[管理番号:2953]
性別:女性
年齢:33歳
おはようございます。
今回、エコー、マンモ、マンモトーム生検を行い
告知されました。
当初は、石灰化かもしれないとの話から始まりましたが、
結果は大体的には非浸潤ですが浸潤箇所が数箇所ありで、しかし0.1㎜ほどなのでという説明は受けました。
顔つきは悪くはないNG-1?との
ことでしたが、MRIで見た時に造影剤が白くうつっている箇所が有り、
これは悪い細胞が栄養を吸収しようとしているため。
部分切除をのぞんでいますが、全摘が好ましいでしょうとのことでした。
奥に絡んでいそうなので少し難しいなという事も話していたような記憶が有ります。
ここまでの期間、2ヶ月近くが、経とうとしています。
生検をしたという事は、細胞が空気にふれているので悪い細胞が生検によって転移するような可能性はないのでしょうか?
また、浸潤箇所があるけれど、0.1㎜と小さい範囲という事でも浸潤はしていると考え、再発の危険性ももちろん有るのでしょうか?
いくつかの検査を時間をかけて行って来ましたが、術後の判断によってさらに大幅に変わる様な事もかなり有る話なのでしょうか?
宜しくお願い致します。
この時間を色々な時間に使おうと思っているのですが、あまりに時間がかかり過ぎて悩む事の方が多くなっておりますので、ご質問さていただきました。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「当初は、石灰化かもしれない」⇒「大体的には非浸潤ですが浸潤箇所が数箇所ありで、しかし0.1㎜」⇒「MRIで見た時に造影剤が白くうつっている箇所が有り、全摘が好ましい」
これらの推移からは、
「石灰化だけの画像所見」で非浸潤癌が当初疑われていたが、「マンモトーム生検(ステレオガイドですよね?)で組織を採取してみたら微小浸潤の診断」そしてMRIで拡がりを診てみたら「白くうつる=造影効果がある=腫瘍の部分」が広い範囲なので(温存手術は危険なので)「全的が安全」というような流れなのだと思います。
「生検をしたという事は、細胞が空気にふれているので悪い細胞が生検によって転移するような可能性はないのでしょうか?」
⇒理論的には、皆さん心配されますが…
実際には大丈夫です。
「また、浸潤箇所があるけれど、0.1㎜と小さい範囲という事でも浸潤はしていると考え、再発の危険性ももちろん有るのでしょうか?」
⇒病変全体を診た上でですが…
もしも「微小浸潤どまり」であれば「非浸潤癌と実質的には同等(治療も予後も)」と考えて結構です。
「いくつかの検査を時間をかけて行って来ましたが、術後の判断によってさらに大幅に変わる様な事もかなり有る話なのでしょうか?」
⇒微小浸潤がpT1a(浸潤径≦5mm)位はあるかもしれません。
ただリンパ節転移の可能性はかなり低いと思います。