今朝も寒かったですね。
今年(今シーズン?)初めて、手袋はめてランニングしました。
今日は葉書でなく、お便りをご紹介します。
『田〇先生
こんにちは。〇月△日に乳管腺葉区域切除の手術をしていただいた高〇〇子と申します。(3◇歳です)
手術後は痛みもほとんどなく、血も出ていないので、田〇先生の高い技術に驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。抜糸や消毒がいらないというのも、安心して過ごせる要素でした(自分の傷口を触るのはこわいので)。
毎日出続けていた分泌物からも解放されました。
8月に市〇で乳管造影して頂いた際には、
「針生検で良性と出ているのに、なぜ来たのですか?」と田〇先生に聞かれましたが、近所の病院の先生から「他にも小さなしこりがありそう「ちょっと血も出ているかも」「モヤモヤした箇所がある」などと、はっきりしない診察に不安を感じていたからでした。
田〇先生のブログを読み込んでいたので、区域切除という手術があることを知っていたのですが、近所の先生からは「乳頭が損なわれるので手術は勧めない」と言われていました。
でも、日に日に増えていく分泌物に心穏やかではなく、今あるしこりは良性だとしても、同じ乳管内に癌ができやすくなることや、見えていない小さなしこりが複数ある可能性も考え、手術を選びました。
手術の直前まで、本当に手術を選んで良かったのか自問自答でしたが取ってしまった今としてはホッとした気持ちです。結果も良性でした。
田〇先生には朝6時台に病室に来ていただいたり、夜遅くにも術後の様子を見に来ていただきました。
翌日も傷口のチェックやテープの貼り替えもしていただき、一体いつ寝てるのかしら!?ちゃんと休めているのかと心配になるほどでした。
外来、Q&Aの回答、手術で毎日本当にお忙しいと思いますが、これからもひとりでも多くの命を救うために、無理しすぎず頑張ってください。
先生の存在が頼りの患者さんがたくさん居ると思います。陰ながら応援しております。
江戸〇病院の看護師さん、手術看護師さん、スタッフの方々にはとても親切にしていただき、安心して入院生活を過ごすことができました。(ひとつ気になったのは、先生もブログに書いていましたが、手術開始の時間が1時間以上遅れて、無駄に緊張して疲れたので、時間通りになると患者さんの不安も減ると思います)
診察から手術まですべて先生に担当して頂けるのも、とても安心でき信頼がおけました。
田〇先生に手術して頂いて本当に良かったです。
ありがとうございました!!』
『これは、「葉書」ではなく「便箋の手紙」でいただきました。
「針生検で良性と出ているのに、なぜ来たのですか?」このセリフは患者さんが、どの程度理解されているのかを「聞き出すため」のものです。
インターネット時代になって、(特に若い年代の方は)勉強してきて受診される方が多いのです。
この方のように、理解したうえで「自分はどうしたいのだ」という意識をもって受診されている場合は「話が早い」のです。
ただ、そんな方でさえ「手術の直前まで、本当に手術を選んで良かったのか自問自答でした」とあるので、「患者さんにとって、手術を選択することは勇気のいることなのだ」と、改めて感じました。』
P.S. 「乳頭が損なわれるので手術は勧めない」とは…
どんな手術をしているんだ?(とても同じ手術のことを話しているとは思えない!
『今週のコラム 109回目 これは、「どちらが正しいのか?」という問題ではなく「どちらの診療を支持するのか?」患者さん自身に(その判断を)委ねます。』の最後をご参照のこと。