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今週のコラム 43回目 肉芽腫性乳腺炎(続き、治癒へ)

オリンピックも夏の甲子園(注目度が低くなってしまいましたが…)も終り少し寂しくなりました。

 

ただ、オリンピック一色だったテレビも通常営業(?)に戻り、ほっとした人も多いのではないでしょうか?

かくいう私も、毎週楽しみにしていたNHK「これでわかった!世界のいま」が放送されなくて(少しだけ)へこんでいました。

Mr. シップ今日から再開する筈。楽しみです。

 

 

 

 

 

肉芽腫性乳腺炎(続き)

 

2015年3月

「それではプレドニン開始します。6T (30mg)と、最初は多いけど短期間で減量していきます。」

 

Aさん

「わかりました。ただ、ステロイドって聞くと副作用が気になります。」

 

「量をどんどん減らすので大丈夫です。最初は、多い量で炎症を叩きます。そして少量で有る程度長期に(少量で)維持します。再燃しない様にもっていくのが肝です。」

 

 

◎ステロイド量の推移(表)

プレドニングラフ

 

○早期(2015/3-7)

最初の4カ月は2週間毎に来院していただいています。

「自覚症状」「肉眼所見」「超音波所見」これらを観察しながら、プレドニン量を調整していきました。

2015.3(初診から2週間後)

皮膚の潰瘍の部分は浅くなった。

効果はでている。 プレドニン20mgへ減量

2015320

 

 

 

 

 

 

2015/4(治療開始から4週)

改善傾向あり、プレドニン15mg

2015403修正

 

 

 

 

 

 

 

2015/4後半(治療開始から6週)

大きな変化はないが、やや改善傾向 プレドニン10mg

 

2015/5(治療開始から8週)

一部皮膚が閉じ始めている(狭小化)

肉芽のエコー像には、あまり変化なし プレドニンは10mg維持

20150501修正

 

 

 

 

 

 

 

2016/5末(治療開始から12週)

メインの創は随分改善し、閉じかかっている

脇の2つの孔からはまだ浸出液あり

エコー像の大きな変化はない。 プレドニン10mg維持

20150529修正

 

 

 

 

 

 

 

○著明な改善期(2015/9)

2015/9(治療開始から半年)

著明に改善して、浸出液は出なくなってきました。プレドニンは10mg維持

 

○創部閉鎖(2015/10末)

2015/10末(治療開始から、ほぼ8カ月)

治療から8カ月、ついに(前医で無理やり拡げられた)切開跡が閉鎖しました!

肉芽は急速に縮小しています! プレドニンは5mg

20151127①

 

 

 

 

 

 

 

○少量維持期(2016/1-7)  プレドニンは2.5mg(隔日5mg)

半年かけて少量(1日おきに1T )の内服で維持しました。

ここを省略してしまうと、「再燃」してしまい、また「振り出しに戻る」リスクがあるからです。

2016/3

20160318

 

 

 

 

 

 

 

2016/5

20160513

 

 

 

 

 

 

 

2015/7卒業 プレドニン遂に終了

20160715

完全な正常所見です。