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再発なんでしょうか?

[管理番号:5841]
性別:女性
年齢:45歳
 
はじめまして。
 
今年の10月に乳ガン手術から丸3年が経ち、術後検査を終えたのですが、その直後に現れた出来物で今例えようのない不安な毎日なので、質問させて頂きました。
2013年3月に左乳ガン発覚(外側)
術前化学療法を経て2014年11月に部分摘出手術
「ypT2N1MstageⅡB」でした。
 
術後放射線照射→鎖骨上
窩+乳房(25回、追加5回)
現在ホルモン療法中(タモキシフェン)
今年10月に3年目の術
後検査(採血、MMG+
MMUS、触診)を行い全て問題なしとなりました。
 
ところがその2週間後に左乳房の下部分に赤いポツポツとした湿疹のようなものが3~4個表れ痒みもあったので、乾燥や下着によるものかと思っていましたが、更に1週間程すると、乳房の内側にも赤みのあるポツポツが現れ、手湿疹のような少し頭のある固い湿疹でした。
更に1~2日して内側の、真ん中~上部にそれらが2~3個集まったようなものが3つ縦にできて、触ったところしこりのように感じられます。
 
更に乳輪周辺にも小さなポツポツが出て、乳房の表面が全体的に硬くなってる気がします。
痛みは乳房全体には鈍く痛む(押すとより鈍痛)
湿疹はつつくと結構痛いものと、痛みはそれほどないものとあります。
1週間程前、集結した内側の縦方向のしこりっぽいあたりが強めに痛みましたが、今はそれほどではないです。
 
まず、出来物ができて3週間目(内側にもでき始めた頃)に主治医の先生に連絡したところ出張中で、
早くても1ヶ月後の診察になるとの事で、取りあえず予約を入れましたが、左側だけの症状なだけに心配だったので、3日後乳腺の別の先生に診察してもらいました。
触診と表面をエコーで診て貰い「乳腺ではないね。脂肪より更に上の皮膚のすぐ下に何かできてるね。何だろう?」との診断。
 
「乳腺より皮膚科で診て貰った方が診断がつくかもしれないよ」と、乳腺科としては特に問題なしのような結果でした。
 
その後少しずつ増えているので、10日ほどして皮膚科に行ったところ「固いね、乳ガンじゃないの?外科で生検して貰って」と言われ、特に診断がつきませんでした。
結局1週間後は当初予約を入れた主治医の先生の診察日だったので、そのまま受診したところ即「生検しましょう」となりました。
 
一番最初乳腺ではないと言われたと言うと「乳腺だけとは限らないので…。内側の縦に並んだのが気になる」との事でした。
 
あまりよろしくないですか?と聞くと「う~ん…」という感じの答えで一気に大きな不安に襲われています。
 
10月の術後検査で(採血、マンモ、エコー、触診)で何もなかったのに、
2週間後に何か良くないもの(再発等)が急速に出来たりするものなのでしょうか?そして1ヶ月もしないうちに育ったりするのでしょうか?
 
不安で心配で生検までの間、毎日心臓がバクバクしています。
長文で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
 
「左乳房の下部分に赤いポツポツとした湿疹のようなものが3~4個」
「乳房の内側にも赤みのあるポツポツ」
「少し頭のある固い湿疹」
「更に1~2日して2~3個集まったようなものが3つしこりのように感じられます。「乳輪周辺にも小さなポツポツが出て、乳房の表面が全体的に硬く」

⇒かなり気になる所見です。
 
 特に「頭のある固い湿疹」「乳房の表面が全体的に硬く」
⇒このように「硬さのある盛り上がった」湿疹は「皮膚再発」も疑わなくてはいけません。(乳房全体が硬くなっているのも皮下のリンパ管の閉塞などの可能性があります。)
 感染でも似たような状況になることがありますが、感染兆候(熱など)がないのですよね?
 
