こんにちは。田澤です。
急いでいるようなので、ブログで先に公開します。
pT1mi, pN0, luminalB
一ことで言えば、ホルモン療法単独でいいと思います。
T1miであれば、(例えトリプルネガティブであっても、HER2陽性であっても)化学療法の適応はありません。
核グレードとかKi67を気にする必要は全くありません。
■回答
「ホルモン療法(タモキシフェンとゾラデックス)のみを勧められています」
⇒私であればタモキシフェン単剤とします。
ただし「T1miで全摘」≒「非浸潤癌で全摘=無治療」であるので、ホルモン療法に抵抗があれば強いては行いません。
ゾラデックス(LH-RHagonist)は35歳以下もしくはハイリスクに行うべきで、質問者には到底当て嵌まりません。
「ルミナールBでもあり、抗ガン剤が必要かどうか」
⇒不要です。
冒頭でコメントした通りです。
「抗ガン剤を使ったらどれ程の上乗せ効果があるのでしょうか?」
⇒T1mi(微小浸潤)のデータは無いと考えてもらって結構です。
「再発率、生存率を教えて下さい」
⇒T1mi(微小浸潤)のデータは無いと思います。
強いて言えば「限り無く非浸潤癌と同等」と思われ、質問者のように「全摘手術を行えば再発はほぼゼロ」と思います。
○ホルモン療法は「するべき」ですが、「化学療法で迷う必要は全くありません」
タイトル:
病理の結果、グレード2でki67が高値でした。抗ガン剤は必要でしょうか?
性別:
女性
年齢:
45
メッセージ本文:
初めて質問させて頂きます。
よろしくお願い致します。
一ヶ月ほど前に左乳がんで、全摘手術を受けました。
病理の結果が出て、明後日までに治療方針を決めなければなりません。
45歳、閉経前です。
浸潤性乳管癌
乳頭腺管癌
浸潤部<0.1cm(=T1)
10cm×5cm程の範囲に非浸潤癌が広がり、
その中に1mm以下の浸潤部が10箇所程あるとの事です。
核グレード(NG)は2
組織学的波及度:乳腺組織内にとどまる(g)
リンパ管侵襲 なし
静脈侵襲 なし
リンパ節転移:なし
センチネルリンパ節:0/3 リンパ節 計0/4
ER 陽性(90%)
PgR 陽性(60%)
HER2:0 陰性
Ki67:48.1%
ステージ;(pT 1 N 0, M 0, pStage IA)
サブタイプ:ルミナルB(HER2陰性)
浸潤部がたくさんあるのですが、全て1mm以下という事で、
ホルモン療法(タモキシフェンとゾラデックス)のみを勧められています。
しかし、核グレード2で、ki67がかなり高値なのが
とても気になります。
この結果から考えて、ルミナールBでもあり、抗ガン剤が必要かどうか
教えて頂ければと思っております。
もし抗ガン剤を使ったらどれ程の上乗せ効果があるのでしょうか?
また、もし抗ガン剤が必要であれば、何を使うのが良いのでしょうか?
経口の抗ガン剤は効果がありますか?
また、この結果から見た、再発率、生存率を教えて下さい。
乳がん告知からたくさんの検査、手術と流されるままに来ました。
手術が終わり、やっと自分の状態を受け入れ、向き合う気持ちに
なってきました。
術後の治療方針は今後を決める大切な決定になると思います。
最善の方法を選択したいと思っております。
どうぞよろしくお願い致します。