乳がんの手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:6042]
性別:女性
年齢:49歳

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同じ内容の質問が複数回入っていました。
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田澤先生
先生のQ&Aを見て、こんなにも患者思いで、技術と経験と知識がおありの先生がいらっしゃることに感激しました。
その上、こんなに患者に詳細の説明を、しかも分かりやすくしてくださる先生に私も含め本当に多くの女性が救われていると思います。
何年も経過観察・検査結果への不安を抱えておりましたが、先生のブログを読み、先生のような方なら、このような不安から開放させてくれるのはと思い、ご相談させて頂けますでしょうか?
最後に質問をまとめておりますが、その前に、背景をご説明させていただきます。
(長文で申し訳ありません。)
この数年、毎年の人間ドック(エコーとマンモ)後、左右の胸に複数の腫瘍と嚢胞があると再検査の通知が送られてきて、この3年は、再検査、細胞診と組織診、経過観察の繰り返しで、精神的にも辛い日々を送っています。
3年前に左に底エコーの為精密検査要で、2週間後の再エコーの結果、乳腺症ではないかという所見。
その際、2週間前にはなかった右に1センチの「一部嚢胞と一部シコリの部分がまざっているもの」が見えるが、良性ぽいので、生検の必要なし。
 
翌年の人間ドックのエコーでは複数の嚢胞があるが再検査の必要なし。
そして、その翌年(つまり昨年)の人間ドックでは、エコーで右に2つ、左に1つ怪しいものがあるので、細胞診。
(右の2つは、どちらも4ミリ台ですので、3年前に知らされた1センチのものとは違うものだと思います。)
細胞診の結果、医師からは右2つは陰性と伝えられ、詳細の説明はありませんでしたが、検査結果のレポートには以下の通り記述。
? 右BD(4.4×3.0x5.4mm) 濃厚な分泌物背景に多数の泡抹細胞が散在する中に混じて乳管上皮細胞のシート状、樹枝状集団が出現しています。
核は小型で異型に乏しく配列の乱れもない。
アポクリン化生集団も出現し、濃縮嚢胞を示唆する細胞像と思われます。
悪性所見はありません。
? 右AB(4.7×2.5×4.2): タンパク成分背景に脂肪組織片に混じて乳管上皮細胞シート状、乳頭状集団が出現しています。
核は濃縮小型で異型に乏しく配列の乱れもない。
一部に筋上皮細胞の付着が確認でき、良性範囲と思われます。
左胸の1つは、細胞診で鑑別困難(擬陽性3)という事で組織診(針生検)し、結果は、「悪性ではなかった。
今後は1年の定期健診でよい」ということだけでした。
検査結果レポートには以下のとおり記載。
? 左C(4.6×2.7×4.3)結果H17-0368
検体適正2/2 乳腺組織と脂肪織、横紋筋が採取され、乳腺組織にびまん性に線維化を認め、一部の乳管の拡張と周囲の浮腫、乳管上皮の過形成を認める。
乳頭腫の所見。
また、一部の乳管が拡張し、乳頭状に増生する小病変を認めるが、乳管乳頭腫の所見。
悪性所見を認めない。
1年後の人間ドックを待つのは不安で、他の乳腺科クリニックに行き相談。
 針生検の結果リポートもみていただく。
エコーで診察していただき、針生検では乳管乳頭腫の所見となっているが、乳腺症と思ってもよいとのこと。
その後6ヶ月ごとの経過観察をすることに。
そして、
? 1度目の6ヶ月経過観察のエコー(昨年9月)では、何も変化ないので問題なしとのこと。
 