「2週間後に何か良くないもの(再発等)が急速に出来たりするものなのでしょうか?
そして1ヶ月もしないうちに育ったりするのでしょうか?」

⇒その可能性はあります。
 生検結果を待ちましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問2 再度お願いします】

性別:女性
年齢:45歳
おはようございます。
 
管理番号:5841 再発なんでしょうか ?
で質問したものです。
 
生検結果が出ました。
がん細胞があったとのことで再発でした。
一ヶ所乳腺に小さく再発、表面はそこからの皮膚再発と思われるとの事でした。
来週PET検査をして治療方法を決定となりました。
10月の検査では本当に無かったのか?と聞くと「無かったです」との回答でした。
転移がなければ切除で治療出来るか?と質問したところ皮膚は表面を覆っているものなので、取ってしまえるか?と言われると何とも言えないとの事でした。
 
それから乳房の半分位の表面が固くなっている部分は皮膚下のリンパだろうとの事。
最初に受診した時は(異変に気付いてから3週間ほど)数個の湿疹と3つのしこり状のもののみで、固くはなっていなかったのに、乳腺や再発の可能性を否定され、
皮膚科に行ってみてと言われ転々としているうちに更に1ヶ月が経ち、湿疹も増え、乳房も固くなってしまい、結果「再発でした」と言われ、急速な変化を考えると「それでも生検してくれ」となぜ言わなかったのか後悔の嵐です。
 
乳房の痛み(押した時は特に)以外に、ここ2、3日は部分的に痒み、お湯にしみるような痛みもあります。
 
直ぐそこにある皮下のしこりのようなものと、湿疹は取れないものなのでしょうか?
切除できないかも?との事に更に動揺しています。
皮膚再発は日々単位で進行が早いのでしょうか?
 
だとすると、これから検査、そして来週には年末年始で病院がお休みに入り治療に進めないのかと思うとやりきれない気持ちです。
それから、すでに最初の治療で放射線をやっているのでやはり今回は出来ないということになるのででょうか?
 
最初の手術後切除部分とその周辺に軽い痛みやあまり感覚が無い感じはありましたが、現在腕、二の腕の外側など左側がピリピリ痛い気がします。
田澤先生でしたらどのような治療をされるでしょうか?
先生に見立てて頂く事は可能ですか?
 
1日1日と時間が過ぎて行く事で言い様のない不安に押し潰されそうです。
いくつものまとまりのない質問で申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
 
「皮膚再発は日々単位で進行が早いのでしょうか?」
⇒状況によります。
 ただ実際に診療している担当医は、(それを)考慮している筈と思います。
 
「最初の治療で放射線をやっているのでやはり今回は出来ないということになるのででょうか?」
⇒その通りです。
 
「現在腕、二の腕の外側など左側がピリピリ痛い気がします。」
⇒ストレスからのホルモン刺激症状です。
 
「田澤先生でしたらどのような治療をされるでしょうか?」
⇒診察していないから、回答は難しいところです。
 有る程度限局(手術で余裕を持って摘出可能)ならば、手術先行としますが…
 広範囲の病変で手術で余裕を持って切除できないと判断すれば、「抗癌剤を先行」させると思います。
 
「先生に見立てて頂く事は可能ですか?」
⇒質問者が感じている様に…
 急ぐ必要があるのであれば、(現状を把握して、治療計画を立てているであろう)
現在の治療継続の方がいいようです。(日程的に、現病院よりも早く手術などができるとは保証ができないからです)
 
 

 

質問者様から 【質問3 お願いします】

性別:女性
年齢:45歳
 
おはようございます。
管理番号:5841 再発なんでしょうか ?
で質問したものです。
 
PET/CTの結果が出ました。
遠隔(内臓)転移は有りませんでしたが、右の乳房とリンパに僅かながらかげが見られるとの事で、生険しておきましょう、となりました。
まだ結果は出ていません。
 
主治医の先生曰くやはり「10月の検査では見られなかった」との事でした。
これは転移なのでしょうか?
 
