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若年性乳がん

[管理番号:5329]
性別:女性
年齢:31歳
 
田澤先生こんにちわ。
31才
女性です。
 
7月(下旬)日に
不妊治療の為に子宮ポリープ除去
子宮内膜症ope後、右胸にシコリがあり先生に相談しました。
触診で1cm。
超音波で1.5cm。
 
7月(下旬)日に太針生検を行い
8月(中旬)日に右胸乳癌と診断を受けました。
湿潤性乳管癌(硬癌)
核グレード 2
ホルモンレセプター 陽性
HER2 陰性
MIB-1 11.8%
luminal like A
との事でした。
 
又、8月中に乳腺科の
先生よりCT.MRI.PETの検査をしましょうとの事でした。
予約はしました。
 
ご質問させて頂きます。
①妊娠、出産を強く希望していますが、田澤先生ならどの様な治療方針になさいますか?
 
②胃にもポリープがあります。
胃ポリープと、子宮ポリープは今回の乳癌と関係はありますか?
 
③癌転移等を考えるにはやはり、CT、PET等の検査はやはり必要でしょうか?
よく、被爆量のお話を聞くのですが。。
不安が大きくて、質問させて頂きました。
おいそがしいとは思いますが、よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
 
ちょっと、待ってください!
「31歳の女性」
「今後、妊娠希望がある(不妊治療をしているわけだから)」
「超音波で1.5cmの早期癌」

これで「CTやPETを提案」しているのですか???(全く、非常識と言うか、医師としてというより人間としてセンスが無さ過ぎる!!)
 
「①妊娠、出産を強く希望していますが、田澤先生ならどの様な治療方針になさいますか?」
⇒迷う必要は全くありません。
 手術⇒妊娠出産授乳⇒(その後)ホルモン療法
 
「②胃にもポリープがあります。胃ポリープと、子宮ポリープは今回の乳癌と関係はありますか?」
⇒1000%無関係です。
 
「③癌転移等を考えるにはやはり、CT、PET等の検査はやはり必要でしょうか?」
⇒10000%不要です。
 正直、(その医師には)呆れてコメントができません。(失礼)

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

授乳中の生理とホルモン療法について
性別:女性
年齢:33歳
病名:浸潤性乳がん(硬癌)
症状:

管理番号5329

田澤先生、いつもお世話になっております。

ID〇〇の〇〇です。

2017年9月の手術して頂いてから約1年半、妊娠出産を優先させ、無事産まれた娘も5ヶ月になりました。

現在、健側のみで授乳中(混合)なのですが先日、生理が来てしまいました。
次の受診まで時間があるので教えてください。

①妊娠出産授乳はリスクを上げないということですが、授乳中に生理が来た場合、このまま授乳していて大丈夫なのでしょうか?リスクを上げないという意味は生理が来ないからと認識していましたが違いますか?

②4月に先生にエコーで見ていただいたばかりなのですが、最近、丁度胸と胸の間らへん(術側寄り)がボコッとしている気がします。出産してから、健側はセルフチェックしているものの、術側はしていませんでした。

これはリンパ節等の転移の可能性もあるのでしょうか?

③出来ることなら、母乳が出るうちは母乳あげたい、満1歳くらいまで
授乳していきたいのですが、ホルモン療法していない期間が長くなるので不安でもあります。

ルミナールAですが、オンコタイプDXでhigh riskになる場合もあると思います。
その時は早急に断乳して治療始めたいと思いますが、ルミナールAでhigh riskになる確率はどのくらいなのでしょうか?

以上3点お忙しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「①妊娠出産授乳はリスクを上げないということですが、授乳中に生理が来た場合、このまま授乳していて大丈夫なのでしょうか?」
⇒問題ありません。

「リスクを上げないという意味は生理が来ないからと認識していましたが違いますか?」
⇒卵巣への抑制が効かなくなってきている(だからエストロゲンが分泌されて、結果として子宮内膜が反応している)のは確かです。

 その意味では「授乳による再発抑制効果」が弱まっているとは言えます。
 そろそろ断乳してホルモン療法開始してもいいかもしれません。

「これはリンパ節等の転移の可能性もあるのでしょうか?」
⇒どう考えても無関係です。(授乳期乳腺でしょう)

「ルミナールAでhigh riskになる確率はどのくらいなのでしょうか?」
⇒正確に言うと…
 Ki67が低値なのにOncotypeDXでRSがhighとなる確率ということですね?
 基本的にKi67がグレーゾーンでない限りOncotypeDXを勧めていないので「私の肌感覚として乏しい」領域となります。
 
 参考となるのは「今週のコラム101回目」のグラフ(当院のデータ)
 これを見る限り、(中間リスクとなる可能性はゼロではないですが)高リスクとなる可能性はほぼゼロと思います。(今週のコラム53回目のグラフでみても5%以下ですね)

今週のコラム 101回目 (Ki67が20代はluminal Aの可能性が圧倒的に高く)本当に「Aなのか、Bなのか迷うのは30代以降」と言えるのです。

今週のコラム53回目 Ki67が「30未満」ならホルモン療法単独、Ki67が「30以上なら、Oncotype DXを推奨」しています。

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

若年性乳がん
性別:女性
年齢:33歳
病名:浸潤性乳がん
症状:

管理番号5329

いつもお世話になっております。

先日は早急な回答ありがとうございます!

やはり、エストロゲンが抑制効果を弱め、生理を来させるのですね。
であれば、断乳し、ホルモン治療に入りたいと思います。

次回の予約が10月でまだ先なのですが、このまま10月を待っていていい
のでしょうか?良くないとすれば、早めることは可能でしょうか?

また、もう少し質問させてください。

①現在、授乳期6ヶ月に入ろうとしていますが、膝が痛かったり、急に腰が痛くなったりすることがあります。

骨転移とは、自覚症状で分かるものなのでしょうか?

②ネットで調べると、ステージ1は生存率が高いですが、田澤先生の感覚では、若年性でステージ1の方は割合的にどれくらいでしょうか?
そして、ネットの生存率は若年性でも同じことが言えますでしょうか。

③どうしても再発が心配になり、オンコタイプDXをやったらスッキリするのではないかと考えてしまいます。
ルミナールAでの抗がん剤上乗せはないことは分かっています。
ただ私の場合、若年性なので再発しやすいのではないかと考えてしまいます。
オンコタイプDXを希望すればやっていただけるのでしょうか。

娘のためにやれることはやろうと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「断乳し、ホルモン治療に入りたい」「このまま10月を待っていていいのでしょうか?良くないとすれば、早めることは可能でしょうか?」
⇒緊急性はありませんが…

 早めることは可能です。
 秘書メールしてください。

「秘書室メール」はこちらをクリックしてください。

「①現在、授乳期6ヶ月に入ろうとしていますが、膝が痛かったり、急に腰が痛くなったりすることがあります。」
⇒「腰」は別として…

 骨転移が膝に来ることは殆どありません。(基本的には「体幹部」なのです)

「骨転移とは、自覚症状で分かるものなのでしょうか?」
⇒症状は違いそうですね。
 (確率的は)ホルモンが不安定となってきている症状と考えるべきです。

「②ネットで調べると、ステージ1は生存率が高いですが、田澤先生の感覚では、若年性でステージ1の方は割合的にどれくらいでしょうか?」
⇒他の年代とかわりません。

「⇒そして、ネットの生存率は若年性でも同じことが言えますでしょうか。」
⇒年齢による差は殆どありません。

「オンコタイプDXを希望すればやっていただけるのでしょうか。」
⇒大丈夫です。(そのような方もいらっしゃいます)