[管理番号:2745]
性別:女性
年齢:43歳
田澤先生
いつもQ&Aを参考にさせていただいております。
お忙しい中、親身のご回答、本当にありがとうございます。
遠方のため、受診ができないことが残念でなりません。
昨年乳がんが判明し、温存手術後、EC4回、ドセタキセルとハーセプチン3回目を終えたところで、ドセタキセルの副作用が耐えられず3回で終了しました。
その後、放射線治療が開始し、まもなく終わる予定です。
当初の主治医の先生の説明では、放射線治療後、残りのハーセプチンと
ホルモン療法(ノルバデックス服用)が開始する予定です。
ホルモン療法の副作用で、子宮頸がんや、子宮筋腫のことがあげられていました。
私には、子宮筋腫があり、ホルモン療法により、どのような影響があるのか、不安になりました。
手術後の病理検査は、以下の通りです。
ホルモン療法を予定通り、行った場合とそうでない場合は、再発率はどれ位ちがいますか。
田澤先生は、私のケースにホルモン療法をすすめますか。
お忙しい中、誠に恐縮ですが、ご意見をお聞かせいただけたらと思います。
宜しくお願い致します。
浸潤性乳管癌
Histological greade 3(tubule formation3+ nuclear
atypia2+ number of mitotic figures3)
f,tumor size,invasive area 1.4 cm,spreadeing area 1.4 cm,extensive intraductal component(+;comedo- )ly 0 V0 fibrocystic change (-) surgical margin (-)(4-6,8)
IHC:B
ER (+) PS4(35%)+IS3=TS7(Leica,6F11)
PgR(+) PS3(30%)+IS3=TS6(Leica,16)
HER2 3+ (Roche 4B5)
MIB1 38 %(273/722)
Lymph node,sentinel(resection):No Metastasis
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「ホルモン療法の副作用で、子宮頸がんや、子宮筋腫のことがあげられていました。」
⇒「子宮体癌の間違い」です。
「私には、子宮筋腫があり、ホルモン療法により、どのような影響があるのか、不安」
⇒通常の「筋腫」であれば問題ありません。
「ホルモン療法を予定通り、行った場合とそうでない場合は、再発率はどれ位ちがいますか。」
⇒10%です。
「田澤先生は、私のケースにホルモン療法をすすめますか。」
⇒勧めます。
○最近、患者さんの間で「ホルモン療法を敬遠する(必要以上にこわがる)傾向」が拡がっているように感じます。
これこそ、「ネットの悪影響」なのではないかと想像しています。
ネットで「ホルモン療法の副作用」などで、もしも検索すれば…(私は、検索したことはありませんが)きっと、「物凄い体験談が載っている」こと想像します。
しかし、実際に診療している我々乳腺外科医の「印象とは全く異なります」
○ごくごく少数の「副作用が強い人だけ」が、そのような「ネットを賑わせている」のではないかと危惧しています。