アバスチンとパクリタキセルで治療を開始する事になりました。
ただ、結果が出た次の日が外来最終日で初回は同時投与が出来ないとの事で、アバスチンのみの投与となり、病院が年末年始に入ってしまいパクリタキセルが更に1週間先になってしまい、転移は無かったとは言えその間にも表面の小さなぶつぶつが増えているような気がして気が気ではありません。
 
年明け4日に投与しましたが両者の間がこんなに開いてしまっても大丈夫なのでしょうか?
アバスチン隔週(2回)、パクリタキセル毎週(3回)で3週間→1週間お休みというサイクルなのですが、初回がバラバラになってしまった為、アバスチンのみ→パクリタキセルのみ→アバスチン+パクリタキセル→お休みとなり、1回パクリタキセルが少ないのが不安なのですが…。
大丈夫なのでしょうか?
 
パクリタキセル投与後、
左胸がヒリヒリ、ピリピリ痛むのですか抗がん剤による作用なのでしょうか?両脇、二の腕の内側も赤くかぶれています。
 
化学療法後、手術をする時はかなり深く切除となる可能性があるので、背中からの皮膚移植となるかもしれないと言われました。
 
その後の放射線治療は「やはり前回やっているので出来ないんですよね?」と質問したつころ「放射線科の先生と相談してみますが…(難色)」との事。
前回追加照射までしているので実施はほぼ不可という事になりますよね?
 
江戸川病院のサイトに載っていたBNCTという治療法がとても気になりますが、まだ開始されていないのでしょうか?
11月に異変に気付いてから、自分の目にも病状の変化が見て取れる中、
なかなか治療がスムーズに進まず病状が進行しているのでは?と不安と焦りの毎日です。
 
ばらばらとした質問で本当に申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
 
「右の乳房とリンパに僅かながらかげ」「これは転移なのでしょうか?」
⇒皮膚転移の場合には皮下のリンパ管を通って、対側に転移する可能性はあります。
 ただ、画像を見ていないのに判断することは不可能です。
 
「両者の間がこんなに開いてしまっても大丈夫なのでしょうか?」
「1回パクリタキセルが少ないのが不安なのですが…。大丈夫なのでしょうか?」

⇒大丈夫です。(影響ありません)
 細かいことは気にしない様にしましょう。
「パクリタキセル投与後、左胸がヒリヒリ、ピリピリ痛むのですか抗がん剤による作用なのでしょうか?」
⇒そのようです。(状況的に)
 
BNCTという治療法がとても気になりますが、まだ開始されていないのでしょうか?」
⇒開始されていません。
 ただ、「化学療法⇒手術」が可能であれば、その方が間違いなくいいのです。
 BNCTは「そのような治療が功を奏さない」時に考えるべきものです。
 
 

 

質問者様から 【質問4 再度お願いします】

性別:女性
年齢:45歳
 
おはようございます。
管理番号:5841 再発なんでしょうか ?
で質問したものです。
再度のご相談よろしくお願いします。
 
前回の質問時に書き込みました通り、年明けから治療開始しています。
 
とにかく今は一刻も早く治療に着手する事を最優先させたかった事もあり、
田澤先生もおっしゃられていたように、現在の病院での治療が一番早いと思い治療を始めました。
ただ今回の最初の対応を
含め、今の病院での治療に不安を覚えています。
 
現在がん、心臓病に特化された某大学病院にて治療中なのですが、こちらのQ&Aにもあるように検査、診察、手術と別々に行われるような状態で、
検査結果の内容もあまり説明して貰えません。
 
右側生険の結果も診察のたびに聞かなければ完全スルーで(1度目はまだ結果は出ていなかったのですが、2度目は診察が終りそうなので「結果は…?」と聞いたら「あっ…」という感じで慌てて電子カルテを開いて「悪性でしたね」といった感じで、「え?こんな結果なのに…忘れていたの?」と信じられないものでした。)
 
検査結果について聞いても「stage4になります」
と言うことだけで、どこがどんな状態か説明はして貰えていません。
stageだけ言われて、今自分がどんな状態にあるのかもよく分からない(キチンと詳しい説明がされない)事に非常に不安を感じています。
 
田澤先生にご相談、お願いなのですがセカンドオピニオンをお願いできないでしょうか?
 
