[管理番号:12634]
性別:女性
年齢:63
病名:HER2陽性乳がん
症状:
投稿日:2025年04月12日
お世話になっております。
母が乳がんに罹患してから色々とQAやコラムを拝見しております。
3日程前に初めての質問を送付させていただいたのですが、情報不足・言葉足らずだったかと思い、再送させていただきますことをお許しください。
63歳の母。
23年2月に右胸のステージⅡ HER2陽性乳がんが発覚し、術前化学療法→右胸全摘手術→分子標的薬を実施、24年6月に治療を終えて現在経過観察中です。
23年8月の手術時はセンチネルリンパ節生検でリンパ転移は無しの判断で、リンパ郭清はしていません。
術後の病理検査では完全奏功の診断でした。
数日前たまたま母の脇に触れたところ、患側の脇上部にコロコロクルクルと動く8mmと2mm程のしこりがありました。
特徴は以下です。
・場所は8mmのものが先生の仰る①、2mmのものは①と②の間くらいと思われる。
・両方とも皮膚表面に飛び出ていて、見てはっきりと分かる
・圧痛、赤み無し。気付いたらあって大きくなっているが、年末の経過観察の時には無かったと思う(少なくとも今の大きさでは)とのこと。
・皮膚に完全にくっついているかは分からないが、皮膚を引っ張ると少し持ち上がる。奥ではなく、皮膚表面のすぐ下。
・8mm(①)の方はかなりゴロリと大きく、つるんとした真ん丸の球体が皮膚の下にある感じ。
先生のコラム等を拝見し、場所や特徴から問題ない?と思いつつも、母の場合は治療開始前にCTかエコー(母から又聞きのため記憶が曖昧で申し訳ありません)の画像上で複数リンパの腫れがあったため当該部分の生検を行い、治療開始前時点でのリンパ転移が否定された(PETで遠隔転移も否定)経緯があります。
実はあの時やはり本当は転移していた…?等色々考えてしまい、不安になっています。
ご質問は下記です。
・コロコロ動きの良いしこり、皮膚直下のしこりでも、リンパ転移ということはあり得ますか?・術前化学療法の場合センチネルリンパ生検の信頼度がやや下がると拝見しました
が、先生のご経験上、術前化学療法&センチネルリンパ生検陰性後の転移割合はどの程度でしょうか?
・そもそも、画像で複数リンパの腫れを確認→生検で転移否定ということは通常あり得ますか?
・しこりの皮膚表面に開口部は無く、粉瘤には見えない気がするのですが、リンパ転移でないとするとどのような原因があり得ますか?
長文で沢山の質問大変恐縮ですが、何卒ご回答いただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
内容は了解しました。
やはり気になるのは(質問者同様)「画像上で複数リンパの腫れがあったため当該部分の生検を行い、治療開始前時点でのリンパ転移が否定」という部分です。
この「治療開始前」というのは術前抗がん剤前と思いますが、この部分の「生検」とは細胞診でしょうか?
そもそも「複数」あり、(その内で)最も確率が高そうなリンパ節に細胞診?_だとすると、「術中のセンチネルリンパ節が陰性」であっても転移したリンパ節が残存の可能性はやはり考えなくてはいけません。
今回の腋窩のシコリですが、(質問者同様)浅いように感じますが「手術が影響」している可能性は十分にあります。
やはり、これは実際に見てみない限り確認は困難です。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/4/30
***