[管理番号:8637]
性別:女性
年齢:31歳
病名:
症状:
投稿日:2020年6月15日
いつもこちらで大変勉強させていただいています。
よろしくお願いします。
2016年(27歳):ルミナールB乳がんになり、抗がん剤、手術、放射線治療をしました。
現在ホルモン治療4年目です。
(タモキシフェン、ゾラデックス)
【質問】
35歳未満にはゾラデックスを併用する事で予後が改善されると認識しています。
・ゾラデックス5年終了時の年齢が35歳未満となる場合、その後タモのみとなり、予後に影響してこないのでしょうか?
・私は33歳で終了となるので、そこをどう理解すれば良いか教えていただきたいです。
なった年齢が若年だからそこは仕方ない感じなのでしょうか…
骨密度などに気を付けながら延長などもできますか?
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「・ゾラデックス5年終了時の年齢が35歳未満となる場合、その後タモのみとなり、予後に影響してこないのでしょうか?」
⇒LH-RHagonist併用の延長は当然考えるべきです。(エビデンスは勿論ありません)
「・私は33歳で終了となるので、そこをどう理解すれば良いか」
⇒まさに、質問者自身がいうように『骨密度などに気を付けながら延長』
これが解答です。
質問者様から 【質問2 】
ゾラテックス5年治療後について
性別:女性
年齢:31
病名:
症状:
投稿日:2020年9月1日
前回はお答えいただきありがとうございました。
再度宜しくお願いします。
質問No.8848 について質問です。
この方は39歳ですが、ゾラデックス併用の質問に対して、「生理が回復したらゾラデックスの併用開始を勧める」と答えられておりました。
質問
・ゾラデックスの併用は35歳未満に有効との認識がありましたが、やはり年齢に関係なく、生理が回復する事が予後に悪影響となるのでしょうか?
・35歳以降でも生理が戻る可能性が高いのに、併用は35歳未満に推奨されている理由はありますか?
・前回お答えいただいた、「骨密度に気を付けながら延長」とは、少なくとも気を付けながら30代のうちは延長するべきでしょうか?
(ホルモン治療5年終了時33歳)
宜しくお願い致します。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
「質問
・ゾラデックスの併用は35歳未満に有効との認識がありましたが、やはり年齢に関係なく、生理が回復する事が予後に悪影響となるのでしょうか?」
⇒勘違い。
化学療法閉経からの(月経)再開が予後に悪影響を及ぼすというエビデンスがあるのです。
化学療法をしていない人には当て嵌まりません。
「・35歳以降でも生理が戻る可能性が高いのに、併用は35歳未満に推奨されている理由はありますか?」
⇒勘違い
「35歳未満」とは、あくまでも「化学療法閉経ではない人」の話です。
★誤った理解をされているようです。
LH-RHagonistのエビデンス
(化学療法している場合には)「化学療法閉経から回復した場合
(化学療法閉経ではない、通常のケースでは)「35歳未満」
「・前回お答えいただいた、「骨密度に気を付けながら延長」とは、少なくとも気を付けながら30代のうちは延長するべきでしょうか?
(ホルモン治療5年終了時33歳)」
⇒前回の回答の通り
骨密度を気をつけながら、可能なら継続しましょう。
質問者様から 【質問3 】
ゾラデックス5年治療終了後について
性別:女性
年齢:31
病名:
症状:
投稿日:2021年1月8日
前回はありがとうございました。
ゾラデックスについて、間違った認識をしておりました。
認識の確認と再度質問させて頂きます。
2016年(27歳)
ルミナールb(T3N1M0)、グレード3
化学療法、手術、放射線、現在ホルモン治療中
【質問】
①化学療法をしている患者がゾラデックス5年終了後、再び生理が戻った際には再度ゾラデックスを開始し、生理を止めた方が良い。
との認識で宜しいですか?
②(化学療法している場合の)ゾラデックスの終了目安は完全な閉経ですか?
私の場合27歳から始めたので、仮に50歳まで続けると、トータル23年となります…
骨密度さえ問題なければ、このような認識で宜しいでしょうか?
③また、主治医の判断が「5年で終了」と言われた場合、患者側が延長を申し出ても主治医側の判断が優先されてしまうのでしょうか?
その際、ホルモン剤の処方で主治医の病院に通いつつ、黙って先生のような延長を受け入れて下さる病院で延長するような事は可能ですか?
以上、宜しくお願いします。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは田澤です。
「①化学療法をしている患者がゾラデックス5年終了後、再び生理が戻った際には再度ゾラデックスを開始し、生理を止めた方が良い。との認識で宜しいですか?」
⇒年齢によります。
質問者のように、その時点で30歳代であれば「当然、考慮されるべき」です。
(私なら勧めます)
「②(化学療法している場合の)ゾラデックスの終了目安は完全な閉経ですか?
私の場合27歳から始めたので、仮に50歳まで続けると、トータル23年となります…
骨密度さえ問題なければ、このような認識で宜しいでしょうか?」
⇒「先の先」まで考えるのは無意味。
まずは、現状31歳なのだから(再発リスクは、時間と共に下がってくるのだから)それを考慮し、「5年間(術後10年まで)の継続」を目標とすればいいのです。
「③また、主治医の判断が「5年で終了」と言われた場合、患者側が延長を申し出ても主治医側の判断が優先されてしまうのでしょうか?」
⇒「どちらが優先」とかではなく、意見が合わなければ、セカンドオピニオンしてみましょう。
「その際、ホルモン剤の処方で主治医の病院に通いつつ、黙って先生のような延長を受け入れて下さる病院で延長するような事は可能ですか?」
⇒治療と診察を別病院ですることはあっても、治療の内容を別々にする(つまりA病院で処方、B病院で皮下注射)ことは常識的ではありません。