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葉状腫瘍か線維腺腫だと言われた。

[管理番号:7119]
性別:女性
年齢:20歳
病名:
症状:胸のしこり、脇から胸にかけての痛み、関節痛、かゆみ、肩こり、腕がだるい

先生はじめまして。
20歳女性です。

2週間前に乳房全体と脇が物凄く張って痛くなり、5日ほど経つと大分治ったのですが、そのあとも胸と脇の鈍い痛み、肩こり、関節痛が続き、
しこりが以前より大きくなったかもと感じたため、乳腺外科にかかりました。

マンモには何も映らず、しこりだと思っていたものは生理前で張りに張っている乳腺だったらしく、異常は無かったのですが、エコーの方で
3cm程の形がぼこぼことしたしこりが映りました。
全く気にしていなかった左胸下の位置です。

いつできたのか、急に大きくなったのかと聞かれましたが、全くわかりません、と言ったところ、一週間後に針生検?をすることになりました。
もし今までもあったなら線維腺腫、急激に大きくなったのなら葉状腫瘍の疑いがある、とお聞きしています。
(高校2年頃に一回しこりが気になった時期があり、もしかしたらその時のものだったのかもしれないとうろ覚えに記憶しているのですが、安易に答えるわけにもいかないと考えました。
大きくなっているような気はします)

正直、担当して下さった先生に不安感を持っております。
20代だし胸が痛いのでマンモを拒否したのですがやれと言われ、エコーの際には「ねえここいつできた!?」と切迫したように詰められて、終わると「終了です」も何も言わずに去り、結果は「一週間後に違う先生が来るので針刺しましょう」と言われただけで、その他の症状については何も仰ってくれませんでした。
もしかしたらそれ程悪かったということでしょうか。
でもそれなら検査に一週間も待たせるのでしょうか。

先生にお聞きしたいのは

?初診で針生検まで行くということは悪性のものという可能性が高いのか。

?葉状腫瘍と乳がんはエコーで判別できるのか、エコーで葉状腫瘍か線維腺腫と言われた場合、乳がんの可能性は否定してもいいのか。

?その部分にかゆみを持った記憶(一週間ほど前、皮膚が弱く全身痒いためそこだけ特別ということはない)があるが、葉状腫瘍には皮膚のかゆみの症状があるのか、肩こり、腕がだるい、関節が痛い、胸、脇の痛みは生理前のものという認識で大丈夫なのか(今までにこんな重く続くことはありませんでした)

?3cmでもし葉状腫瘍だった場合、大きさ的には悪性の可能性が強いのか。

の四つです。
元々乳腺外科自体の診察が初めてだった為、無知極まりないご質問かもしれませんが、ご回答よろしくおねがいいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「?初診で針生検まで行くということは悪性のものという可能性が高いのか」
→その可能性はほぼありません。

 「線維腺腫か葉状腫瘍」という時点で「悪性葉状腫瘍の可能性は無し」勿論「乳がんの可能性も無い」ということです。

「?葉状腫瘍と乳がんはエコーで判別できるのか、エコーで葉状腫瘍か線維腺腫と言われた場合、乳がんの可能性は否定してもいいのか」
→判別できます。

「葉状腫瘍には皮膚のかゆみの症状があるのか」
→ありません。

「肩こり、腕がだるい、関節が痛い、胸、脇の痛みは生理前のものという認識で大丈夫なのか」
→これは10000%間違いありません。
 ホルモンが不安定となっている症状です。
 是非『今週のコラム 111回目 大事なことは、これら①~④の病気など世の中には無いのです。それは(我々医師には)自明なことなのです。』を読んでください。ピタリと症状が当て嵌まるでしょう。

「?3cmでもし葉状腫瘍だった場合、大きさ的には悪性の可能性が強いのか」
→これもありません。
 最初に記載したように「線維腺腫か」という時点で、それはありえません。
 ご安心を。

 
 

 

質問者様から 【質問2 細胞診クラス3a、エコーとMRI検査?】

性別:女性
年齢:20歳
病名:
症状:左胸3cmのしこり、左脇の腫れっぽさ、痛み

管理番号7119の者です。
「葉状腫瘍か線維腺腫と言われた」の質問で
は、大変お世話になりました。
あの時の胸の痛みなどは、生理前の現象
だったようです。

左胸に3cmほどのしこりが見つかり、(針生検ではありませんでした)細胞診をしたところまでお伝えしましたが、結果、クラス3aでした。
採った際に「あーこれは大丈夫!」とか「乳癌の疑いは全くない」とか明るく言われ、結果電話も「お一人で来院されて大丈夫です」と言われたので油断しており、また色々とトラブルが重なって、聞きに行ったのが二ヶ月後になってしまいました。
提携先の別病院に紹介され、二週間後にMRIとエコーを行うとのことです。

今、しこりのある側の脇の下(写真で拝見する2の腋窩の辺り)が腫れており痛いです。
ぐっと押し込むように触るとごりっとした感覚にも触れます。
触診では「リンパの腫れはないよ」と言われましたが、脇肉の見た目や上げた時の腋窩の凹みに明らかな左右差があります。
ジンジンと胸の方まで生理前ではないのに痛みます。
触診もさっと10秒ほど触られただけなので心配です。

以前細胞診をした胸のしこりは未だによく動き、大きさも変わっていないように感じます。
触った感じは線維腺腫、と今まで三人の医師(内二人は院長、今回も触診で言われた)に言われているのに、ここまで最終結果が出ないなんて思いもしませんでした。