それから、現在の病院では手術となった際誰が執刀するのだろうか?という懸念もありますので、
その際は手術をお願いする事もできますでしょうか?
セカンドオピニオンのお願いの際は現在の病院からどのような資料を提供して貰えばよいでしょうか?
 
以上よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
 
「田澤先生にご相談、お願いなのですがセカンドオピニオンをお願いできないでしょうか?」
⇒可能です。
 
「その際は手術をお願いする事もできますでしょうか?」
⇒可能ですが…
 現在、bevacizumab + paclitaxel中のようですが、
 効果(反応)はどうですか?
 まだ回数が少ないのかもしれませんね。
 
「セカンドオピニオンのお願いの際は現在の病院からどのような資料を提供して貰えばよいでしょうか?」
⇒担当医に
 「現在の治療について、他の医師の見解も知りたい(それがセカンドオピニオンです)ので、資料を用意してください」と言えば、(質問者が指定しなくても)「初回手術の病理や、今回の画像診断などの資料+診療情報提供書」を渡される事でしょう。
 
 

 

質問者様から 【質問5 セカンドオピニオンについて】

性別:女性
年齢:45歳
 
おはようございます。
管理番号:5841 再発なんでしょうか ?
で質問したものです。
毎回お世話になっています。
 
田澤先生にはお忙しい中今回もよろしくお願いします。
セカンドオピニオン用の資料を用意して貰える事になりました。
「初回手術の病理や、今回の画像診断などの資料+診療情報提供書」等、
現在提供可能な資料を揃えて欲しいと伝えました。
 
ただ、今回画像検査は
PET/CTのみでエコーなどはまだやっていないのですが、大丈夫でしょうか?
これまで以下の
<bevacizumab +paclitaxel>を行っています。
12/(下旬) bevacizumab のみ
1/(上旬) paclitaxel のみ
1/(中旬) bevacizumab +paclitaxel
1/(下旬) bevacizumab +paclitaxel
1/(上旬) bevacizumab +paclitaxel(本日予定)
です。
 
効果(反応)はまだ3セットほどしか行っていないのでよく分かりませんが、
(担当医からも特に説明は受けていません。
毎回抗がん剤投与前に採血し、
診察ではその結果→点滴OK or NOのみで、患部を見たり触診したり等はありません)
自分で見た限りの感じですと、年末の生検した時に比べて、乳房全体のお椀のように硬く張った感じがなくなり、胸の内側に縦に並んだしこりが柔らかくなり少し小さくなったような気がします。
広範囲にあった固い小さなつぶつぶも減ったような感じです。
 
(全体的に右より腫れたように大きかったのですが、右と同じか少し小さくなったかな?と感じます。)
 
乳房の中央部分が横方向に、縦2cm×横3~4cmくらいの帯状に表面が固い感じです。
以上現在私の感じた状態を書いてみましたが、つたない文で分かりづらく申し訳ありません。
揃えた資料等をどのようにしたらよいかなど、ご指示頂けたらと思います。
 
ぜひよろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
 
「揃えた資料等をどのようにしたらよいかなど、ご指示頂けたら」
⇒セカンドオピニオンとは(一方的に)「セカンドオピニオン先(この場合は当院)」が要求するものではありません。
 あくまでも紹介先(現病院)が(担当医の責任として)「必要な情報及び、画像所見」を(患者さんのために)「準備」したものを、あくまでも『その情報及び画像資料から判断できる範囲内』で判断し、意見を述べるものなのです。

 
 

 

