[管理番号:13004]
性別:女性
年齢:39
病名:
症状:左胸に石灰化を伴う2つのしこり
投稿日:2025年08月22日
8/16に質問をさせていただいた者です。
本日VABと改めて診察を行い、先日の質問内容に誤りがあったことがわかりましたので、訂正して、再度ご質問させていただきます。
小4、小1、3歳の子供がいる39歳です。ほぼ卒乳しているものの、両胸から乳汁分泌があります。止まりにくい体質のようで、第一子の時にもカバサールを使用した経験があります。
一昨年の夏ごろと昨年10月に職場健診で、胸の超音波検査をして所見なし。
先日の8月頭に、ふと気になって左胸を触ったところ、乳頭より下の胸(6時くらいの方向)に、何となく弾力を感じる小さいしこりのような、よく動くものを感じ、8月(中旬)日に乳腺外来を受診しました。
まず、先生による触診では「乳腺のかたまりのようなものがあるが、あまり悪いものではなさそう。ただ、触っただけでは分からないので、マンモと超音波をやりましょう」ということになりました。なお、私は胸が小さく、仰向けだとしこりは肋骨の間に入るためか、(セルフチェックでも)あまり感じられませんでした。
マンモと超音波の結果、左胸の上と下(12時と6時の方向)に石灰化が見られ、かつ、石灰化が一部に密集していることと明るさが不均一なことから、悪性の可能性もある(良性の可能性もある)と言われました。
超音波でもそれぞれ対応する場所にしこりがあったようで、それぞれ25ミリ位と言われました。(VABのときの診察で再確認したところ、上は25ミリ位、下は10ミリ位でした。)
医師の言葉ではないですが、超音波画像では楕円形に見えました。(こちらは、私の勘違いでした。)
また端に血流が見られる部分がわずかにあったようです。そのため、超音波下の吸引式生検を(下旬)日に行うことになりました。
(下旬)日のVABの時の診察では、別のベテラン先生がご担当くださり、再度触診と画像の説明をいただきました。悪性の可能性は高くない、悪性だとしても見た目から非浸潤だと思う。と言われました。ただカテゴリーにすると4のようです。
また、下のしこり(1センチ)の方が悪い可能性があるから、VABは下の方をやりました。
VAB中のエコーはご自身でやられていました。採取は2回でした。
結果は10~14日ほど後とのことで、不安で非常に長く感じられます。
そこで以下、田澤先生のご見解を伺いたいのですが、
①上記のような石灰化を伴うしこりの場合、ほぼ乳癌確定と考えられますでしょうか。
②上下2ヵ所にあるのは、癌が広がっていることを示すのでしょうか。また悪性だった場合、リンパ転移の可能性は高いでしょうか。
③大きさも含め、癌の場合どの程度進行している状態と考えられますでしょうか。
④上のしこりについてはVABをしていませんが、問題ないでしょうか。下のしこりと繋がっているのでしょうか。
⑤今回のvabで確定診断に近い結果が出ますでしょうか。
ご意見を伺えれば大変ありがたく存じます。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
前回の回答に付け加えるとしたら以下となります。
1.私は、(自分以外の医師が行った)組織診の結果を信じることはない(実際に、前医で良性→当院で悪性を嫌というほど見ているため仕方がありません)
2.位置的に「同じ」乳管で、さらに「まったく同じ」エコー像でない限り、両方から採取すべき
以上。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/9/13
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質問者様から 【質問2】
左胸に2ヵ所の石灰化を伴うしこり
性別:女性
年齢:39
病名:線維腺腫(?)
症状:
投稿日:2025年09月28日
ご回答くださりありがとうございました。
その後、下のしこり(1センチの触れるしこり)の組織診の後に、上のしこり(2.3センチの平べったく触ってもあまり分からないしこり)も組織診を行いました。
celleloによる組織診の結果、2つのしこりとも腺線維腺腫との病理診断でした。2つとも検体に石灰化が取れていました。この結果を受けて、年一回の超音波と二年に一回のマンモを受けるよういわれ、診察終了となりました。
結果の解釈等について、何点か気になることがあるため、質問させてください。
○この場合、狙ったしこりはある程度取れていて、ほぼ確定診断と考えて良いのでしょうか。
素人考えでは、しこり部分がうまく取れていないとしたら、「線維腺腫」という結果にならないのではないかと思うのですが、そうでもないのでしょうか。
(乳がんプラザのQandAでは、比較的初期の頃は「針生検で線維腺腫と出たなら、癌である可能性は低い」(https://nyuugan.jp/question/senisensyu-13など)とおっしゃっていますが、やはり、その後多くの他院での誤診のご経験から、針生検で線維腺腫でも実は癌であるかもしれないと考えられますでょうか。)
○組織を取ったのは2回ずつで、田澤先生のようにしこりを取りつくすほどは取っていません。この場合に考えられる悪いケースとして、「①しこりの主な部分は線維腺腫だが、組織診で取っていない部分に小さい癌がある」と「②線維腺腫ではなく良性の葉状腫瘍である」があるかと思うのですが、他には(③実はしこり全体が癌など)どのようなケースが考えられるでしょうか。
○担当の先生に葉状腫瘍の可能性について伺ったところ「この線維腺腫は葉状腫瘍ではない」と言われましたが、葉状腫瘍と区別のつきにくい線維腺腫と区別が容易なものとあるのでしょうか。上のしこりは2.3センチとすでにある程度大きいのですが、
自己チェックではあまり触れないので、今後増大傾向があっても気がつけないのではないかというのも気になります。
○摘出生検の必要性についても伺い、不要ですと言われました。ただ、上記の①~③
のようなケースがそれなりの確率であり得るとしたら、現段階でしこりの摘出を行うことも考えたいのですが、現段階で2つのしこりを摘出するのはやりすぎでしょうか。
ご回答頂けますと大変ありがたく存じます。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
質問者には失礼かもしれませんが…
内容的には全く変わらないようです。
組織診の精度の実態を「身をもって」知っている私にとって「他の医師の組織診の結果を云々」いうことは不可能だし、すべきではない。
本来、きちんと組織診を「適切な範囲から採取」すれば「外科的生検の必要性は(私にとっては)1mmもない(しかし、他の医師には大いにありうる)」
こんな平行線を言っても無意味なので、今回の回答で最終とします。
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今回の回答で最終とします。
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