? 今月、2度目の6ヶ月経過観察で、そのしこりが6か月前より1ミリほど大きくなっていることと、エコーで、以前は黒かったのに、今は、白くボヤっとしているので、細胞診をするということで、現在、結果まちです。
(昨年、細胞診、針生検をうけて、乳管乳頭腫の所見であったのに、また、細胞診ということでショックです。)
長文で申しわけありません。
 田澤先生にお聞きしたい事は以下の通り
でございます。
1)確定診断が可能なマントーム生検をせずに、細胞診と針生検のみを行う病院が多いのは、何故なのでしょうか?
2)3年前に右胸にあった1センチもの「一部嚢胞と一部シコリの部分がまざっているもの」ものが、翌年以降にはエコーでは引っかからなかったのですが、1センチものものが、消えてなくなる事はあるのでしょうか?
3)針正検で左胸のしこりは乳管内乳頭症という所見でしたが、私は分泌物に気づいたことがありません。
乳管内乳頭症の場合、分泌物がでると聞いたのですが、出ない場合もあるのでしょうか?
4)人間ドックの針生検では乳管内乳頭症という所見でしたが、別の医師は、その検査結果を見た後も、エコーをみて、乳管内乳頭症というよりも乳腺症と思ってよいとおっしゃったわけですが、針生検では乳管内乳頭症という所見でも、実は、乳腺症ということはありえるのでしょうか?
5)これからもこういうずっと経過観察と検査と不安を抱えた人生なのかと思っていましたが、田澤先生なら以下のようなことをお願いできるのでしょうか?
? エコーをし、現在、左右の胸にどういった腫瘍(しこり)と嚢胞があるかの説明をいただけるでしょうか?
? 乳管内乳頭症ですが、このままにしておくのではなく、マントーム生検で確定診断しその結果、(そうでないことを祈りますが)、悪性であった場合、先生は腺葉区域切除術をなさいますか?
? また、マントーム生検で良性と分かっても、乳管内乳頭症があるということは、その乳管内に癌が発生するリスクがとても高いのであれば、マントーム生検をするのではなく、いきなり腺葉区域切除術をしていただく方がよいのでしょうか?(そうすると、この乳管内に癌ができるのではとすっと怯える辛さから回避されるのかと。。)
? 私は、分泌物がでてないようなのですが、その場合、乳管が特定できないので、腺葉区域切除術が不可能というお話もみたのですが、エコーでしこりがみえているのに乳管が特定できないのでしょうか?
? 田澤先生にエコー診察していただき、「確実に良性」と思われないものは、すべてマントーム生検で、確定診断をした方がよいでしょうか? (経過観察で100%の確定診断のできない細胞診を繰り返し、また、針生検では乳管乳頭腫は癌と判別ができない場合も多いと先生のブログで知り、こういった経過観察と検査を繰り返し、不安におびえるという日々から開放されればどんなに救われることでしょうと思っております。)
? マントーム正検の結果、そうでないことを祈りますが、複数のしこりやの嚢胞が癌であった場合でも、今の段階では、早期発見で、田澤先生に治療していただければ、根治の可能性が高いのでしょうか?
? 幸い、どれも、良性であった場合でも、しこりや嚢胞もすべて摘出していただくことは可能でしょうか? また、その場合のデメリットは何かありますか? (そうすれば、同じしこりや嚢胞で繰り返し、悩むことはないかと思っております。)
? 関西ですが、すぐにでも飛んで行き、先生に検査をしていただきたいのですが、可能でしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
質問者の心配はごもっともです。
そのように感じている方は多いのです。
「多数の病変を(時々細胞診や針生検しながら)永遠に経過観察」される。
質問者と全く同じ状況で受診された方に対し・
「金太郎飴」的な病変(結局、線維腺腫だったのですが)には 「バネ式針生検」で「不均一な病変」(結局、乳腺症だったのですが)には複数個所「マンモトーム生検」しました。
★それで全て解決しました。
「1)確定診断が可能なマントーム生検をせずに、細胞診と針生検のみを行う病院が多いのは、何故なのでしょうか?」
⇒「マンモトーム」を怖がっている医師が多い(特に女性医師)こともあるでしょうし、「不均一な病変をマンモトームで取りきる」までの技術に自信がないのだと思います。
  結局、「扱いにくい(と彼らが感じている)マンモトーム」で、「100%確定診断とはならない」のであれば、敢えてマンモトームを使おうとはならないのでしょう。
「「一部嚢胞と一部シコリの部分がまざっているもの」ものが、翌年以降にはエコーでは引っかからなかったのですが、1センチものものが、消えてなくなる事はあるのでしょうか?」
⇒単なる「嚢胞(液体部分と、それが固まってシコリにみえていただけ)」だったのだと思います。
「乳管内乳頭症の場合、分泌物がでると聞いたのですが、出ない場合もあるのでしょうか?」
⇒これは「明らかに」質問者の勘違いです。
 実際に「分泌のない乳頭腫の方が多い」です。
「針生検では乳管内乳頭症という所見でも、実は、乳腺症ということはありえるのでしょうか?」
⇒あくまでも「バネ式」針生検です。
 十分ありえます。
「私は、分泌物がでてないようなのですが、その場合、乳管が特定できないので、腺葉区域切除術が不可能」
⇒まさにその通りです。
「エコーでしこりがみえているのに乳管が特定できないのでしょうか?」
⇒乳管を術中に特定するためには「分泌の有る乳管を染める」しか方法はありません。
 「しこり」自体が、「エコーで見えようが、触知しようが」その乳管を辿ることは不可能なのです。
「? 田澤先生にエコー診察していただき、「確実に良性」と思われないものは、
すべてマントーム生検で、確定診断をした方がよいでしょうか?」「こういった経過観察と検査を繰り返し、不安におびえるという日々から開放されればどんなに救われることでしょう」

⇒それでいいと思います。(というか、それ以外では「不安から解放される」ことは不可能なようです)
「マントーム正検の結果、そうでないことを祈りますが、複数のしこりやの嚢胞が癌であった場合でも、今の段階では、早期発見で、田澤先生に治療していただければ、根治の可能性が高いのでしょうか?」
⇒それは、ほぼ間違いないでしょう。
「 幸い、どれも、良性であった場合でも、しこりや嚢胞もすべて摘出していただくことは可能でしょうか? 」
⇒理論上は可能ですが…
 例えば「嚢胞」はわざわざ「手術で取り除く」よりも、マンモトームで「取りきってしまう」方が現実的でしょう。
 つまり、全てを(手術で)摘出するのではなく…
 「(局麻)手術で取るべき腫瘍」と「マンモトームで削りきってしまうべき腫瘍」を区別するべきです。
「その場合のデメリットは何かありますか?」
⇒ありません。 





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