[管理番号:12654]
性別:女性
年齢:52
病名:
症状:無し
投稿日:2025年04月26日
はじめまして。
こちらで同じような質問で、先生はクラス3は良性との回答を読ませていただきました。ですが、すごく不安な日々を過ごしている状況です。どなたに聞いたらいいか分からず、先生なら回答いただけないかと思い投稿させていただきました。
10年前に市の検診で再検査となってから、6ヶ月ごとに今のクリニックで検診を受けてきました。
4/(中旬)に検査に行ったところ、マンモグラフィー・触診では以上はなかったのですが、エコーで疑うところが見受けられたようで細胞診にかけられました。細胞診で取った時に先生からは「脂肪しかでなかったら大丈夫だと思うんだけど」と言われそこまで深刻に考えていませんでした。
ですが、細胞診の結果がクラス3で先生からは「かぎりなく、悪性に近いグレー」との説明だけで針生検となり結果待ちです。
その説明だと、癌は確定されているんでしょうか?クラス3bと出てるから、その発言なのでしょうか?
ちなみに細胞診結果は、口での説明だけで結果が記載された用紙は見せてもらっていません。
もう一つ、わからない事があります。細胞診の時に採取した箇所と針生検した箇所が違うように思います。左乳房なのですが、
細胞診の時は乳頭の向かって右側真横で、針生検の時はエコーで確認しながら乳頭斜め下あたりでした。それでも、おなじ所を採取できているのでしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
先生はクラス3は良性との回答を読ませていただきました
⇒まさに、その通り!です。
もしも「私自身が」細胞診をしてクラス3ならば「良性で良かったです」と言えます。
癌だったら私はクラス5しか出さないからです。(それが出来ない限り、『生検は100%確定診断でなくてはいけない』と言い切ることはできないのです)
ただ、(最近YOUTUBEでも)口酸っぱく嘆いているように…
・田澤先生のYouTubeチャンネル「乳がんプラザ」はこちら。
生検手技には「その精度に、(大陸間のような)深ーい溝」が存在するのです。
♯針生検でも「その差は(とてもとても)残念ながら大きな差が存在」するのですが、細胞診は「究極に」技術の差が存在します。
癌を細胞診しておいて「検体不良となる医師」など、「掃いて捨てるほど」沢山存在するのです。(本当に患者さんにとっては不幸極まりない話ですが)
話を今回に戻すと…
本来ならクラスⅢ=良性なのですが、
その医師は(質問者には)とても残念なことに、「細胞診の精度がそもそも低いことを自覚=癌を細胞診したら当然クラス5になるなどとは夢にも思っていない??から、その医師にとって細胞診クラス3=癌を疑う」という図式になってしまっているのです。(本来、それは間違いですよ)
★自分が細胞診が下手という自覚があるのであれば、尚更「最初から組織診(針生検)すればいいのに」と思いませんか?
(そのクラス3と出た)細胞診を(最初に施行した)その意味は?
(画像上)「癌を疑っていなかったから細胞診をした」とすれば、その医師の「画像診断にも(生検手技以上に)問題がある」とも言えます。
明らかに良性所見であればいいけど、そんな「微妙な所見を(その下手な)細胞診で診断がつかなかった場合のリスク」を考えるべき。
今回の(質問者からの)Qの主旨とは外れますが、私から見れば質問者は(もしも結果が癌だったら)診断がつかずに「癌なのに経過観察される」とても危機的な状況だった。と思います。
私がYOUTUBEで取り挙げた「癌なのに経過観察」とは、まさにこのようなケースで起こりうることなのです。
やはり問題は「下手な細胞診」これぞ元凶
針生検は(細胞診よりは、余程簡単なので)外されないことを「切に」願います。
、細胞診の結果がクラス3で先生からは「かぎりなく、悪性に近いグレー」との説明
⇒恥ずかしくないのか??
「限りなく、悪性に近いグレー」を細胞診でクラス3だということに「何の違和感もない?」ちょっと信じられない話です。
そう思いませんか?
その説明だと、癌は確定されているんでしょうか?クラス3bと出てるから、その発言なのでしょうか?
⇒冒頭の解説でお判りでしょうか?
