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浸潤性小葉がん

[管理番号:7471]
性別:女性
年齢:31歳
病名:乳がん
症状:浸潤性小葉がん

2018年10月に乳がんと診断
ホルモン受容体陽性
HER2陽性
MIB-1 index 31.9%
ステージⅡB
浸潤性小葉型乳がんと診断
腫瘍の大きさは17mmとその他パラパラと小さい腫瘍が確認されました。

リンパ節は穿刺吸引で極少量の腫瘍細胞が認められました。

術前化学療法を受け、EC4回、パクリタキセル12回+ハーセプチン6回
+パージェタ6回の投与が終了しました。
(白血球の減少によりパクリタキセルの投与が遅れたので、分子標的薬は術後の分も先取りして2回多く投与しました)

最新の検査では、エコーでは8mmの影が確認されましたが、MRIとCTでは消失CRとの結果が出ました。

7月に全摘手術+リンパ郭清を予定しています。

自家組織での再建を希望していて、同時再建も視野に入れて考えたのですが、現在治療を受けている病院では、一次一期再建はしておらず、一次ではエキスパンダーを挿入する方法のみとなっています。

術後の病理検査でリンパへの転移が1つでも残っていれば放射線治療をした方が良いとの病院の考えにより、エキスパンダーでの一次二期再建は難しいそうです。

また、まずは治療に専念してから再建を考えた方が良いのかと自分でも思っています。
放射線治療も治療開始前にリンパへの転移がわかっていたということもあり、受けた方が良いかなと思っています。

そこで田澤先生に質問です。

①二次再建になる場合、皮下乳腺全摘、もしくは乳頭乳輪温存皮下乳腺全摘は選択すべきではないのでしょうか。

私自身が、乳頭も残せたら良いなと思い、病院に確認したところ、治療前の腫瘍は乳頭からは画像上では離れており、乳頭温存は無理ではないと言われています。

ただ、残すことによる局所再発と、二次再建になる場合の乳頭の位置ずれが気になっています。

②再建方法としては自家組織を希望しています。
将来、妊娠出産を希望しているため、広背筋皮弁法または太腿の穿通枝皮弁法が適応になるかなと思いますが、どちらの方が良い等はありますか。
(体型や胸のサイズによると思いますが…)また、放射線治療の後は再建が難しくなると思うのですが、エキスパンダーと自家組織での二次二期再建も希望として考えても良いでしょうか。

②田澤先生に手術をお願いする場合、現在ではどれくらい先になりますか。

また(近畿)県に住んでいるのですが、術後の診察はどういう日程になりますか。

ご確認よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「①二次再建になる場合、皮下乳腺全摘、もしくは乳頭乳輪温存皮下乳腺全摘は選択すべきではないのでしょうか。」
「残すことによる局所再発と、二次再建になる場合の乳頭の位置ずれが気になっています。」

→「腫瘍の大きさは17mmとその他パラパラと小さい腫瘍が確認」での「乳頭温存」は局所再発高リスクとなります。

「広背筋皮弁法または太腿の穿通枝皮弁法が適応になるかなと思いますが、どちらの方が良い等はありますか。」
→これは形成外科の領域です。

「②田澤先生に手術をお願いする場合、現在ではどれくらい先になりますか。」
→同時再建は「形成外科の手術枠となる」ので…

 解らないのです。

「また(近畿)県に住んでいるのですが、術後の診察はどういう日程になりますか。」
→形成外科では
 2週間に1回程度で診察しているようです。(当科では術後4週目の術後病理結果まで不要ですが)