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抗がん剤治療か手術が先か

[管理番号:1734]
性別:女性
年齢:54歳
54歳です。浸潤性乳管癌、核グレード3、ER0、PgR0、HER2(2+)→追加検査中、Ki-67 40%との確定診断を受けました。腫瘍の大きさは2.1センチ、エコーで見た限りではリンパ転移はないとの事です。
念のためこれから乳房MRI、CT、骨シンチの検査を行う予定です。
受けた印象ではあまりタチの良いがんではない(暴れやすい)ないが、早期なのかなという感じです。
医師からは今見つかって良かった、根治を目指して治療しますと言われました。ただ、半年遅れていたらイヤだったとも言われました。
そこで治療法について手術を先に行い、その後抗がん剤治療をするか、抗がん剤治療をした上で手術を行うか選択したいと。医師によれば効果はほぼ同等なのでどちらでも希望によりますということです。
抗がん剤治療を先にやれば効くかどうかは確認できますがとも言われました。
夫とも相談し、おおもとの癌を先に取ってしまい、その上で抗がん剤治療を受けた方が良いのではとの話になっていますが如何でしょうか。
また、病院が混んでいるようで、手術の仮予約が12月16日と1か月空いてしまうのですが、やむをえないしあまり心配はいらないと考えてもよろしいでしょうか。
以上何卒よろしくお願い申し上げます。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
腫瘍径2.1cm 文句無しで「そのまま温存」できます。
術前抗がん剤をする意味は全くありません。
行う抗がん剤の種類は決まっている
「FISH陰性なら」⇒「トリプルネガティブということで」⇒「アンスラサイクリン+タキサン」
「FISH陽性なら」⇒「HER2タイプということで」⇒「抗HER2療法」
○上記のように「術前もしくは術後の」化学療法は適応である薬剤の種類が決まっています。
 つまり、「効くかどうかを確認しても無意味」なのです。

回答

「夫とも相談し、おおもとの癌を先に取ってしまい、その上で抗がん剤治療を受けた方が良いのではとの話になっていますが如何でしょうか」
⇒正しい選択です。
 抗がん剤は「再発予防目的」です。
 術後に「やるべき治療」をやりましょう。
 
「手術の仮予約が12月16日と1か月空いてしまうのですが、やむをえないしあまり心配はいらないと考えてもよろしいでしょうか」
⇒この位なら「問題無」です。