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HER2 ステージ4 肝臓転移 今後の治療について

[管理番号:8452]
性別:女性
年齢:57歳
病名:
症状:
投稿日:2020年4月13日

 
 

質問者様の別の質問

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管理番号:3809「HER2 ステージ4 肝臓転移 今後の治療について

 
 

田澤先生 いつもお世話になっております。

よろしくお願いいたします。

肝臓転移があるステージ4と診断されて4年となります。

半年、ハーセプチン、パージェタ、ドセタキセル投与。

肝転移消失、原発巣は縮小、マーカーが正常値になり原発巣全摘。

その後1年間、ハーセプチン、パージェタ、パクリタキセル。

それから1年間、ハーセプチン、パージェタ継続。

合計ハーセプチン、パージェタは3年間投与となります。

その後は無治療で経過観察となっております。

3ヶ月毎の検査、CTとMRIを交互というサイクル(年2回のCT、MRI)となっています。

エコーはやったりやらなかったりです。

画像、血液検査共に異常ない状態を保っています。

一応寛解ということになるのでしょうか?
現状は肝臓や胸などしか検査していませんが、骨シンチや脳など他の部位の検査しなくてもいいのでしょうか?
1年ごとの節目に何か検査を追加した方がいいのでしょうか?
ホルモン療法だと5年とか10年継続になりますが、
今後の検査や期間はどうなるのでしょうか?

5年生存率30%とのことですが、最近流行しているコロナ肺炎などの他要因を考慮した数字なのでしょうか?
それとも乳がんのみの数字なのでしょうか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「肝臓転移があるステージ4と診断されて4年となります。
半年、ハーセプチン、パージェタ、ドセタキセル投与。
肝転移消失、原発巣は縮小、マーカーが正常値になり原発巣全摘。
その後1年間、ハーセプチン、パージェタ、パクリタキセル。
それから1年間、ハーセプチン、パージェタ継続。
合計ハーセプチン、パージェタは3年間投与となります。
その後は無治療で経過観察となっております。」

⇒この経過は、ほぼ理想的だと思います。
 私が治療する場合でも、第1ステップ(画像上緩解)⇒第2ステップ(いい状態の長期維持)⇒第3ステップ(その先には根治があるかもしれない)

 上記のような目標を立てます。(無論、残念ながら皆さんが達成できるわけではありません)
 ★質問者は第2ステップを継続しているということです。

「一応寛解ということになるのでしょうか?」
⇒その通りです。(上記、第2ステップ)

「現状は肝臓や胸などしか検査していませんが、骨シンチや脳など他の部位の検査しなくてもいいのでしょうか?」
⇒半年に1回 PETもしくは全身CT+骨シンチしてもいいのでは?

 何故なら、(せっかく効果が期待できるのだから)万が一の際に「早めに対処できるように」

「1年ごとの節目に何か検査を追加した方がいいのでしょうか?」
⇒上記

「ホルモン療法だと5年とか10年継続になりますが、今後の検査や期間はどうなるのでしょうか?」
⇒何事もなく過ぎれば(それが理想です)、10年過ぎるまでは「治療を辞める」など考えないことです。(10年経ってから、その後のことを考えましょう)

「5年生存率30%とのことですが、最近流行しているコロナ肺炎などの他要因を考慮した数字なのでしょうか?
それとも乳がんのみの数字なのでしょうか?」

⇒乳癌のみでの数字なのでしょう。(出所が怪しいですが)