質問者様から 【質問6 再発から両側乳癌手術】

性別:女性
年齢:46歳
病名:再発 両側乳癌
症状:再発 両側乳癌

田澤先生こんばんは。

管理番号:5841で再発について質問させて頂き、
3/14に先生にセカンドオピニオンをして頂きました
○○(ID:○○)です。

その節は本当にありがとうございました。

3年前の左胸温存手術からの再発・皮膚転移、小さいながらも右胸にもがんの発現。

その中で手術を希望するも担当医より「手術は出来ない(しない)」と言われていまし
たが、
田澤先生からも手術したい旨を諦めず伝え続けるべきとの事で、セカンドオピニオン後の診察で強く希望することを言い続け、結果化学療法の成果が見られるので、治療をしてきた○○医療センターで手術をするとの運びとなり、
7月末に手術し、再発した左胸は大きく皮膚ごと摘出し腿より植皮し、右は部分切除できるとの事でしたが、
左側の教訓(トラウマ)もあり右胸は自ら全摘を選択し、お陰様で先月退院となりました。

これも田澤先生から「ゴールのない治療(抗がん剤)は辛いだけで意味がない。

切れるのなら切るべき。
目標を持って頑張って。

主治医に手術したい旨を諦めずに伝えて」と、そして万が一ダメだった時は
先生が手術をして下さるとおっしゃって頂いた事により、自信を持って希望を主張していける力となり、
自らも徹底的な治療に向かって行ける力となりました。

数日前手術の結果が出たのですが、新たな不安と疑問が出てきてしまい
改めて田澤先生に質問させて頂きたくメールしました。

以下私が知り得た結果です。

<左乳腺>
組織学的には広範な皮膚伸展を示す浸潤性乳癌組織を認める。

皮膚浸潤癌成分を含めた最大腫瘍径は137mmで、腫瘍細胞は索状~不整形胞巣となり増殖。

乳腺組織内には瘢痕巣の形成も見られ、術前薬物療法の効果はgrade 1bと判定。

腫瘍はHG2、NG2相当であり、リンパ管・静脈侵襲像は認められません。

1カ所に神経束周囲浸潤を認めます。

本腫瘍の組織像は既往左乳癌とほぼ同様であり、既往左乳癌の局所再発腫瘍として矛盾しない。

<右乳腺>
組織学的には、H列に径4mmの浸潤性乳管癌組織を認める。

腫瘍は索状から不整形胞巣となり増殖を示す。

浸潤癌胞巣周囲の乳腺組織では瘢痕形成は不明瞭であり、術前薬物療法の効果は
grade1aと判定。

完全切除。
リンパ節転移陽性。

[組織所見]
 Breast,Rt.
1.浸潤腫瘍長径:4mm
2.皮膚浸潤:無
3.胸筋浸潤:無
4.UICC T class:1
5.組織異型度:Grade 2 & 核異型度:Grade 3
   核異型:2 構造異型:3 核分裂像:12/10 HPF
6.組織型:浸潤性乳管癌(scirrhous type)
7.腫瘍壊死:無
8.脂肪組織浸潤:有
9.Fibrotic focus(FF):無
10.FF径(mm):
11.リンパ管侵襲:無
12.静脈侵襲:無
13.切除断端:陰性
14.術前薬物療法効果:Grade 1a
15.リンパ節転移:2/12 術前薬物療法 Grade 1a
16.免疫染色:後日追加報告
17.予後分類
   UICC pTNM分類:IA
Nottingham Prognostic Index:GPG

[追加報告:免疫染色]
 1)左乳癌
    ER:+,strong, >80%; J-score 3b; Allred score IS3+PS5 = 8.
PgR:-; J-score 0; Allred score IS0+PS0 = 0.
HER2:0.
Ki-67 labeling index:60% (hot spot; 1 HPF).