大丈夫安心して良性だから、結果も予約なしでいつでも来て、と言われ、行ったら「細胞診の結果、悪性の可能性も否定できないので早急に検査しましょう。
紹介先の病院どこか希望ありますか?」。
なんの知識もない大学生一人に急に聞かれても。
と困ってしまいました。

私としてはさっさと針生検でもして確定診断を出して欲しいのですが、
またエコー?癌の疑いは薄いと言っているのに造影MRI?と疑問に思っています。
3cmほどもある癌の疑いのしこりを、そんなに放っておいて
大丈夫なものでしょうか?せっかく都内のブレストケア専門クリニックに行ったのに、安心と不安を繰り返させられた挙句手遅れに、なんてことになったら、と考えてしまいます。

やはり、MRIをやるということは、先生方が乳癌の可能性を強く感じているということでしょうか?確定診断もできていない、生検もやっていないのにMRIなどはあることですか?

マンモとエコーで線維腺腫か葉状腫瘍、癌の所見ではない、と言われていたのに急に細胞診で癌の可能性、なんてありうるものなのでしょうか?

MRIの為の採血、と言われたのに、何故か腫瘍マーカー検査が入っていました。
もうほぼ癌と思われているということでしょうか?だとしたら何故癌の確率はほぼない、等と言うのでしょうか?

悪性を疑う3cmほどのしこりなのに、そのまま何週間も放置してしまって大丈夫なのでしょうか?

例えば、細胞診クラス3a(2ヶ月前)で乳癌だったとして、既に進行癌や末期になっている、ということはありえますか?

院内には民間療法や免疫療法等の本が置いてあり、なんだか怪しいです。
提携先のこれからMRIを受ける病院は、沢山の地域にクリニックを
持つ大きい総合病院なのですが。
他の病院に変えたほうがいいでしょうか?

長文失礼いたしました。
ご回答お願いいたします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

そもそもクラス3Aは「明かな良性所見」です。

まずご指摘したいのは「痛い=悪い物では?」という1000%誤った発想です。
「しこりのある側の脇の下」「ジンジンと胸の方まで生理前ではないのに痛みます」
→どう考えても「正常な」副乳です。

 発想として「痛みがある腫れ=リンパ節転移では?」とあるようですが、それは100000%ありえません。
 理由
 1.腋窩リンパ節は(万が一)転移があっても絶対に「痛く」なりません!!!
 2.転移したリンパ節があれば、(その医師にも)絶対にわかります。(そこまで疑わないように)
 3.そもそも「脇の痛み」は副乳以外にありえません。 

「やはり、MRIをやるということは、先生方が乳癌の可能性を強く感じているということでしょうか?」
→それは、違います。

 「診断にはMRIが必要」と信じている医師なのでしょう。(自分たちの組織診で100%の確信を持てないことの裏返しなのだと解釈しています)

「確定診断もできていない、生検もやっていないのにMRIなどはあることですか?」
→「ただ、MRIに頼らないと診療が成り立たない」のでしょう。(上記コメント通り)

 ★想像するに・
  例えば針生検で「良性」と出ても(それだけでは確信が持てず)、「MRIの所見でも良性」が(診断に)必須と感じているのでしょう。

「急に細胞診で癌の可能性、なんてありうるものなのでしょうか?」
→そもそも細胞診でクラス3Aというのは「完全な良性所見」ですよ。
 クラス3Aで騒ぐようでは、細胞診の精度に「大問題あり」です。
 その意味では、失礼ながら(精度が低そうな細胞診とはいえ)クラス3Aなのだから、「癌の可能性は殆ど無い」とは思います。

 細胞診に自信のある医師なら、「良性(おそらく線維腺腫)ですね」で終了です。
(癌ならクラスⅢは絶対にないと自信を持っているからです)
  ♯正直、私が細胞診をしたらクラス3Bでも良性(この場合は、乳管内乳頭腫でしょう)と言い切ります。
   癌なら絶対にクラス5が出せることが解っているから。(どんなに厳しい病理医でもクラス4となります)

 
「何故か腫瘍マーカー検査が入っていました。もうほぼ癌と思われているということでしょうか?」
→理由はわかりませんが(解りたいとも全く思いませんが)
 さすがに「クラス3Aで癌だと思っている」筈はありません。
 そもそも、癌でも腫瘍マーカーは正常ですよ。(乳癌での腫瘍マーカーは再発転移しない限り正常です)

「悪性を疑う3cmほどのしこりなのに、そのまま何週間も放置してしまって大丈夫なのでしょうか?」
→さすがに「癌を疑ってはいない」と思います。

 ただ(彼らの細胞診では)クラス3Aも「癌の可能性がある」範疇なのでしょう。
(馬鹿馬鹿しい)

「例えば、細胞診クラス3a(2ヶ月前)で乳癌だったとして、既に進行癌や末期になっている、ということはありえますか?」
→1000%ない。

「提携先のこれからMRIを受ける病院」
→そもそも…

 そんな「無意味な検査」などせずに、組織診しましょう。

★正直、私から見れば「見るに堪えない」診療であり(それに振り回されている様子は)とても可哀想に感じます。(全国には、同様の方も多いのですね)

物事はシンプルに考えましょう。
「きちんとした精度の組織診(この場合にはバネ式針生検で十分お釣りがきます)」ただ、それだけです。
 MRIは(被爆はしないけど)お金は高いので、無駄極まりない!