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ホルモン剤について

[管理番号:4754]
性別:女性
年齢:74歳

昨年9月、検診で左乳房に1.2cm、1cmのしこりが見つかり諸検査の結果、ホルモン受容性(陽性)HER2(陽性)のluminal her2 タイプ リンパ節転移なし ステージ1の浸潤がんと診断されました。
10月より3月迄EC療法4回、ドセタキセル+ハーセプチン4回の薬物療法を受け、4月初旬乳房全摘手術を受けました。
 
今後はハーセプチン14回とホルモン剤治療です。
5月始めよりアリミデックスの内服を始めました。
明日からハーセプチン点滴です。
5年前に間質性肺炎になりステロイド内服治療を2年間受けました。
現在は経過観察状態です。
アリミデックスの副作用に間質性肺炎があるようですが、主治医の先生は頻度は少ないからとおっしゃっています。
 
他のアロマターゼ阻害薬のフェマーラ、アロマシンはネットでみると間質性肺炎の副作用は記されていませんが、私のように間質性肺炎の治療歴のある人はアリミデックス以外のアロマターゼ阻害薬の方を希望した方がよいのでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
 
私にはむしろ、74歳でステージ1なのに(しかも間質性肺炎の病歴があるのに)「抗癌剤を投与している」ことに正直びっくりしています。
今回は「何事も無かった」からいいですが、もしも肺炎になっていたら…(担当医の判断が問題となっていたことでしょう)
 
しかも「何のための術前化学療法?」全く理解できません。
 
「私のように間質性肺炎の治療歴のある人はアリミデックス以外のアロマターゼ阻害薬の方を希望した方がよいのでしょうか?」
⇒どれも同じです。
 問題は抗癌剤だったのです。(何事も無くて本当に良かったですね)
 ホルモン療法はどれも同じようなものです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

ALP値の上昇について
性別:女性
年齢:74歳
 
お忙しい中、お返事をいただきありがとうございました。
 
5月(上旬)日からアリミデックスの内服、5月(中旬)日からハーセプチン(残り14回)の再開をしました。
アリミデックスの内服から約1ヵ月後の血液検査で、AST 27、ALT 16、ALP 445、γ-GTP 49で特に異常なし(ALP値は気にしていないようです)ということでアリミデックスを継続しています。(その後乳腺外科では血液検査はありません)ところが、同じ病院で受診している他科(内科)の血液検査で
6月(下旬)日 AST 23、ALT 17、ALP 554、γ-GTP 104、
7月(下旬)日 AST 30、ALT 21、ALP 541、γ-GTP 93、
となり、ALPが高いのです。
 
普段はALPは300前後位、γ-GTP は多少高めの時もあり90位になるときもあります。
ASTやALTが正常でALPが高いのは、骨の病気とか癌の骨転移とかもあるとか・・・・・
内科では、薬を出している乳腺外科できてくださいとのこと。
 
乳腺外科の主治医は(t1an0m0)ステージ1で、手術してまだ短期間(手術は4月(上旬)日)だから、骨転移はふつうでは考えられないしこの内容程度では骨シンチはやらないとのことです。
ALP値はあまり気にしなくていいのでしょうか?
 
アリミデックスは暫く休薬してみて、数値が下がればアリミデックスの副作用と判断して他の薬に変えてみる方法もあるとのこと。
 
フェマーラかアロマシンかと問うと、他の物(ノルバテックス)も考えているとのことです。
AST,ALTが正常でも休薬した方がよいのでしょうか?
6月(下旬)日→7月(下旬)日でALPは多少下がっているの、もう少し経過をみてもいいのでしょうか?
 
 
調べてみるとフェマーラ、アロマシン、ノルバテックスどれも肝機能異常が起きる可能性はあるようですが。
できればアロマターゼ阻害薬で
継続していけたらと思っていますが。
先生はどのような判断をされますでしょうか?
 
休薬した場合、ハーセプチン単体になるのですが、休薬中はハーセプチンも休んだ方がよいのでしょうか?
どうぞよろしくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答2】

今日は。田澤です。
「AST,ALTが正常でも休薬した方がよいのでしょうか?」
⇒其の程度なら不要です。
「先生はどのような判断をされますでしょうか?」
⇒何もしません。
 休薬もしないし、 勿論「骨転移など1%も考えません」
「休薬した場合、ハーセプチン単体になるのですが、休薬中はハーセプチンも休んだ方がよいのでしょうか?」
⇒通常ハーセプチンでは肝機能障害はでないので止めません。

 
 

 

質問者様から 【質問3 皮質の肥厚について】

性別:女性
年齢:76歳
病名:乳癌
症状:

2016.9月 左乳房luminal her2タイプ ステージ1と診断
2016.10月より2017・3月迄 ec4回 ドセタキセル+ハーセプチン4回の術前化学療法を受け、2017.4月初旬左乳房全摘手術をし、その後残り14回のハーセプチンの投与、アリミデックス服用しています。
リンパ節かくせいはしていません。
2019.3月下旬、術後2年の検診で、胸部レントゲン、マンモ、採血(腫瘍マーカーcea 1.5 ca15-3 8.9 )
は異常ありませんでしたが、エコーで左側腋窩リンパ節に5㎜の皮質の肥厚の馬蹄形がある(エコー技士さんからの報告書によると)そうです。
半年前のエコーでは異常ありませんでした。

医師は画像を見ることもなく詳しい説明もなく、6ヶ月後にもう一度エ
コーをしましょうか?とのことでしたが、私は心配なので3ヶ月後のア
リミデックス処方受診の7月にエコーをお願いしました(技士さんによるエコーです)
1.リンパ節転移の疑いがあるということでしょうか?

2.「皮質の肥厚には乳腺で・・・・・・」の今週のコラム65回目を拝読いたしましたが、全摘して乳腺はない筈なので、私の場合はあてはまらないのでしょうか?
それとも術後2年以内なので、全摘のとりのこし?があったということでしょうか?
今週のコラム 65回目 これを「腋窩リンパ節腫大」と記載された検診結果をみて、健診受診者が心配し悩んだとしたら…

3.3ヶ月も放っておいてよいのでしょうか?
先生のご意見をお伺いしたくよろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「1.リンパ節転移の疑いがあるということでしょうか?」
→違います。
 術後によくある「反応性」のように思います。(私のように、術後の患者さんのエコー(腋窩も含め)を3か月毎に行っていると、同じような状況は無数にあります)
 ★ただ、それは(日常的に自分でエコーをしていない)その主治医には判断しようがないとは思います。

「全摘のとりのこし?があったということでしょうか?」
→違います。
 おそらく「センチネルリンパ節生検(そして陰性)」しかしていないのですよね?
 普通のリンパ節は普通にあります。

「3.3ヶ月も放っておいてよいのでしょうか?」
→そういうレベルの話ではありません。(そのリンパ節が何であれ、3か月では殆ど変化ないでしょう)
 ★ただし、(きちんとした精度で)細胞診すれば(無駄な経過観察などするまでもなく)決着はつきますよ?