 1)右乳癌
    ER:+,strong, >80%; J-score 3b; Allred score IS3+PS5 = 8.
PgR:-; J-score 0; Allred score IS0+PS0 = 0.
HER2:0.
Ki-67 labeling index:40% (hot spot; 1 HPF).

1.左右とも増殖能(ki-67値)がとても高く(特に左側)とても心配です。

左側は皮膚ごと全摘はしてもこれはやはり今後の危険性が高いのでしょうか?
  右側も小さめでかつ全摘したとはいえ、今後こまめに注意深く検査を行った方が良いのでしょうか?

2.術後の説明で、不思議と再発し皮膚に広がった左側のリンパ管や血管にがん細胞が見られなかったと
  担当の先生がおっしゃっていたのですが、これは珍しい事なのでしょうか?
  右乳癌は、皮下のリンパ管を通って対側に転移した可能性もあるとの事でしたが、
  この場合ですと左からの転移ではなく、新たにできたがんの可能性が高いのでしょうか?

3.今後行っていくホルモン療法で、ゾラデックスとフェマーラは同時に処方出来ないので、
  フェマーラは国際医療の医師が出向いている乳腺科のある他の病院で
  処方するとの事でした。

  これはなぜでしょう?(聞いてはみましたが「ここではできないので」との事で)
  閉経前と閉経後の混在処方だからでしょうか?
  この様な治療はよくある事なのでしょうか?

田澤先生でしたらこのような手術後、病理診断の場合どのような治療をされますでしょうか?
どうぞよろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。

「1.左右とも増殖能(ki-67値)がとても高く(特に左側)とても心配」
→Ki67は気にする必要はありません。

 単純に「ルミナールタイプで抗がん剤も必要かどうか(つまりAかBか?)」のためにあるのです。

「この場合ですと左からの転移ではなく、新たにできたがんの可能性が高いのでしょうか?」
→その可能性もあります。

「閉経前と閉経後の混在処方だからでしょうか?」
→その通りです。

「この様な治療はよくある事なのでしょうか?」
→適応外診療であり、私は絶対に行いません。
 ただ、(残念なことに)世の中には「海外での臨床試験の結果を盾にして」適応外
診療を行う医師がいるのです。(本来、行ってはいけません)

「田澤先生でしたらこのような手術後、病理診断の場合どのような治療をされますでしょうか?」
→ノルバデックス+LH-RHagonist併用です。

 
 

 

質問者様から 【質問7 再発から両側乳癌手術】

性別:女性
年齢:46歳
病名:再発 両側乳癌
症状:再発 両側乳癌

田澤先生こんばんは。

今週のコラム、出だしの下りを楽しみにいつも読ませて頂いています。

152回の「あー、頼りなさそう。」そう思える相手でも…を読み、
私にもこれとそっくりな事態が降りかかりましたので
とても他人事とは思えませんでした。

今週のコラム 152回目 「あー、頼りなさそう。」そう思える相手でも、一生懸命やってくれる姿があればまだ救われるのですが…

小さいとはいえ、乳がん手術をした側の胸に3年目にできたいくつかの湿疹やしこり。

簡単に「乳腺には関係ないから近所の皮膚科にでも行って…」と。

「患側であるのに本当に大丈夫なのか?」不安や疑問に思いながらも
「それでも一度検査(生検)を」と言い出せなかった事。

悔やんでも悔やみきれません。

なかなか踏み込んで質問や話をできなかった事に、
どうしてもっと食い下がって生検お願いしなかったんだろう…
と本当に悔やんでしまいました。

時を同じくして田澤先生の「乳がんプラザ」に出会い
「この先生になら!」とセカンドオピニオンをお願いし、色々とご意見を頂き遅ればせながらも自信を持って、その後主治医に質問や自分の希望をぶつける事ができました。

そして当初「しない」と言われていた手術もする事ができました。

田澤先生には感謝の念でいっぱいです。

ちなみに私に「皮膚科へ行け」と診断した年配医師はその日以降、診察や治療で私の前に現れる事はありませんでした。田澤先生がおっしゃるように「一生懸命やってくれる姿があればまだ救われるのですが…」
を、患者として痛烈に感じたのでした。