私には「クラス3bで癌を疑う」という発想がどうしても違和感があって、ちょっとコメントしずらい。
針生検がまともにできることを祈るしかありません。
その医師には「もう少しがんばりましょう」シールを送りたいくらいです。
ちなみに細胞診結果は、口での説明だけで結果が記載された用紙は見せてもらっていません。
もう一つ、わからない事があります。細胞診の時に採取した箇所と針生検した箇所が違うように思います。左乳房なのですが、
細胞診の時は乳頭の向かって右側真横で、針生検の時はエコーで確認しながら乳頭斜め下あたりでした。それでも、おなじ所を採取できているのでしょうか?
⇒これは、細胞診と針生検の「針の長さ」と「ストローク(針の動く距離)」と「乳腺の裏側には肺がある」ことを理解しないといけません。
文章で説明するのには限界があるので本日掲載する「今週のコラム」に図示しましょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/5/12
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質問者様から 【質問2】
細胞診でクラス3針生検結果待ち
性別:女性
年齢:52
病名:
症状:
投稿日:2025年05月16日
細胞診でクラス3針生検結果待ち
で質問させていただいたものです。
先生より、わかりやすく回答をいただき、理解する事ができました。
ありがとうございました。
昨日、針生検の結果を聞いてきました。結果は採取量不足により、判定不能と言われました。
医師より、もう一度針生検をするか?もう少し太い針を使って採取するか?手術で腫瘍摘出し生検をするか?と言われ、田澤先生が言われたように医師の手技が必要になる事を考え、摘出生検の希望で、(東北)病院に紹介状、データを送ってもらう事にしました。
ですが、後から調べたりして、本当にこの判断が最善だったのか不安になっています。
また、別な情報では、もし癌で温存する場合
摘出生検はよくないというのも見ました。
本当にそうなのか、先生のご意見をお聞きしたく、また質問させていただきました。
マンモ、触診では以上なしとの事でエコーで4㎜の腫瘍と石灰もみられると言っておりました。田澤先生は4㎜でも採取可能と言われていたので、採取量不足なんてことはないと思っています。
また、ひとつ不安な事があります。
今回の生検に出した検査機関は○○病院だという事でした。ただ単に、医師の手技不足だけと考えてていいのでしょうか?
いろいろ考え、もし、田澤先生に一度診ていただけるとしたら、それは可能でしょうか?
また、今回○○病院の予約が5月末に予約しています。もし、田澤先生に診察をしていただけるとしたら、診てもらってから、(東北)病院を受診した方がいいのか?
後から、田澤先生に診察していただけるとしたら、(東北)病院にはどのように、伝えるのがいいのか。遠方在住の為通院になった場合、(東北)病院にお世話になる可能性も考えております。
どうしたらいいかわからないので、ご回答おねがいいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
針生検して「採取量不足により、判定不能」とは、最早「呆れひっくり返る」とはこのことです。
生検の精度は100%でなくてはならないのに、これでは「当たるも八卦当たらぬも八卦」つまり、どこかの安い占いよりも酷い。
結局、質問者は極めて残念なことに「全く無意味な細胞診と針生検をされて(診断にも至らずに)不安に曝されているだけ」という(私から見れば)犯罪行為の様なものです。
エコーで4㎜の腫瘍と石灰もみられる
⇒こんな程度の病変は無論「外科的生検」するまでもなく、(もしも当院を受診していれば)CELERO生検で普通に確定診断となっているわけです。
医師の手技不足だけと考えてていいのでしょうか?
⇒まさに「その通り」本当に困ったことです。
いろいろ考え、もし、田澤先生に一度診ていただけるとしたら、それは可能でしょうか?
また、今回○○病院の予約が5月末に予約しています。もし、田澤先生に診察をしていただけるとしたら、診てもらってから、○○病院を受診した方がいいのか?
⇒無駄にこれ以上悩むことはお勧めしません!
シンプルに「確定診断希望メール」してもらえば、それが最善です。
私がCELERO(MMTEにするのか?はその所見にもよりますが)すれば、それで解決する話です。
後から、田澤先生に診察していただけるとしたら、○○病院にはどのように、伝えるのがいいのか。遠方在住の為通院になった場合、(東北)病院にお世話になる可能性も考えております。
どうしたらいいかわからないので、ご回答おねがいいたします。
⇒質問者が当院で生検するのであれば、(それで診断は100%つくので)当然ながらその病院で外科的生検をする必要は全くなくなるわけです。
なので、シンプルに「都合が悪くなったので受診はキャンセルしたい。また連絡します」でいいのでは?
当院で「癌と診断」されて、(もしもその病院で手術したいと質問者が希望する場合には)紹介状を書きますし、「良性と診断」された場合には(それで解決なのだから)その病院の受診は必要なくなるわけです。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/5/30
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