4/22
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