もし大病院の忙しそうで、あまり熱心に聞いて貰えない担当医を前に、
乳腺の専門医が言っているのだから、これ以上言うのは失礼なのでは?
等の理由で言い出せずに呑み込んでしまっている方がいらっしゃるとしたら、
我が命に関わることです!
もしかしたら田澤先生がおっしゃる、まさに「ターニングポイント」なのかも知れません!!
せっかく「乳がんプラザ」を訪れ、読んでいらっしゃるみなさんです。

勇気をだして今一歩踏み込んで聞いてみて欲しいと切に切に思います。

前回の質問の回答ありがとうございました。

やはり適応外診療なのですよね…。

次回の診察時に主治医に今後の詳しい治療方針を聞くと共に
私自身の疑問もしっかり伝えたいと思うので
お忙しい中恐れ入りますが、今一度質問よろしくお願い致します。

前回タモキシフェンで再発してしまったから(=効かなかったから)
この治療になるとのことでした。

確かに私は以下の経緯で数年生理が来ていません。

2011年下の子を妊娠し、断乳後まだ生理が戻る前に検診にて要再検査となり、
2014年に入ってすぐ乳がんと診断され治療(抗がん剤)に入る。

その後ホルモン治療 → 昨年末に再発 再度抗がん剤治療開始という経緯により約8年前からから生理は来ていません。

ただ年齢的に(現在46歳)本当に閉経しているのか?という確証はないと思いますし、
閉経前のホルモン薬が効かなかったのだろう…閉経前のホルモン薬は他にはないのでだから今度は閉経後の薬で。
という理由で本当に良いのだろうか?
と疑問で仕方がありません。

もし長きに渡って生理が止まった状態が続き、本当に閉経となっていれば問題はないのかと思いますが、
妊娠出産後の授乳から治療に入り、化学療法閉経として今に至っているとすれば
Q&Aの中でも、アロマターゼ阻害剤は閉経前に使用すると卵巣機能の回復を招くので
勧められないとあるように
よくないのでは?と思うのです。

ゾラデックスは何年行うのかは言われていないのですが、2~3年(田澤先生は5年推奨ですよね)行い、
やめた時にやはり閉経には微妙な年齢ですし、心配は尽きません。

もしゾラデックスで卵巣機能を停止したとしても、やめた時に本来の閉経をしていなければ
この治療ですと逆効果という事になるのでしょうか?

前回のホルモン療法(タモキシフェン)が効かなかったから、と言われましたが
再発の今回もタモキシフェンでは効かないという可能性が高いのでしょうか?

そもそも前回はタモキシフェン単体でゾラデックスは併用していませんでした。

この単体と併用には大きな違いがあるのでしょうか?
ゾラデックスの併用があれば違ってくるのでしょうか?

閉経診断は血液検査で調べて貰えば確定出来るのでしょうか?

以上よろしくお願いいたします。

 

田澤先生から 【回答7】

こんにちは。田澤です。

閉経前に適応のある薬剤であるLH-RHagonistと閉経後に適応のあるフェマーラを同時に用いるのは(前回、回答のとおり)適応外診療です。

唯一の解決はパルボシクリブとなります。
★パルボシクリブとの併用時にのみ (閉経前適応である)「LH-RHagonist」と(閉経後適応である)「フルベストラント(フェソロデックス)」が併用できるのです。

 参考に) フェソロデックスの添付文章の抜粋(下記)
  『なお、閉経前乳癌に対しては、LH-RHアゴニスト投与下でCDK4/6阻害剤と併用すること。』

 
 

 

質問者様から 【質問8 】

転移について
性別:女性
年齢:47歳
病名:
症状:

