[管理番号:10173]
性別:女性
年齢:67歳
病名:
症状:
投稿日:2022年3月22日
昨年12月の乳ガン健診でエコーで異常がみつかり大学病院の乳腺外科を受診。
超音波、マンモ、エコーをみながらの細胞診、腹部CT検査の結果
左乳房浸潤性小葉がん、9㎜、腫大リンパ節無し、
エストロゲン受容体50%、プロゲステロン0%、HER2(2+)、Ki67 1~2%
ホルモンに反応するタイプでHER2タンパクは詳しく調べ直し。
doctorからはまず手術をして術後に薬剤を決定しましょうと。
(ここで担当医が代わる)
その後の乳房MRI検査で腫瘍が少し大きいものが1、その近くに小さいものが2つ。
もしかしたらこれらはつながっている可能性も。
サイズはつながっていると考えると2cmより少し大きいかもとの説明がありました。
2月末に左乳房全摘手術をし(センチネルリンパセツ節生検転移無し)3月(中旬)日に術後病理検査結果がでました。
①浸潤性小葉がん、ステージ2a、トリプルネガティブタイプ②大きさ
2.4×1.5,その周囲に非浸潤性ガンもみとめられた③リンパ節転移無し、
④性質 ホルモン感受性なし、
HER2(+1)陰性、Ki67 10%
最初の検査結果がホルモン感受性ありだったことを質問すると細胞診の時に非浸潤ガンの方を採取した可能性がと。
今後の治療方針 年齢その他を考えTC療法(ドセタキセルとシクロフォスファミド)3週間に
1回を4回と考えているがトリプルネガティブの場合AC+ドセタキセル 4×4=8回
などの強い抗がん剤治療を勧める
doctorもいるので検討してみてくださいと。
質問1 最初の検査結果(ホルモン感受性あり)と全く違う結果になることがあるのでしょうか?
質問2 非浸潤ガンのほうがホルモン感受性ありだったのなら全摘しているのでホルモン療法はしなくてよいのですか?
質問3 Ki67がゆっくりタイプなのは少し安心ですが抗がん剤が効きにくいと聞いたこともあります。
トリプルネガティブの患者にとってこれはマイナスになりますか?
質問4 再発転移しやすいトリプルネガティブタイプの場合でもTC療法を選択することがあるのでしょうか?
田澤先生は私の67歳という年齢、病理検査結果から CT療法、もしくはAC+ドセタキセル療法、その他の抗がん剤治療などどの治療法を選択されるでしょうか?
不安な事ばかりで長くなってしまいましたが宜しくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「最初の検査結果がホルモン感受性ありだったことを質問すると細胞診の時に非浸潤ガンの方を採取した可能性が」
⇒「誤り」があります。
免疫染色を追加していることから(細胞診ではなく)「針生検」だと思います。(主治医に確認しましょう)
実際に、その結果「浸潤性」小葉癌の診断となっているわけだから、(主治医のいう)「非浸潤癌の方を採取した可能性」というコメントには「到底」賛成できません。
★今回のサブタイプの(術前組織診と手術標本との)乖離の原因は、寧ろ「手術標本の取り扱いの不備によるERの染色性低下」を(私なら)考えます。
それでは何が「最善」か?
あくまでも(私なら)ですが…
針生検で「ER陽性」なのだから、OncotypeDX(現在はOncotypeDX無償提供プログラム)します。
そうすると「遺伝子の発現レベルで」本当のサブタイプが判明します。(つまり本当にトリプルネガティブなのか?が)
上記はあくまでも「私なら、こうする」というものであり、その「大学病院の医師が拒否する?」可能性はあります。
ご参考に。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/3/30
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