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7ミリのシコリの経過観察

[管理番号:5701]
性別:女性
年齢:45歳
はじめまして。
いつも拝見し、参考にさせていただいております。
7月に乳がん検診を受け、左胸下にシコリがありました。
マンモグラフィーでは映らず、触診であれ?となり、エコーで10mmくらいのシコリがあると言われました。
後日、造影剤を入れてMRIをとりました。
その結果MRIでの造影剤の入り方が悪いものではなさそうだが、針生検しましょうとなり、また後日結果を聞きに行きました。
その際、先生からたぶん局部の組織がとれていると思う。
恐らく線維腺腫でしょう。
3ヶ月後にまたエコーで診て大きくなっていたら、もっと詳しい検査をするということでした。
そこで質問です。
1、シコリがあるとわかって、針生検をする前にMRIで乳がんか否かわかるものですか?
2、その後の針生検でたぶん局部の組織がとれただろうくらいの曖昧さで、線維腺腫と診断できるものですか?
3、私は住まいが九州ですが、どちらかはっきりできるのであれば田澤先生の診察を受けたいと思いますが可能でしょうか?
乳がんは早期発見が第一と言われている中で、次の検査で大きくなっていたらというのはおかしくないですか?
それに担当の先生の全てがたぶんとか恐らくとか回答が曖昧なので不安でしかありません。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
丁度タイムリーに『今週のコラム 106回目 「前医でCNB(バネ式)良性」を信じられない私をご理解ください。』に掲載したように…
現実に、(他院で)「組織診良性」⇒(心配して当院を受診して)「(この場合には殆どでMMTEを選択しますが)当院で癌の診断」という症例があまりにも多いので、(質問者が心配していると同じ位)「私も心配」しています。
「1、シコリがあるとわかって、針生検をする前にMRIで乳がんか否かわかるものですか?」
⇒『今週のコラム 56回目 超音波で異常所見があるのに、MRIで異常がないから大丈夫。など、とんでもない診療です。』を読んでいただくまでもなく…
 「MRIを診断に使う」乳腺外科医を私は全く信用していません。
「2、その後の針生検でたぶん局部の組織がとれただろうくらいの曖昧さで、線維腺腫と診断できるものですか?」
⇒これは、かなり注意が必要(「怪しい」ということです)
 「正常組織しかとれていない(外した可能性あり)」から、そのような表現となっていると推測します。
 ☆もしも「100%確信している」のならば、「3カ月後経過観察」という(ふざけた)発想はでないでしょう。(確信が持てているなら、「1年」とか「検診でいいよ」となる筈です)
「3、私は住まいが九州ですが、どちらかはっきりできるのであれば田澤先生の診察を受けたいと思いますが可能でしょうか?」
⇒可能です。
 というか…
 そのような方は(実際は)かなり多いです。(遠方に限らず)
 100%確定診断となるので(多少、予約まで時間がかかるとしても)結局は「最善
の策」だと思います。
 ☆秘書メールしてください。(緊急度に応じた案内をします)
「乳がんは早期発見が第一と言われている中で、次の検査で大きくなっていたらというのはおかしくないですか?」
「それに担当の先生の全てがたぶんとか恐らくとか回答が曖昧なので不安」

⇒全く同意見です。
 世の中の乳腺外科医が(組織診で)「100%確定診断できる」ようになることを望みます。
 ☆それには、「沢山の症例を一人で診察する」という状況と、(コレが重要ですが)「怪しいものは、どんなに小さくても組織診を行う」という積極的姿勢の両方が必要なのです。

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