5841 再発なんでしょうか?
で質問させて頂いた者です。

現在47才、2014年春 初発、2017年秋 再発

先週肝臓転移が判明してしまいました。

一昨年の秋再発し、その年末から治療を始め、
化学療法(アバスチン+パクリタキセル)→手術→ホルモン療法(ゾラデックス+レトロゾール)と行い、
やっと1年を越え落ち着いてきたところだっただけに頭が真っ白です。

前回再発の時は切除はしない!という主治医の治療計画に納得いかず、
田澤先生にセカンドオピニオンをして頂き、
その後主治医とも話し合い、自分自身が納得し、
抱えていた不安を最小限に取り除いた形での治療となり、
田澤先生には本当にお世話になりました。

その節は誠にありがとうございました。

手術後、3ヶ月毎に経過観察をしてきました。

ところが11月末の血液検査で腫瘍マーカーが高値に跳ね上がっており、肝機能値も上がっていました。

AST 85
LDH 338
γ-GTP 87

CEA 1.9
CA15-3 203

「前回(3ヶ月前・5月末)は特に何も指摘されなかったが、一体どうだったのか?」
とカルテを遡り見て貰ったところ、肝機能は規定内には収まっていたものの、
CA15-3が47とMAX値を大きく超えていた事が判明。

なぜ???
このような数値が出ていながら、定期間隔(3ヶ月)のまま放っておいたのか?
1ヶ月後にもう1度採血して値を見てくれなかったのか?
せめて教えてくれていてら、もっと短間隔での観察をこちらから希望したのに!
と訴えましたが、このくらいの数字は様子を見る事もあるから…
と言われました。

どうやら、診察時に腫瘍マーカーの数値だけ間に合わず入っていなかったようでスルーしたようです。

3ヶ月に1度の観察なのに、
一番大事なチェック項目が抜けているにも関わらず、
簡単にスルーさせてしまう事に驚きとショックで…。

すぐにPET検査、エコーをし
肝臓に4ヵ所(最大で7cm)との結果が出ました。

胸や腋窩リンパ等は問題なしでした。

転移の場所と大きさを聞き、あまりのショックにパニック状態です。

主治医からは再発の時と同じ化学療法による治療をしていくと言われました。

切除等はせず、
アバスチン+パクリタキセル 3回/w → 1w休み

これは妥当だと思われますでしょうか?
切除はしないといわれましたが、
化学療法で消滅すればよいのですが、もし僅かでも残ったとしたら、
それを外科手術で完全に取り切るという治療はして貰えないものなのでしょうか?

ホルモン療法についても
「ホルモンは効くタイプなのになぁ…」と主治医は言っていましたが、
たった1年ちょっとでこのような結果という事は、
効いていなかったと考えてよいでしょうか?

今後もホルモン療法をするとしたら、一体どんなお薬が良いのでしょうか?

下の子はまだ小2ですし、
どうにかなるわけにはいきません。

着々と治療を進めて行かなくてはならない事は十分わかっているのですが、
まだあまりのショックに気持ちが落ち着かず、
乱文にて失礼しますが、よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答8】

こんにちは。田澤です。

「これは妥当だと思われますでしょうか?」
→bevacizumab + paclitaxelは「前回、著効したから」という理由なのでしょう。
(勿論、それでいいでしょう)

 ただし、選択肢はいくつかあるので効きが悪い際には早めに変更するようにしましょう。
 1.Anthracycline (質問者が術前術後に)やったことがあるのか不明ですが、(もしも既治療だとしても)再登場はありです。
 2.Eribulin

「切除はしないといわれましたが、
化学療法で消滅すればよいのですが、もし僅かでも残ったとしたら、
それを外科手術で完全に取り切るという治療はして貰えないものなのでしょうか?」

→肝臓で手術するケースは、かなり例外的となります。

 
「今後もホルモン療法をするとしたら、一体どんなお薬が良いのでしょうか?」
→palbociclib+Fulvestrantとなります。

 できれば、化学療法でコントロール良好として、この治療にバトンタッチすることです。