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短期間に現れた集簇性石灰化

[管理番号:2420]
性別:女性
年齢:46歳
去年、乳腺外科クリニックで受けた乳癌検診(マンモと触診)では異常なしでした。
今年1月に会社の提携先の検診センターでマンモと触診を受けて右乳腺に集簇性石灰化あり。
E判定、半年後にマンモグラフィを受けることをお勧めしますとの結果が届きました。
短い期間に現れた集簇性石灰化はほぼ癌の可能性が高いということが不安で、半年待たずに一年前にかかった乳腺外科クリニックでマンモグラフィ、触診、エコーをしてきました。
マンモグラフィには検診センターで指摘をされた場所(右乳腺の内側下)に集簇性の石灰化がありました。
4ミリ×4ミリの中に集まっていると言われました。
数は何個かまでは数えませんでした。
白い点が縦に並んでいたような気がしました。
ステレオガイド下マンモトームで調べれば癌かどうかが判るが、今はその必要がない。
癌の場合の石灰化はもう少し扇状に広がった状態に写ると説明されました。
急に現れた石灰化は癌の可能性が高いので心配なのですがと聞いてみたのですが、そうとも限らないと言われてしまい、昨年のマンモグラフィと比べることはしてくれませんでした。
それ以上は聞けませんでした。
触診は異常なし。
エコーには右は所見無し、左には乳腺症があると言われました。
半年後に再マンモグラフィ検査をするということになりました。
長くなりましたが、この状況下で半年待つか、直ぐにステレオガイド下マンモトーム生検をした方が良いのか悩んでいます。
そこのクリニックではステレオガイド下マンモトームは多分行ってないと思われます。
細胞診と針生検はしているみたいなのですが。
癌の可能性はやはり高いでしょうか?
昨年のマンモグラフィと比べることがなかったのは昨年は市の検診だったから保存がなかったからなのでしょうか?
もし癌だったらこの先明らかに癌が疑われる石灰化に変わっていくのでしょうか?
その段階で癌がわかったとしても早期なのでしょうか?
宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「集簇性の石灰化 4ミリ×4ミリの中に集まっている」
「ステレオガイド下マンモトームで調べれば癌かどうかが判るが、今はその必要がない。」
⇒意味不明です。
 その様に言われ「経過観察をして」いよりよ「怪しくなってから」ステレオガイド下マンモトームで「癌と診断された」場合に、「僅かでも進行の機会を与えた事になる」のです。
 
「癌の場合の石灰化はもう少し扇状に広がった状態に写ると説明されました。」
⇒それは、「そこまで、はっきりしてから診断すべきか?」という問題です。
 「期が熟して」いよいよ「誰がどう見ても怪しい」状態まで待っていたら「検診で早期発見を目指す」意味がありません。
 
「長くなりましたが、この状況下で半年待つか、直ぐにステレオガイド下マンモトーム生検をした方が良いのか悩んでいます。」
⇒悩む必要はありません。
 「不安な半年」を過ごすよりも「確定診断」つければいいのです。
 
「そこのクリニックではステレオガイド下マンモトームは多分行ってないと思われます。」
⇒そもそも「そういう施設」で「石灰化の診療」をしてはいけません。
 どうしても「ぎりぎりまで、経過観察」を選択しがちになります。(自分の家族でも、そうするのでしょうか??)
 
「癌の可能性はやはり高いでしょうか?」
⇒集簇性石灰化が「増加」しているのであれば、「十分に可能性」あります。
 
「昨年のマンモグラフィと比べることがなかったのは昨年は市の検診だったから保存がなかったからなのでしょうか?」
⇒その医師の診療姿勢の問題です。
 本気で比較するのであれば、「取りよせもできる。のです。
 
「もし癌だったらこの先明らかに癌が疑われる石灰化に変わっていくのでしょうか?」
⇒その通りです。
 
「その段階で癌がわかったとしても早期なのでしょうか?」
⇒それは誰にも保証はできません。
 半年で「進行癌」は流石に無いとはおもいますが…