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乳がんのステージ 乳がんの生存率

[管理番号:214]
性別:女性
年齢:30歳
田澤先生
こんにちは。
30歳になったので、乳がん検診を受けようと思い、「乳がんプラザ」で予備知識を得ています。
乳がんのステージについて教えてください。
ステージ別の乳がんの進行度や治療法、生存率について教えてください。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
了解しました。
全体的な内容(細かい内容は、その都度Qで問い合わせ願います)となりますが回答します。

回答

「乳ガンのステージについて教えてください。」
⇒0から4まであります。(病理所見による分類と臨床所見による分類がありますが、ここでは解り易い「病理所見による分類」を示します)

ステージ0

非浸潤癌(乳管内に発生した癌細胞が乳管内に留まっている状態)

ステージ1

腫瘍の大きさ(浸潤径)が2cm以下の浸潤癌でリンパ節転移のないもの

ステージ2

1と3の中間

ステージ3

腫瘍の大きさが5cmより大きく、リンパ節転移を認めるか、(腫瘍の大きさにかかわらず)リンパ節転移を4個以上認める。

ステージ4

(腫瘍やリンパ節転移の個数にかかわらず)遠隔転移(骨や肺、肝など)を認めるもの

 

「ステージ別のガンの進行度や治療法、生存率」

⇒※生存率は日本乳癌学会が2004の症例で報告したものを示します。

ステージ0

進行度:超早期
治療法:(手術±放射線照射)※薬物療法は必ずしも適応にならないケースが多い
(5年)生存率:97.58%

ステージ1

進行度:早期
治療法:手術±放射線照射 原則として薬物療法は必ず行う。
(内分泌療法感受性陽性ならホルモン療法単独、それ以外は化学療法が適応となることが多い)(5年)生存率96.63%

ステージ2

進行度:早期 *但し、一般に早期乳癌というとステージ1を指しますが、5年生存率を見てもらうと、実は2期も十分早期である事がわかります。
治療法:ステージ1と基本的に同じ。
※手術方法としてはステージ1よりは乳房切除(全摘)が多くなります。(乳房温存か全切除かは、ステージというより腫瘍の拡がりで決まります)
(5年)生存率:90.93%

ステージ3

進行度:比較的進行した状態:腫瘍がかなり大きく、リンパ節転移もゴロゴロ。
治療法:治療の基本的考え方はステージ1,2と同様(ホルモン療法が効けばホルモン療法中心)ですが、放射線照射と化学療法の両方を併用するケースが大部分を占めてきます。
※手術術式も乳房切除が多い
(5年)生存率:72.48%

ステージ4

進行度:転移性乳癌と言われます。
治療法:薬物療法(抗癌剤が中心、ホルモン療法)が中心であり、手術の適応は限られます。
(5年)生存率:42.65%
★ちなみに、total(0~4全て)では5年生存率90.47%となります。
殆どが早期(0~2期)で見つかっている事に気がつくと思います。
◎以上、大雑把に記載しました。
細かい点は、再度質問してもらえれば「詳細を説明」しますので、よろしくお願いします。
 

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