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細胞診、針生検いずれも断定できず

[管理番号:1662]
性別:女性
年齢:50才
乳腺外科で、乳がんの可能性があると言われて以来、乳がん関連の書籍やウェブサイトで調べていく中で、田澤先生の乳がんプラザのQ&Aに出会い、多くの患者さんからの相談に対する、丁寧で詳しい先生のお答えを拝読し、大きな感銘を受けると同時に、大変勉強になっています。
私からも一つ質問をさせて下さい。
細胞診、針生検で断定できず、病理のセカンドオピニオンをお願いしましたが、その結果を待たずに、外科的生検を受けるべきでしょうか?
両乳房のマンモグラフィー検査と超音波検査を受け、マンモグラフィーでは、右乳房に白いもやもやした広がりが左側より多く見られましたが、石灰化や明らかな腫瘍は見られませんでした。
超音波検査の画像では、右側に境界不明瞭で不整形の約20ミリの腫瘍が、左側に境界は比較的明瞭で形もある程度整った10ミリの腫瘍が見られました。リンパ節への転移は見られないとのことでした。分泌や、乳房の凹み、引きつりなどの症状はありません。
右側は乳がんの疑いがあるということで、その場で細胞診と針生検、左側も念のため細胞診と針生検を受け、2週間後に出た結果は以下の通りです。
細胞診は、右:明らかな上皮細胞が見られず判定不能。左:classⅡ、シート状で異型の乏しい乳管上皮の集塊を認める。悪性細胞は認めず。
組織診は、右:Indeterminate。乳腺組織が3本確認でき、いずれにも乳腺症が確認される。2本には一部に核腫大を伴う乳管上皮細胞からなる篩状構造を示す乳管が見られる。少量のため断定困難だが、DCIS成分の一部を見ている可能性がある。再検希望。
左:3本の組織が確認でき、1本は異型に乏しい乳腺組織、残りの2本は線維性組織および脂肪細胞が確認される。明らかな腫瘍成分は見られないが、病変が十分に採取されていない可能性もある。
上記の検査結果を受け、左については問題なし。右は細胞診と組織診どちらも判定つかなかったため、より詳しく検査するために、腫瘍部分を切除して生検、あるいはより太い針を使って再度組織を取る方法があると説明を受けました。
20ミリの腫瘍を大きめに切除するため、どうしても乳房がくぼみが出来てしまうので、太い針を使った検査のほうが良いだろうというお話でした。
さらには、はっきり断定できない検査結果を受けて、経過観察とし3か月ごとに検査を受けている人も多くいるという話をされ、そういう選択肢もあるが、ここは経過観察にせずもっと詳しい検査を受けることを勧めている印象を、医師の話しぶりから受けました。
癌のタイプや今後の治療についての話になるのかと思っていましたので、足踏み状態になってしまい梯子を外されたような感じもありましたが、私からは、まず乳腺病理診断の専門機関での病理セカンドオピニオンを希望し、その結果を待ちながら、近いうちにCT検査も受けることにしました。
質問①:病理セカンドオピニオンの結果を待たず、より多くの組織を取る検査にスピーディーに進むべきでしょうか?
質問②:その場合は、腫瘍の切除か、太い針を使った検査、どちらが良いでしょうか?
お忙しい中恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
正直な感想を言うと、単なる「サンプリングエラー」です。
細胞診で「検体不適性」
組織診で「少量のため断定困難」「再建希望」とあります。
○この「足りない」プレパラートを持って「病理のセカンドオピニオン」など受けても「無意味」と私は思います。
 ♯「細胞診も組織診(バネ式針生検ですよね?)も検体不足となる」ような技術で
「より太い針(マンモトームのことだと思いますが…)での検査」が上手くできるのか? 少々心配です。
いみじくも「担当医自ら」『はっきり断定できない検査結果を受けて、経過観察とし3か月ごとに検査を受けている人も多くいる』と言っているのは、何とも情けない告白と言えます。
私であれば「最初からマンモトーム生検」を行います。
マンモトーム生検を「正確にど真ん中に」行えば「100%確定診断」となります。

回答

「細胞診、針生検で断定できず、病理のセカンドオピニオンをお願いしましたが、その結果を待たずに、外科的生検を受けるべきでしょうか?」
⇒(サンプリング不足の)「病理をセカンドオピニオンしても無駄」だと私は思います。
 しかも、この場合は「外科的生検でなければ診断がつかない」組織とは(私は)思いません。
 ただ単に、「きちんとした組織診断(マンモトームなら確実)が必要」なだけです。
 
「病理セカンドオピニオンの結果を待たず、より多くの組織を取る検査にスピーディーに進むべきでしょうか?」
⇒その通りです。
 今回の場合の「診断がつかない原因」は「難しい病理」と言う事ではなく『サンプリング量不足』なのです。
 
「その場合は、腫瘍の切除か、太い針を使った検査、どちらが良いでしょうか?」
⇒今回の場合は、「より太い針=マンモトーム生検」で十分です。



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